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「私もしたいことで仕事したいわ」サーフボード職人と『好きなことを仕事にする』を考えた

2020年2月18日(月)、大阪府内の定時制高校に通う高校生1年生のRさん、MさんとLoco920*様に仕事体験ツアーに行きました!

仕事体験ツアーは、高校生ひとりひとりの希望や状態に合わせた「働く具体的なイメージを持てる機会」として、パートナー企業の方々と一緒につくる職場見学やインターンシップ企画です。

Rさん、Mさんの仕事体験ツアー内容

訪問先:Loco920*
事業内容:サーフボードの製造・販売、カフェ運営など
実施内容:事業説明、工房見学、アクセサリー製作ワークショップ

「身長の倍くらい違う!」

店に到着し、今回のツアー参加者のRさんとMさんはまず店内を回りました。壁にかかった3mほどあるサーフボードを見つけると、自分たちの身長と比べ「倍くらい違う!」と驚いていました。

その後店主でありサーフボード職人の阪本さんの案内で、作業場を見学しました。まずは、サーフボードの素材を削る部屋をみせていただきました。光の当て方で、サーフボードの表面の凸凹の見え方が変わることを実演してもらうと、「すごい」と声が漏れていました。

次の部屋ではサーフボードをコーティングする繊維や樹脂を間近で見させていただき、普段はなかなか見られない、サーフボード作りの工程を学びました。

また、「機械による流れ作業が主流だけれども、例え本数が少なくてもすべて自分一人で手作りしている」「お客さんの要望やこだわりも可能な限り取り入れている」など、阪本さんの仕事へのこだわりや情熱を感じる時間になりました。

「好きなことを仕事にすることで不安はありませんでしたか?」

見学終了後、シーグラスを使ってランプを作るワークショップに取り組みました。テーブルの上に広げられたシーグラスを見ると、「これは可愛いから使いたいな」と話しながら、2人はお気に入りのシーグラスを選びました。

この日は気温が低かったためなかなか接着剤がつかず、作業に時間がかかりました。そこで阪本さんがMさんに組み立て方のコツを見せました。Mさんは阪本さんの動作をじっと見つめ、その後同じように行うと、スタッフの助けなしで一人ですいすいと組めるようになりました。D×Pスタッフが「できるようになったやん!」と伝えると笑顔を浮かべていました。同じように、Rさんも阪本さんのサポートをもらいながら作業を進めました。

雑談なども交える中で、将来に関することも話題に上がりました。事前学習では「したいこととか特にない。できることもわからない」と話していたRさん。彼女が「したいことないけど、でもたまに調べたりはしてるねん。保育園とか美容師とか。でもなんか違うなって思う」と話すと、阪本さんは「僕はしたいことをしてたら今の仕事に行き着いたけれども、そうじゃない人もいます。したいことがないなら色んなことに挑戦してみてもいいのでは」と答えが返ってきました。

また、事前学習で「動物が好きで飼育の仕事がしたいから専門学校のオープンスクールにも行った。でも受かるかもわからないし、どうなるかまだわからない」と話していたMさん。

彼女は「好きなことを仕事にすることで不安はありませんでしたか?」と阪本さんに質問しました。阪本さんからは「不安はありました。初めの1年は生活も苦しかった。でも色々な人の助けがあってここまで来られたから感謝を忘れずに仕事していきたいって思ってやっています」との答えが返ってきました。

ツアーの終わりには「夢は踏み出さないと始まらないから、思い切って挑戦してみてほしい」というメッセージをいただきました。

「私もしたいことで仕事したいわ。動物のツアーも絶対やってな」「保育園のツアー、やってほしいかも」

ツアー終わり、学校に戻って振り返りをしました。Mさんはアンケ―トの「今回の体験で一番の学びはなんですか?」という項目に「好きなことを仕事にするにはしんどいこともある」と書いていました。

D×Pスタッフが「どんなところでそう思ったの?」とたずねると「いや、ただ大変なこともあるんやなって。私もしたいことで仕事にしたいわ。動物関連のツアーも絶対やってな」と笑顔を見せました。

Rさんは「できる人見るとすごいなって思うけど、自分は違うなって思っちゃう」と話していましたが、D×Pスタッフが「色々挑戦してみたらって阪本さんも言っていたし、何かやってみたいことある?」とたずねると「保育園のツアー、やってほしいかも」という答えが返ってきました。

振り返り後も2人はツアー先が載っている冊子を開き1ページずつ見ながら「ここは遠いな」「へー、接客もあるんや」などと話していました。

Loco920*様にも話を聞いてみました!

店主 阪本様2人はしっかり話を聞いてくださり、まっすぐな印象を受けました。 またワークショップにもとても楽しそうに取り組んでいました。シーグラスを使ったランプ作りでは、うまくいかない小さな挫折感と、うまくいく成功体験が味わえたと思います。これは大きく考えれば会社や人生でも同じだと思います。今回の体験から、彼女たちが少しでも何かを感じて、持ち帰ってくれたら嬉しいです。


高校生の受け入れをしてくださったLoco920*阪本様、ありがとうございました。


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