いろんなオトナの過去の失敗-第1回特別授業@彦根東高校 定時制課程

D×Pは通信制高校だけでなく、定時制高校の生徒に対しても授業を行っています。

2015年6月には滋賀県立彦根東高校の定時制課程に通う3・4年生に対して、
全4回の授業を行いました。

今日から4日間、彦根東高校での授業の様子を全4回に渡ってお届けします!

▶第1回 いろんなオトナの過去の失敗
▷第2回 「前回より少しだけ真剣に聞いてくれた!」
▷第3回 「ここにいる」というサイン
▷第4回 最後の授業。「ここから、かな」

 

2015年6月4日午後7時
この日は彦根東高校での最初の授業日。
コンポーザーとD×Pスタッフが集まり、打ち合わせを始めます。
高校生との初めての顔合わせにわくわくしている様子のコンポーザーもいれば、
ちょっとだけ緊張した表情を浮かべる方もいました。

「コンポーザー」とは
D×Pが行う授業で高校生と関わる社会人・学生たちのことを、「コンポーザー」と呼んでいます。
コンポーザーの皆様には、プログラムに臨む前に研修会に参加していただいています。

今回も様々なバックグラウンドを持ったコンポーザーに集まっていただきました。
3人の子どもの母親でありながら会社を営む方、
これまでに80カ国以上を旅してきた方、
ラクロスに打ち込む大学生、
限界集落で地域づくりに取り組む地域おこし協力隊員。
母校での授業開催に、兵庫県から片道2時間かけて参加するコンポーザーもいました!

 

彦根東高校では3年生と4年生の2クラスに分かれて授業を行います。

午後7時半、先生に誘導されて高校生たちが授業が行われる部屋に入ってきました。
部屋に入ると同時に怪訝な表情を浮かべる生徒たち。
いつもと違う授業が行われるということを生徒たちが事前に知っていると、
授業前に帰ってしまう生徒がいるかもしれないと考えた先生たちは、
あえて今回の授業の詳細を説明していなかったようです。
いつもの授業だと思って部屋に入ると知らないオトナたちが待っているんですから、
高校生たちが警戒するのも当然かもしれません。

そんな生徒たちの警戒を解いて、少しでも距離を近づけるため、
まずは自己紹介から始めます。
この日行ったのは、「マトリクス自己紹介」!

 

マトリクス自己紹介とは
9つのマスにいろんなお題が書いてあるシートを使います。
お題は「好きなおにぎりの具」「今やっているアルバイト」「子どものころ憧れていたこと」などなど。
まず1人ひとり、そのお題に答える形でマスを埋め、
その後クラスの人とシートを見せ合い、自己紹介をしていきます。

「ガソリンスタンドで働いている」
「キャビンアテンダントになりたかった」
自己紹介シートにそんなことを書いて、話してくれる生徒もいれば、
「こんなん書いてなんになんねん」と言って、白紙のままの生徒もいます。
書きたくないという生徒に対して、無理に書かせることはしません。
「書かない」というのも、高校生による大切な意思表示だと思います。

 

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自己紹介の後は、この日のメインプログラム「過去のジブン」!
オトナたちの失敗した経験や辛かった過去、そこから学んだことをお話します。

自分より年上の人達の武勇伝や成功体験を聞くことはあっても、
つらい過去や失敗体験を聞く機会って、意外と少ないと思いませんか?

持って生まれた障がいに悩み、イジメや虐待に苦しみ、
小学生の時に自ら命を絶とうとしたけれど、
農山村での自然や人との出会いを通して、
「ありのままの自分で今を生きること」に希望を見出すことができた人。

自分の仕事に意義を見出せず、
職場での罵声や暴力によって、心も身体も壊しながらも、
先の見えない不安で辞めることもできずに、ただただ絶望を感じていたけれど、
自分とは違う生き方をしている人に出会い、応援してもらえたことで、
新たな人生を選ぶことができた人。

コンポーザーの過去を聞いて、純粋に驚く生徒もいれば、
つらい過去を経験したオトナに励ましの言葉をかける優しい生徒の姿もありました。

 

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その後のフリートークでは恋話やネイルの話で楽しむ女子生徒と女性コンポーザーのグループもあれば、
コンポーザーの着ていたTシャツの話題で盛り上がるグループもあり、
授業の最初と比べて生徒たちの緊張もだいぶ解けたように感じました!

 

授業の様子を見ながら一番驚いていたのは、生徒たちの担任の先生でした。
いつもと違う授業で、初めて会うオトナたちを前に高校生たちが不信感を抱くんじゃないか心配していたようですが、
授業中の生徒たちの明るい表情を見てかなり驚いていました。
「写真の撮りがいがありますね!」と言ってシャッターを切る先生の楽しそうな表情がとても印象的でした!

 

授業終了後、
「あの話めっちゃ面白かった!もっと話聞きたかった〜!」
とコンポーザーに話しかける高校生の姿を見ることができました。
たった1時間半の授業でしたが、初対面の高校生とオトナがここまで距離を縮められたことは、
私たちスタッフにとっても嬉しい事です。

ただもちろん、クラスの生徒全員がこの生徒のような反応を見せているわけではありません。
教室の雰囲気はだいぶ温かくなった気はしますが、
まだまだオトナたちを完全には信頼しきれていない生徒もいるのかもしれません。
残り3回の授業でもっともっと生徒と近づけるよう、
まずは私達自身が授業を楽しんでいきます!

 

この日は「過去のジブン」でコンポーザーの過去を聞きました。
次の第2回では「現在(いま)のジブン」というテーマで、
コンポーザーの現在(いま)を知ります。

第2回の授業の様子はこちら

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