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「もくもくと作業できるのが好き」ケーキ屋さんで100個以上のお菓子を袋詰め。

2019年11月20日(水)、大阪府内の定時制高校に通う高校2年生、TさんとHさんとパティスリー アン・スリール様に仕事体験ツアーに行きました!

仕事体験ツアーは、高校生ひとりひとりの希望や状態に合わせた「働く具体的なイメージを持てる機会」として、パートナー企業の方々と一緒につくる職場見学やインターンシップ企画です。

Tさん、Hさんの仕事体験ツアー内容

訪問先:パティスリー アン・スリール
事業内容:洋菓子製造、販売
実施内容:事業説明、キッチン作業体験、質疑応答

「電車で、こんな遠くまで来たことない。ちょっと酔った」

TさんもHさんも、普段使う交通機関は地下鉄がほとんどで、大阪市以外に出ることはあまりないそうです。大阪市から泉佐野市へ移動するのも初めての経験です。

「意外とたのしい」「コツをつかむのが難しい」

訪問先に着くと、オーナーのパティシエの方が笑顔で出迎えてくださいました。少し説明と、お茶うけに頂いた米ぬかクッキーを食べてから、体験が始まりました。二人ともお店のキッチンに入る経験は初めてだったようで、最初は少しぎこちない様子でした。キッチンでは、ドーナツやクッキーの袋詰め、機械で袋を閉じる作業、クッキー用のクルミを切る作業などを行いました。

Hさんは今までアルバイトをしたことがないと話していましたが、パティシエの方の指示を聞いて、手際よく作業をしていました。途中で話を聞くと「意外とたのしい」と楽しそう話していました。

Tさんは機械で袋を閉じる作業をしていた時に、「コツをつかむのが難しい」と話していましたが、回数を重ねていくうちにスピードが早くなり、20分もすると「意外と簡単」と言っていました。二人で合わせて、100個以上のクッキーやドーナツを袋詰めをしていました。

「もう2時間も経ったん!」

パティシエの方に「終わりだよ、お疲れさま!」と言われて、二人から出た一言です。最初は質問もなかなか思い浮かばなかった二人でしたが、作業をするうちに慣れて集中していたことが、その一言を聞いて分かりました。

振り返りシートには、「一人でもくもくと作業できるのが好きだなと思いました」「クルミを切るところと、ドーナツを袋に入れるところが楽しかった」と、それぞれ記入していました。


TさんもHさんも、1年生で行なった授業「クレッシェンド」から関わっています。少しずつD×Pスタッフとも関係性を築き、今回のライブツアーに一緒に行くことになりました。最初は不安そうにしていた彼女たちが、仕事をするうちにどんどん手際が良くなる様子を見ていると、とても頼もしく思えました。

Tさんは12月にもう一件仕事体験ツアーに行く予定です。Hさんも他のツアーにも行きたいと話しています。

高校生の受け入れをしてくださったパティスリー アン・スリール様、当日引率をしてくださった先生、関係者のみなさまありがとうございました。

あなたも「寄付」を通じて、この取り組みに参加しませんか?

D×P(ディーピー)は、10代の孤立を防ぐNPOです。

「10代の孤立」は、不登校・中退・家庭内不和・経済的困難・いじめ・虐待・進路未定・無業などによって、
いくつかの安心できる場や所属先を失ったときに起こります。

D×Pは、スタッフやボランティアの大人が定時制高校へ行き、授業や校内居場所事業で高校生ひとりひとりと「つながり」をつくっています。そして、高校生の好きなことや興味などをきっかけに仕事体験を企画し、進路を考えるきっかけやまだ見ぬ世界と出会う機会をつくっています。

そして、これらの取り組みは全て、D×Pに共感してくださる方の寄付で運営しているんです。よかったら、あなたも「寄付」を通じて、この取り組みに参加しませんか?

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