12/7(土)ウィッツ青山学園にて、クレッシェンド第4回が開催されました!
これが最後の授業になります。7名の高校生が参加してくれました。
通信制高校の生徒のためのキャリア教育プログラムです。さまざまな仕事をしている社会人ボランティアや、大学生ボランティアとの交流を柱として、生徒の自己肯定感の向上と社会関係資本の獲得を目指しています。
クレッシェンドでは1クラス(最大10名の生徒)に対し、3ヶ月間で全4回の授業を行います。
最後の授業のテーマは「知らない自分を見つけよう!」
今日のアイスブレイクは“ジョハリの窓”です。
この言葉、聞いたことがある方もいるかもしれません。
ジョハリの窓というのは、ジョセフとハリーという心理学者が発見した、「対人関係における気づきのグラフモデル」を指します。スムーズにコミュニケーションを取られることと、「自分も他人も知っている自分」の窓が大きいことは比例すると言われています。
「自分はこういう自分」と思っていることと、「他の人から見えた自分」はちょっと違うことがありますよね。
このアイスブレイクでは、「実は自分ってこんなふうに見られているんだ!」という他者からの評価を実感し、知らない自分を発見することにあります。
まずはグループに分かれます。ある“お題”に対して、A~Eの5つの回答があります。(例えば、「小さい頃はどんな子だった?」→「A. やんちゃ B. おとなしい C. いじられ役 D. おとなっぽい E. その他」など)
Yさんは、A~Eのなかで、自分が最もあてはまると思う回答を選びます。
それ以外のグループの人は、A~Eのなかで、Yさんが最もあてはまると思う回答を選びます。
えらんだら、「せーの!」で選択したカードを一斉に出します。
Yさんは「(自分は)おとなしい」を選んだのに、他の人からは「(Yさんは)やんちゃ」「(Yさんは)大人っぽい」を選んだり・・・。もしくは、みんなほとんど同じ回答を選んだり・・・。
「子どもの頃は、実はすごくやんちゃだったんです」と恥ずかしそうにみんなに話す生徒もいれば、「子どもの頃はおとなしかったんですけど…」と話してくれたりと、自分でも気がついていない一面に出会えた生徒もいました。
コンポーザー(ボランティア)のなかには「今度こそ、◯◯(生徒)のこと当てるぞ〜!」と張り切っている人や、
生徒本人と同じ回答を連続で出して、生徒から「私のことわかってくれてますね!」と褒められているコンポーザーもいました。
他にも、「将来どうなっている?」の質問では、「結婚してくれる相手が見つかる気がしない」と言っている生徒に対して、コンポーザーが、「見つかる時は見つかるよ。大丈夫!私も探しているところだから!」と言って笑いが起こっていました。
アイスブレイクが終わったら、1人ひとりふりかえりシートを記入します。
これまで4回続けてきたクレッシェンドを通じて、自分これまで学んできたことを振り返っていきます。
ふりかえりシートで自己評価をしたら、次は他の参加した生徒やコンポーザーの印象を紙に書きます。私たちはこれを「ジョハリの手紙」と呼んでいます。記入に30分の時間をとりましたが、それでは足りないくらい、一生懸命言葉を選んで、書き込んでくれました。
手紙を書き終えたら、その紙を1人ひとりに手渡していきます。
もらった手紙を嬉しそうに読んだり、恥ずかしいから手紙を渡したら逃げるように別のところに行ってしまったり、生徒の反応はさまざま。
なかには手紙を書けなかった生徒もいましたが、書けなかった理由を自分できちんと相手に伝えていました。その理由を聞くと、受け取った相手の子も、「難しいよな〜」と受容する返事をしていました。
生徒同士が、お互いの姿勢を受け入れている姿を見て、なんだか嬉しくなりました。
最後に、生徒に色紙をプレゼントしました!
この色紙は、コンポーザーやスタッフが、1人ひとりの生徒に向けてメッセージを書いたものです。
色紙を受け取った生徒のなかには、目に涙をためている生徒もいて、こちらも「じ〜ん」としてしまいました。
その後、集合写真を一緒に撮ってくれました。
もちろんかけ声は「はい、ディーピー!」と「はい、ウィッツ」でした。笑
そんな感想がコンポーザーの皆さんから挙がっていました。
その声を聞いて、このクラスは、信頼関係を築くまでに時間がかかったクラスだったな、と感じました。ただ、だからこそ生徒にとって4回目のこの授業は、とても印象深いものになったと思います。
生徒も大人も、さみしさと出会えた嬉しさをかみしめながら、ウィッツ青山学園でのクレッシェンド第4回の授業は終わりました。
◆クレッシェンドの様子を、動画でご覧いただけます!◆
朝日新聞(夕刊)2013年4月8日
このブログで必死にお伝えしているものの、スタッフの力足らずか、やはり何をしているのかわかりづらいクレッシェンド(汗)
しかし、下記URLから動画でクレッシェンドの雰囲気を感じていただけます!クレッシェンド卒業生の声も、ぜひ聞いてみて下さい。
5分程度の短い動画ですが、お忙しい方は1分50秒あたりからがオススメ。
株式会社ココウェルとNPO法人D×Pの協働寄付つき商品「ココファンドリップ」が販売開始しました!ココファンドリップは中退・不登校等の経験を持つ日本の通信制高校生が、フィリピンの貧困を知るスタディーツアーに参加するための資金として寄付されるという商品です。対象リップ1本をご購入いただくごとに、100円がココファンドに寄付されます。
★インターネットでご購入いただけます★
http://www.cocowell.co.jp/fs/cocowell/c/cocofund
また、これからココウェルと提携していらっしゃる全国各地の小売店にて販売をお願いしていく予定です。順次お知らせしてまいりますので、お待ちくださいませ!
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