グリ下における防犯カメラ設置に関する報道について

一部報道において、D×Pが警察の防犯カメラ設置に対して批判的な考えを持っているような表現が見受けられますが、D×Pは、警察や地域のみなさまが防犯カメラを設置することによって安全な街をつくっていきたいという想いに同意しています。

D×Pは、防犯カメラ設置の是非を論じることによって、対立的な関係性が生まれてしまうことを望んでいません。もちろん防犯カメラを設置することは犯罪抑止にもつながる一方で、「犯罪が見えなくなること」にもつながり、より若者が犯罪に巻き込まれやすい状況につながることもあると思います。

しかし、もっとも重要なのは、警察や地域の方々、われわれのようなNPO団体も含め、さまざまな方が力をあわせて安心安全な街をつくっていくことであり、防犯カメラ設置の是非を論じて意見をたたかわせることは重要ではありません。どんな施策にも、よい面と悪い面があり、全方位において良い対策はありえないからこそ、地域をつくるみなさまと一緒に、よりよいありかたを模索していきたいと思っています。

グリ下には居場所を求める若者が集まっています。家庭に居場所がない若者には、居場所や福祉的な支援が必要です。わたしたちは地域のみなさまと一緒にこの街にセーフティネットをつくっていきたいと思っています。

2023年6月22日
認定NPO法人D×P(ディーピー)

D×Pとは?

認定NPO法人D×P(ディーピー)は、不登校・中退・経済的困難など、さまざまな境遇にある10代の孤立を解決するNPO。学校とLINE相談で10代と出会い、困った時に頼れる人とのつながりをつくります。定時制高校では、高校生と社会人が対話する授業や校内居場所事業を実施。LINE相談事業「ユキサキチャット」は全国から相談を受けています。保護者に頼れない10代へ食糧支援・現金給付を実施し、生活のサポートをしています。

2022年8月から、家庭に居場所がない若者が集まる通称グリ下(グリコ看板の下)で、若年層が自由に使えるフリーカフェを試験的にスタートしました。若年層が集まる場所にテントを立て、お菓子や飲み物、生理用品やコンドーム等の無料配布を行ないながら、若者と対話し、つながりをつくります。

Share

Top