「機械がたくさん動いているところを見てみたい」という高校生と身近な製品にも使われる『バネ』の製造工場を見学しました!
2019年10月17日(木)、大阪府内の定時制高校に通う高校1年生、Sさんと株式会社特発三協製作所様に仕事体験ツアーに行きました!
仕事体験ツアーは、高校生ひとりひとりの希望や状態に合わせた「働く具体的なイメージを持てる機会」として、パートナー企業の方々と一緒につくる職場見学やインターンシップ企画です。
Sさんの仕事体験ツアー内容
訪問先:株式会社特発三協製作所
事業内容:板ばねの製造
実施内容:工場見学、事業説明、質疑応答
「切符間違えて買ってしまって、ちょっと焦りました」
事前の打ち合わせで一人で電車に乗って途中の駅で先生と合流することを決めたSさんでしたが、いざ当日、購入する切符を間違えたことから慌ててしまい、乗る予定にしていた電車に乗れなかったとのことでした。あまり遠出はしないというSさんにとって、一人で電車に乗ることも一つの体験だったようです。
「ばねって色んな種類があるんですね」
訪問先に着くと、たくさんの従業員の方から「いらっしゃいませ」と声をかけられ、少し緊張しながらも挨拶を返していました。まずは担当の方から事務所で工場や板ばねについての話を聞きました。

聞き慣れない言葉があるなかでも、特にばねにはたくさんの種類があることには驚いていたようです。事務所に置いてある見本のばねを触りながら、とても興味深そうにしていました。話を聞いた後は工場の見学に行きました。多くの機械が置かれ、その機械がどんどんばねをつくっていく様子を、じっくりと見ていました。

「ばねを作るだけでも色んな資格があるっていうのがびっくりしました」
訪問先の方にお礼を言った後、帰りのバスの中で、Sさんが話していた一言です。工場見学の中で、ばねを一つ作るにしても、使う材料・加える温度と時間・冷やす時間などによって色んなばねができるという話があり、その技術を認定する国家資格があるという話が印象に残ったようです。
Sくんは、居場所事業でスタッフに「機械がたくさん動いているところを見てみたい」「ものを分解してみたい」と話していました。その中でこのツアーを見つけて参加することになりました。実際に行ってみると、「話がおもしろかった」「機械を色々見れたのはよかった」と話していました。
高校生の受け入れをしてくださった株式会社特発三協製作所様、当日引率をしてくださった先生、関係者のみなさまありがとうございました。
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D×Pは、スタッフやボランティアの大人が定時制高校へ行き、授業や校内居場所事業で高校生ひとりひとりと「つながり」をつくっています。そして、高校生の好きなことや興味などをきっかけに仕事体験を企画し、進路を考えるきっかけやまだ見ぬ世界と出会う機会をつくっています。
そして、これらの取り組みは全て、D×Pに共感してくださる方の寄付で運営しているんです。よかったら、あなたも「寄付」を通じて、この取り組みに参加しませんか?