緊急事態宣言にともない、若者100名分の現金給付を行ないます。先行して20名の給付を決定、残り80名分の寄付を募ります。

3度目の緊急事態宣言が発令されようとしています。認定NPO法人D×P(ディーピー)では、親に頼れない10代~20代前半の若者100名に現金給付ができる状況をつくります。先行して、20名の給付を決定。残り80名分の寄付を募ります。

この度、東京・大阪・京都での緊急事態宣言の要請がありました。

今回の緊急事態宣言では、2回目とは異なり、飲食店やテーマパーク等の休業要請が出る可能性があります。(2021/04/22時点での各社報道を参照)

親に経済的に頼れずに自分で生計をたてている10代、20代にとって、アルバイトなどのシフトが入れないことは死活問題です。また、この数ヶ月はなんとか生活を工夫しながら1年間耐えてきたけれど、もう耐えきれなくなったという10代・20代の声も届くようになりました。

働けない状況や経済困窮は、なにかをしようという気力も蝕んでしまいます。20歳未満の自殺者数は、2020年6月から前年同月比で増加傾向にあります。特に高校生女子は67人から138人と2倍以上増えています。

(厚生労働省「自殺の統計:地域における自殺の基礎資料」のデータを基にD×Pが作成)

まずは安心して生活できる環境を

人に頼れず自分で自分を追い込んでしまう前に、まずは安心して生活できる環境を整えることが大切です。

認定NPO法人D×P(ディーピー)では、LINE相談事業「ユキサキチャット」に届いた相談のうち、緊急でサポートが必要な10代・20代に対して、現金給付・食糧支援を行なってきました。(※この支援は、応募したら必ずもらえるというわけではありません。相談の内容や状況によって決定します。公的なサポートにつなげられる方は優先してつないでいます)

2020年度内で、69名に合計342万円の現金を支給しました。食糧は約4,980食を提供しています。それにより、直近の食費や家賃の不安がいったん解消され、おちついて次の仕事を探すなどの一歩を踏みだせるようになっていきました。

⬆Aさんは、緊急事態宣言の影響で収入が減ってからは、貯金を家賃などにあてていました。最初の相談があったときは、貯金も少なくなり来月の家賃が払えないかもという状況でした。現在は、新しくアルバイトが決まり、研修などで忙しくしているとのこと。もう少しで収入も安定しそうです。

⬆Bさんは、児童養護施設を退所した10代。ひとり暮らしをしながら、専門学校へ通っています。前回の緊急事態宣言後、アルバイトが再開できるようになったけど、働いた分の給料が入るまでの間の生活が苦しいという状況でした。追加の4万円給付でサポートしました。

現金給付、食糧支援を行なった若者のうち約半数が、就職(非正規雇用含む)や進学につながっています。

しかし、この3度目の緊急事態宣言にともない、サポートを必要とする10代・20代がさらに激増する可能性があります。

もともと2021年度は現金給付を継続することを予定していましたが、3度目の緊急事態宣言を受けて、追加で100名に給付できる状況をつくりたいと思っています。D×Pでは、先行して追加20名の給付を決定し、ユキサキチャットで案内しています。

80名分の給付を支える寄付を募ります

D×Pでは、残り80名分の現金給付を支える寄付を募集しています。若者がみずからの命を絶ってしまう環境に置かないように。わたしたちとともに支えてくださる方、ぜひよろしくお願いします。

個人・法人の方で大きな額のご寄付をご検討されている方は、以下のお問い合わせフォームからご連絡ください。担当から折り返しご連絡いたします。

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