「こんなに遠いところにいる私たちを、助けてくれる人がいるんだって」相談からつながった大学生活とその先のユキサキ
雪国で暮らす大学1年生のめぐさん(仮名)。進学を機に地元を離れてひとり暮らしを始めました。
めぐさんは、奨学金とアルバイト収入を頼りに大学生活を送っています。しかし、家賃や学費、光熱費などの支払いが重なり、ごはんを我慢する日々が続きました。
そんなめぐさんがつながったのが、D×Pが運営するLINE相談「ユキサキチャット」でした。
めぐさんは食糧支援が届く前は1日1食、ごはんにもやしと醤油をかけて食べる。時には何も食べない日もありました。
もう借金してるんだし頼れない
めぐさんは、ひとり親家庭で育ちました。大学への進学が決まり、入学金や授業料に加えて、ひとり暮らしのための家賃や生活用品など、まとまったお金が必要になりました。
「母にしか頼れなかったんですけれど、母が『もう借金しないといけない』ってなってしまって」
そこでお母さんは借金をして、めぐさんの進学にかかる費用を用意したそうです。
「母は持病があって十分に働くことができない中、もう借金してるんだし頼れないので、バイトを頑張っています」
「生活費はアルバイトと奨学金でまかなっています。アルバイトは週3日ほど入ることも。土日は特に忙しいですね。アルバイトが終わってから課題のレポートを書くこともあります」
それでも、最初は家賃や生活費をすべてまかなうには足りなかったそうです。
「初めは家賃も払えなくて……いろいろ探して安いところに住めたんですけれど、それでも母はもう頼れないし、私もまだバイトが決まっていなかったので、『これは払えない…』って思ってユキサキチャットに相談しました」
「大ピンチでした。住む場所にも学校にも、どちらにもお金が必要でした」
パックごはんを買って、もやしと醤油をかけて食べていました
ひとり暮らしを始めて、想像していた以上に負担になったのが光熱費だったと話します。
「夏はエアコンを使わないようにしていました。ガス代も高いので、中古で買ったIHコンロを使っています」
「暑くてダメだ、汗がダクダクっていうときはエアコンをつけました。でも本当にたまにでしたね」
これから迎える冬のことも気になっています。
「寒くなったらこたつを出そうと思います。でも、電源は付けず自分の体温で温めようと思っています」
「冬は厚手の服をいっぱい着て、お布団にくるまれば、なんとか生きていけると思っています」
ユキサキチャットにつながる前は、食費も削っていたそうです。
「もやし生活でした」
「食糧支援が届く前には1日1食、ゼロ食の時も。食べてもパックごはんを買ってもやしと醤油をかけて食べていました」
大学生として勉強をし、アルバイトをし、友達と過ごす。その一方で、生活を続けるために食べることを削らなければならない日々だったと話します。
こんなに遠いところにいる私たちを、助けてくれる人がいるんだって
めぐさんがユキサキチャットを知ったのは、奨学金について調べていたことがきっかけでした。そこから相談スタッフとのチャット相談やオンライン面談を経て、サポートが始まりました。
めぐさんは食糧支援が届いたときのことを、こう話します。
「食糧支援の箱が届いたときに、嬉しくて思わず踊ってしまいました。届いた箱の写真をたくさん撮り、一番いい写真をユキサキさんに送りましたね」
写真と一緒に、めぐさんはユキサキチャットへメッセージを送りました。

当時の気持ちについて、めぐさんはこう振り返ります。
「もうどうしようもなく、食事も本当にもやし生活だったんですけれど、こんなに遠いところにいる私たちを、助けてくれる人がいるんだって思ったときに、すごい感謝の気持ちが芽生えました」
「本当に頼れる人がいなかったから。本当にありがとうございますっていう気持ちでした」


今日はバイト頑張ったし野菜ジュースを飲もう
箱の中にはお米や麺などさまざまな食品が。なかでも、お米は特にありがたかったと言います。
「お米は本当にありがたいです。お米って高くて、なかなか買えないので」
そして、めぐさんが特に嬉しかったのは野菜ジュースだったと話します。
「ちっちゃい紙パックの私の好きな野菜ジュースが箱に入っていて、『あ、嬉しい!』って思いました。『今日はバイト頑張ったし野菜ジュースを飲もう』って飲んでいます」
季節によって少しずつ変わる食品のラインナップも楽しみにしているそうです。
「夏にはカルピスウォーターやゼリー飲料が入っていて、『これ春と違う!』ってなって、ありがとうございますって思いました」
また、手書きの手紙についても、
「すごい温かみが感じられていいなって思いました」
と話します。
友達からサイゼリヤに誘われても断らなくてよくなった
食糧支援が届くようになって、食費を少し抑えられるように。それによって、以前は我慢していたことも少しずつできるようになったと話します。
たとえば、友達とファミリーレストランのサイゼリヤに行くこと。
「今までは友達から『サイゼリヤで勉強しよう』って言われたときに、お金がないから『あ、ちょっと今日予定があるんだ』と断っていたのが行けるようになりました」
「月に1回あるかないかですが、友達と一緒に過ごせるようになって。本当に嬉しいです」
食糧支援は食事だけではなく、友人たちと過ごす時間にもつながっていたそうです。
挑戦してみようっていう気持ち
めぐさんは、ユキサキチャットに奨学金についても相談しました。奨学金は制度が複雑で、種類も多く、条件もさまざまです。
「奨学金って難しいんですよ。いっぱいあるし、条件も厳しいし、分からないこともあったんですけれど。ユキサキさんに相談すると、制度について教えてもらい、大学への確認など、ひとつずつ進めていくことができました」
大学の奨学金について、学校側の対応に困ったときにも相談しました。
「相談して、解決に進んだっていうのもあったので本当に助かりました」

めぐさんは、夏休みにパテントコンテストに提出するための作品を仕上げました。
※パテントコンテスト
発明やデザインを応募し、優秀賞に選ばれると特許庁への出願から権利取得までの手続きを体験できるコンテスト
「必須の課題ではないんですけど、挑戦してみようっていう気持ちで、自分なりにちゃんと細かくつくって提出したんです」
「評価されてほしいですけど、まず挑戦したことに意味があるかなって思っています」
と笑顔で話します。
困っている人を助けられるようなエンジニアになりたい
めぐさんは情報系の進路を目指しています。きっかけは高校生時代の経験だったと話します。
「部活動がきっかけで、友達が学校に来れなくなったり、私自身もしんどくなってしまったり、つらい気持ちになることがありました。そのとき、顔を合わせて知らない人と話すのは苦痛だったので匿名で相談できるオンラインの居場所をつくりました」
「顔を出さず、ゲームのようにアバターを動かして話せる場所と、掲示板のように悩みを書き込める場所をつくって運営していました」
「このときの経験からエンジニアを目指したいと思いました。将来は健康課題やメンタルヘルスを解決できるエンジニアになりたいです」

助け合える社会になるといいな
めぐさんは人を頼ったり、相談したりすることについてこう話します。
「私自身、最初の相談のハードルは高かったんですけれど、それでも相談したことで救われました。気持ちも楽になった。だから困っている人は、まずは一旦、ちょっと勇気はいるけど、頑張って話してほしいっていう気持ちがあります」
「初めてのユキサキチャットでのオンライン面談の日、どんな人が出てくるんだろう、何を言われるんだろうって少しドキドキしながら面談に向かいました」
「でも話したら全然怖くないし、話しやすいし、ニコニコして聞いてくださるので、面談が終わった後に、『話してよかったな』っていう気持ちになれたので」
「相談したくてもできない人、自分が何に悩んでいるのか分からない人、そんな人たちが自分のことを少しずつ理解して、困ったときに誰かと一緒に解決していける社会、そんな助け合える社会になるといいですね」
めぐさんは最後にこう話します。
「大学には支援してくださった方々のおかげで通えているので頑張りたいです。そして自分もエンジニアになって困った人を助けられるようになりたいです」
めぐさんが、これからどんなユキサキを描いていくのか。これからもユキサキチャットで応援していきたいと思います。

クラウドファンディングで応援してみませんか?
当時のめぐさんのように、生活に困り、食費を削りながら暮らす若者から日々SOSが届いています。増え続ける相談に応え、この冬に約5万食の食糧支援を届けるため、4,000万円を目標にクラウドファンディングに挑戦しています。
この冬、若者が困ったときに頼れるつながりを「ごはん」と一緒に届けるために。応援よろしくお願いいたします。

