「成長することで、変わらなくても解決できることもあると気づいた」クレッシェンド第1回@ECC学園高校京都学習センター

5月17日、大阪でのクレッシェンドに続き、ECC学園高校京都学習センターでも第1回クレッシェンドを行いました。

※大阪学習センターでの授業の様子は、こちらから ! 

「クレッシェンド」とは…
クレッシェンドとは、通信制高校の生徒のためのキャリア教育プログラムです。社会人・大学生ボランティア(コンポーザー)との交流を柱として、生徒の自己肯定感の向上と社会関係資本の獲得をめざしています。
クレッシェンドでは1クラス(最大10名の生徒)に対し、3ヶ月間で全4回の授業を行います。

京都学習センターでも午前、午後の2クラス開校。早速、ドキドキワクワク、プログラムの準備スタートです*

クレッシェンドは、「総合学習の授業」ですが、堅苦しい雰囲気にならないよう、様々な工夫をしています。

「授業」だけど、「授業」じゃない。

何て表現したらいいか分からないこの空間作りのために、スタッフは絵を描いてみたり…といろいろ試してみるのですが… ! 

ん?なんか、プードルの「足」がおかしいな〜なんてことも、しばしば。笑

 

これで準備OK ! (?笑) 高校生の到着を、楽しみに待ちます。

10時半前、午前クラスに参加する高校生が教室へとやってきます。
実はクレッシェンド、大人たちが参加するため土曜日に開催しているのですが、休日の早起きにまだまだ眠そうな生徒の顔も…。

プログラムが始まるまでの少しの時間、初対面が多いこの場は緊張感で溢れかえっていました。
「、、、どこから来たん?」「何時に起きたん?」と徐々にぎこちない会話が始まります。

大人だってとっても緊張しています。でも来てくれたみんなのことが知りたいから、少しずつ少しずつ話しかけていきます。

いよいよ、プログラムスタート。
最初の自己紹介で、名前と、学年、そして自分の好きなことまで紹介してくれる子がたくさんいました。

 

自己紹介が終わったら、「すごろくトーク」でもっとお互いのことを知っていきます !
さいころを振って出た目の数だけコマを進め、マスに書かれたお題に答えていくこのゲーム。

例えば、「どこでもドアがあったらどこへ行きたい?」「自分のお気に入りの場所について紹介しよう」などなど。

ぽつりぽつりと、高校生は自分の話をしてくれます。
「親と野球観戦に行くのが好き」
「休日はゲームをすることが多い」
1つのキッカケからゆっくりゆっくりと会話は進みます。

サイコロを振ったら、なんと全員が同じ「6」を出す、なんてことも… !

またいくつかのマスにはミッションが書かれており、クリアするとポイントをもらえる仕組みになっています。

「犬の犬種を8種類答えよう」「チームの共通点を1つ探そう」など、協力しながらミッションにチャレンジしていきます。

それまで、あまり話さなかった高校生が、ミッション解決の重要なヒントを出してくれたり!
見事ポイント最多獲得チームには、豪華賞品もプレゼントされます!?

 

すごろくトークで盛り上がったあとは、コンポーザーの話を聞きます。
今回のテーマは「失敗なんて当たり前!」。
高校生より少しだけ年上のコンポーザーも、過去につらい体験をしていたり、今でもその気持ちと戦っている方もいます。

 

中学校時代いじめられて、悔しくて、怖くて、負けたくなくて必死だった話。
行きたかった会社に就職できず引きこもっていた話。
友人の一言で自分に自信が持てなくなった話。

言葉にすれば一言ですが、当時は言葉にできないさまざまな気持ちを抱えて過ごされていたかもしれません。

 

コンポーザーの話を、頷きながら聞いてくれる高校生もいますが、中にはコンポーザーに背中を向け、興味のない素振りを見せる高校生もいます。

では、話を聞いていないのかといえばそうでもなかったり。
コンポーザーが資料を取り出せばちらりと振り返ったり、時々じーっとみつめてみたり。

後ろ姿から発信される、生徒たちの「聞いてるよ」というメッセージを受けとめられる人になりたいと、そんなことを思いました。

コンポーザーの話が終わり、聞いていない素振りを見せていた高校生の小さな拍手の音は、ちゃんと、私の耳まで届いていました*

 

 

授業後には、コンポーザーとスタッフで振り返りを行います。

「こんなこと教えてくれたんです!」「これからどんなクラスになるかが楽しみ。」と話してくださる方もいれば、初めてのクレッシェンドで、思っていたように話せなかったと言う人もいます。

「もしかしたら、(自分と話しているとき)生徒はあまり楽しくなかったかも…」という声も。

そんな中、あるコンポーザーさんの一言、

無理してしゃべりに行かなくてもいい。黙ってても、この場にいてもいい空間をつくりたい。

という言葉もありました。

人とのかかわり方は人それぞれ。明るく話しかける人もいれば、静かに隣で寄り添う人もいます。
生徒が居心地のいい空間を作るには、まず自分たちが自然体でいることが大切です。

 

ちなみに、プログラム終了後、ECC学園の先生に

クレッシェンド思ってたよりも悪くはなかった。

と話してくれた生徒もいたようです。笑

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午後のプログラムには8名の生徒が参加してくれたのですが、なんと!

そのうち6名が以前にもクレッシェンドを受講してくれた高校生でした。
ドアを開けるなり「おー!久しぶり♪」とさっそく笑顔が飛び交う場面も。
前回クレッシェンドの経験からフォルテッシモの一環でPC研修を受けたり、アート展を開催した高校生もいます。

 

すごろくトークでも積極的に自分の話をしてくれる高校生が多かったこのクラス。
「動物介護士の資格を取りたい」とまっすぐこちらを見て話してくれる高校生や、自分の写真に対する思いを熱く語ってくれる高校生も。

やっぱり好きなモノ・好きなコトについて話すときはみんなすごくいい表情しています。

 

 

すごろくトークの後はコンポーザーの、失敗体験談を聞く時間。
大人だってたくさん失敗しています。

涙がでるほど悔しい思いをしたこと、もう何もしたくない・考えたくないって思ったこと、皆さんにもありませんか?

コンポーザーの中にも、仲間はずれにされた経験から嫌われることが怖くて仕方がなかった人、
人と話すことが苦手だった高校時代を振り返りながら、今は自分が好きだと思う人や心地よい空間を見つけることができた人がいます。

負の体験を相対化することで、少しだけ高校生の視点や物事の捉え方が広がったり、自分の負の体験を相対化させることができればと思っています。

 

高校生は、学びシート(1日を振り返るためのシート)に、話を聞いた感想をこんな風に書いてくれました。

ぼくも、同じような現象なので、なんか辛い。

成長することで、変わらなくても解決できることもあると気付いた。

 

 

 

 

来週も、高校生のみんなが教室に来てくれますように。
少しだけでもいいから、クレッシェンドが「安心できる場・居心地のいい場」だと感じてもらえますように。

そんなことを願いながら、次回クレッシェンドの準備を進めています*

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