高校生の私が、高校生をサポートするNPOで働いてみた

今回の記事のライターは、なんと現役女子高生!

2016年9月5日〜9日の5日間、高校2年生のMさんが認定NPO法人D×P(ディーピー)にやってきました。「労働体験実習」として、D×Pの広報の仕事を体験しに来たのです。

そんなMさんに、実習中書いてもらった日記を読んでみると・・・「面白い!!」

ということで、彼女が書いてくれた5日間の労働実習中の日記をそのまんまBLOG記事にしてもらいました^^ Mさんから見たD×Pの姿は、どんなものだったのでしょうか…?

 

1日目(9/5)

労働体験実習初日です。まずはD×Pの職員の入谷佐知さんがD×Pの説明をして下さり、そのなかで登場した、D×Pと関わるなかでマスクを外すようになったという高校生のお話がとても印象に残りました。

高橋さん(仮名)の日韓クルーズに参加したレポートと、その資金を募ったクラウドファンディング用のインタビューを読ませていただきました。経済的な理由などで、進学を諦めてしまう環境に置かれている人たちがいるのを、知ってはいても、わかっているわけじゃない、そんな私に高橋さんのレポートはぐっと近づいて来て、一気に立体的になったように感じました。

レポートを編集するのは、難しかったです。私が彼女をとても近くに感じたのは、細やかな情景描写のおかげのはずなのに、あまりにも濃い内容のなか削られるのはその辺りばかりで、悩みました。どれだけ踏み込んだ内容を書いていいのか、そのさじ加減も迷いました。

ザ・外部の意見としては、内面の成長が見られた方が絶対的に内容を濃く感じるし、クルーズの価値も高まるけれど、自分を晒す怖さは私も知っているので。

単純に、日韓交流という観点からだけでも、興味深い経験になりそう!と私は感じたので、彼女のレポートを読んだ人はそれ以上に参加したくなったり、応援したくなったりしそうです。

 

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▲高橋さん(仮名)が書いたクルーズ中のレポート

インターンの荒木さんが、「D×Pの授業ではどのように写真を撮っているのか」という講座を新しく入ったインターン生に向けて開かれていて、それに私も参加させていただきました。

そこで荒木さんはカメラの技巧だけではなく、生徒さんを撮るにあたっての心構えも話してくださり、勉強になりました。荒木さんは、授業風景を撮る際に、いかに生徒さんに快適に、授業に参加してもらうか、という視点も大事だとおっしゃっていました。カメラが苦手な生徒さんもいらっしゃるそうで、初回はあまり撮らずに生徒さんそれぞれのカメラに対する反応を見たり、そうした生徒さんは撮らないようにしたりするのだそうです。

どれだけD×Pの方たちが生徒さんのことを考え、観察し、気を配っているのかというのが垣間見えた気がしました。

 

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▲カメラ講座中の写真

2日目(9/6)

京都で開かれた研修会に行かせていただきました。

9/13から開催する京都市立塔南高校のクレッシェンドに参加されるコンポーザーさんのプレゼン練習を、見学させていただきました。コンポーザーの方々はそこで、過去の自分について語る練習をされていて、みなさんそれぞれにドラマがあり、気が付けば引き込まれていました。

なかでも、不登校のお子さんを持つコンポーザーさんのお話は、知人と重なりました。

「心配だし、もやもやするし、イライラするし、この子はこれから大丈夫?」

そんな思いが渦巻くものなのだなあと思いました。そして不登校状態の子どもがいる親御さんの多くは、多かれ少なかれ似た経験をしているのかもしれない、と感じました。

コンポーザーさんの多くは、不登校であれなんであれ、ご自身(が中心)のしんどい体験を語っていらっしゃったけれど、この方のような、周囲の人の体験というのも、すごく面白かったです。

親御さんのお話を伺うのは新鮮で勉強になりました。
でも、共感をより得やすいのは、高校生というよりは、その親御さんかも?しれません。

あるグループのコンポーザーさんは若い方が多かったので、高校、大学、就職に関するお話が多かったのが印象的でした。

特に私の場合、「入った大学で人生決まっちゃう!入った会社で人生決まっちゃう!だから失敗できないけど、怖い!」と竦んでしまいがちなのですが、コンポーザーさんたちが大学や就職で鬱になったり、躓いてもまた起き上がり、最終的に「点と点がつながって線になった」とおっしゃる姿を見て、失敗しても大丈夫かも?と不思議と思うことができました。

今回参加されていたコンポーザーさんを年齢によって仮に大学生グループと社会人グループに分けるとすると、大学生グループのお話は、高校生である私が今現在抱えがちな問題と近く、その身近な悩みに対しあるひとつの回答を提示してくださり、一方の社会人グループでは、なかなか具体的に想像できなかった「働く」ということや、1年後ではなく数年後の未来が見え始める(想像できるようになる)、そんな感じでした。

「仕事」というものは、身近な親などからばかり情報が入ってくるものですが、今回のコンポーザーさんのお話は、こういう働き方もあるんだ!と知れる機会でもありました。

※クレッシェンドとコンポーザー とは

クレッシェンドとは、コンポーザーと呼ばれる社会人・大学生ボランティアがご自身の過去や現在のお話を高校生に伝えることを通して、高校生たちに過去を受け入れて未来を描くことを目指した授業のことです。

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▲コンポーザー事前研修会の様子

3日目(9/7)

まず高橋さんのレポートを加筆修正しました(「加筆」なので、長くなってしまいました)。

午後からは河原町で、昨日お会いしていた「きたやん」さんのお話を伺いました。きたやんさんは昨日の研修会で伺った中でも1、2を争う衝撃エピソードをお持ちでした(出社初日にスーツを着た社員が草抜きしていた・・・から始まります)。

きたやんさんの、全日制も定時制も通信制も特別視しないフラットな姿勢というのがすごいな、と思いました。

昨日はコンポーザーさん自身の過去や現在を伺うことはできても、なぜコンポーザーさんになられたのか直接聞く機会はなかったので、すごく面白かったです。大変だった会社員時代、ガラス越しに手を振ってくれた男子高校生を見たときに、彼には幸せに生きていってほしい、と思ったのが教育関係の道を志した原点なのだとおっしゃっていました。そしてそのために、実際に高校生と関わりたいと思って、コンポーザーになられたそうです。

きたやんさんは現在大学で教職課程にいらっしゃるそうで、こんな方が先生やと生徒も嬉しいなぁと思えるお人でした。

今日は多分にもれず人見知り全開になってしまい、なかなか質問することができなかったので、帰りの電車の中で一人反省会を開催しました。

この実習期間中、ずっと人見知りと闘っている気が・・・(そして勝利していない・・・)。

頑張ろう。

 

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▲きたやんさん(コンポーザー)のインタビュー中の写真

4日目(9/8)

気が付けばこの実習も後半に。

電車も慣れてきました(笑)。

午後から泉大津に行かせていただきました。
泉大津では、D×Pの方たちが2年ほど前から、生活保護を受給している家庭の小学生から高校生までの年代の子どもたちに向けて、週1回「いごこちかふぇ」を開かれているそうで、夕方にぽつりぽつりと現れる参加者とお話ししました。

いごこちかふぇでは、宿題のお手伝いや、なにげない会話などが行われていました。
ほかにも旅行に行く計画を立てたりと、いごこちかふぇで行われていたのは、クレッシェンドのような「プログラム」ではありませんでしたが、目的はきっとクレッシェンドと同じなのかなと感じました。

ずっと定期的に関わっていき、「このオトナになら自分のことを話してもいいかな」と思えるような、オトナと生徒の関係づくりを目指す、ということなのですが。

今回の実習では、裏方と言えるお仕事を拝見させていただく機会が多かったので、実際に生徒さんとお会いできたのが新鮮でした。

だんじりが好き、と話してくれたところに大阪らしさ、そして生徒さんの存在を実感することができました。

 

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▲Mさんが参加した「いごこちかふぇ」。生徒がだんじり祭のパンフレットを持参していました。

5日目(9/9)

この5日間を振り返りながら、この記事を書かせてもらいました。

直観で行き先を決めた労働体験実習でしたが、本当に学ぶことで溢れかえった体験だったなあと思います。

かつて私自身も体験した「しんどさ」とD×Pさんがどのように向き合っているのか。どうすればいいのか。

2日目の研修会で、あるインターン生の方が一貫してD×Pの基本3姿勢(「否定しない」「様々なバックグラウンドから学ぶ」「年上・年下から学ぶ」)を大切にし、言葉の微妙な言い回しにまで気を配り、このプレゼンを聴いた高校生がどのように感じるだろうか?と心を砕く姿がいまも心に残っています。

(ライター:高校2年生 Mさん)


ここまでお読みいただきありがとうございます!
Mさんと一緒に、ちょっとだけD×Pの裏側を覗いていただけたら嬉しいです^^

Mさんの日記にも出てきましたが、D×Pでは、社会人ボランティア「コンポーザー」を大募集中!定期的にコンポーザー募集説明会を開催しておりますのでぜひお越しくださいませ。

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