不登校・中退など
いろいろある10代の
進路・就職相談。

不登校・高校中退などの困難を抱えた10代がLINEで相談することができる窓口です。ひとりひとりに合ったつながりと仕事をつくり、つなげていきます。
ユキサキチャットは、取り組みに共感してくださる方からの寄付で運営しています。
こんな相談に対応しています
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転校・編入を
考えている学校に行けない日が続いていて、通信制か定時制高校に転校するのか、中退して働くのかを迷っています。親は「高校は卒業しなさい」としか言わず、学費や手続き、卒業後の進路などのことを考えると転校か働くかを迷っていることも言い出せずにいます。 -
経済的な理由で
進学か就職か迷っているひとり親家庭なので、高卒で就職したほうがいいのか進学したほうがいいのか迷っています。進学できても生活費を稼がなきゃいけないし、ちゃんと学生生活が送れるかな…。どうすればいいですか? -
就職できるかどうかが不安
「高校を中退した」と言うと、不安定な仕事しかない・就職できないと言われます。バイトは、仕事が覚えられなくて続かないし、人と話すのも苦手です。この先、自分が就ける仕事なんてあるのかと不安になります。 -
どうにか状況を変えたい
進路が決まらず、高校を卒業しました。同年代は今ごろ進学していたり、働いていたりすると思うと、昼間に外に出るのもつらくて。家は経済的に余裕がないので、働いて自立したいと思ってるのですが…。

ユキサキチャットでしていること
1ヶ月〜2年のスパンでつながりをつくります。
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知ってもらう
相談者がユキサキチャットを友だち登録します。認知経路は、WEB検索/Yay!(イェイ:コミュニケーションアプリ)/TwitterなどSNS/知り合いからの紹介などです。友だち登録をすると自動メッセージと初期の質問が相談者に届きます。 -
安心して話せる
関係性をつくる相談者の疑問や課題に応えながら、情報提供を行ないます。相談内容や相談者の状況に合わせて相談員側の情報や経験を開示するなど、個人が見える対応をしています。質問の意図を伝えながら状況を整理していきます。 -
次の一歩を考える
ネクストアクション(相談者が次に取る行動)を提案します。問題解決を急がず、相談者が自分で動けるタイミングまで待つことも大切にしています。関係性を維持する場合は、定期的に相談員から声かけや情報提供を行なっています。
コロナ禍で困窮する10代への緊急支援
コロナ禍では、保護者に頼れず困窮する10代から相談も受け取っています。支出が収入を上回る「赤字」状態にあるなど支援が必要な場合、食糧支援や現金給付も実施しています。食糧や現金での支援とユキサキチャットでの継続した相談サポートを行ない、就労、福祉や医療などにつないでいきます。
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現金給付
緊急の場合の一括8万円給付や1万円ずつを3ヶ月など、相談者事情に合わせて給付を行ないます。給付の目的は、生活費、家賃、学費の支払いや、ライフラインの滞納の解消などの支払いに充てることとしています。 -
食糧支援
約30食をすぐに届けます。届ける食品は、パスタやパスタソース、レトルトのカレー、缶詰、お米など。食糧支援を実施する相談者の多くは日用品も我慢していることが多いため、マスクや生理用品、ボディーソープなど必要なものがないかを選択式のフォームで尋ね、回答があったものを一緒にお届けします。
相談者の次の一歩
相談の後に、こんな行動へつなげていきました。

- 地域のNPOが運営する場に行った
- D×P図書館に遊びに行った
- 他団体のスタッフとオンラインで話した
- D×Pから紹介した企業にインターンに行った
- 進学先・編入先の資料を請求した
- ライバー(配信者)を始めた
- オンラインプログラミング学習サービスを始めた
- 生活保護の申請をした
- 障害者手帳の取得を行なった
ユキサキチャットの実績
(2017~2019年度)
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7,873名
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1,843名
ネクストアクション
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915回
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383回
相談者の声
自分のことを信じてくれて、応援してくれる人がいるのが嬉しい
D×Pに出会ってから、仕事のことからごはんがおいしいことまで、色々なことを教えてもらいました。相談するときは、何度も話を聞いたり支えてもらいました。ずっと大人のことを信用できなかったけど、スタッフさんはいつも僕の言葉を信じてくれました。自分のことを信じてくれて、応援してくれる人がいるのが嬉しいです。

Aさん
(高校2年生)
(高校2年生)
中学時代に経済的に苦しい状況があり進学について悩んでいた。通信制高校に入りたいという希望があったため、学費のやりくりの相談などを行う。高校入学後、進路相談のなかで「プログラミングを学びたい」という気持ちがあることがわかり、スクールを紹介。そのほか、入学試験や住む場所の相談にも応じた。
自分のお金で自分の欲しい物を買うことを実現させるのが楽しみ
明日から仕事です。初めてのことが多いので、疲れてしまう時もありますが自分の身体を大事にしつつ頑張ります。前から思ってた自分のお金で自分の欲しい物を買うことを実現させるのが楽しみです。応援ありがとうございます!

Bさん
(西日本在住の10代)
(西日本在住の10代)
ひきこもり状態で、ひとりで外に出られないことが続いていた。通常のチャット相談に加えて、オンライン上の対面面談を続け、コミュニケーションを重ねた。D×Pの広報業務の一部を引き受けたことがきっかけになり、ひとつひとつ経験を積み在宅ワークで外資系企業の契約社員になる。
相談体制について
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さまざまな専門知識や
経歴を持つ相談員が対応相談員には、社会福祉士、精神保健福祉士、キャリアコンサルタント、教員免許保持者などさまざまな専門知識や経歴を持つ人がいます。緊急性の高い相談は、外部アドバイザーから対応方針のアドバイスを受けられる体制をつくっています。 -
多様な事例を想定した
研修の実施高卒就職・児童福祉・性教育・性的マイノリティについての基礎知識・外国籍の子どもたちの現状や対応・やさしい日本語・オーバードーズや自傷行為について・風俗業界の現状など、多様な相談事例を想定し研修を行っています。また、発達障害サポーターズスクールの資格取得も推奨し、受講を必須にしています。
実際のユキサキチャットのサイトは下記からご覧ください。
ユキサキチャットに関する
活動報告
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18歳成人で解決する?支援現場から見えた「19歳の壁」と周囲の大人ができること
民法改正により、ことし2022年4月1日から18歳以上が成年(成人)となります。これによって親の同意がなく契約行為が行えることとなり、クレジットカードや借り入れなどでの借金や悪質商法によるトラブル拡大が懸念されています。 […] -
「年末年始もご飯を食べて過ごすことができました」1ヶ月で257名に現金給付を実施。食べることもままならない若年層の困窮
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7日間で380名、年末年始の8万円給付支援に相談殺到。安心して年始を迎えられない若者の厳しい生活
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不登校を経験した4割が「誰にも相談していない」進路・就職相談「ユキサキチャット」に届く10代の本音。
2021年10月、文部科学省が2020年度不登校の生徒が約19万6千人となり過去最多になったことを発表しました(令和2年度児童生徒の問題行動・不登校校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果)。 認定NPO法人D×Pは、不登 […] -
10代の声を受け、デジタル庁に期待する4つのこと。困窮する10代を支える現場から。
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校内カフェで夏祭り!?コロナ禍による10代の“文化的機会”の減少。ひとりひとりに合わせた機会をつくるD×Pの取り組み。
「コロナで今年はないようなもんやん」これは、2020年の夏休み明けに定時制高校に通う生徒が話していた言葉です。本来であれば、友達と遊んだりアルバイトをしていたかもしれない夏休み。 10代にとってコロナ禍は、文化的機会の減 […]