「すごく照れるけど、すごく嬉しい」 -クレッシェンド第4回@ECC学園高等学校大阪学習センター

2015年7月11日(土)
ECC学園高校大阪学習センターにて、第4回クレッシェンドが開催されました。
 
 
クレッシェンドとは、通信制高校の生徒のためのキャリア教育プログラムです。 
社会人・大学生ボランティア(コンポーザー)との対話を柱として、
生徒の自己肯定感の向上と社会関係資本 の獲得をめざしています。
クレッシェンドでは1クラス(最大10名の生徒)に対し、3ヶ月間で全4回の授業を行います。
(この日は、その第4回目の授業でした。)
 
1回目の授業のテーマは「失敗なんて当たり前 !
様々なバックグラウンドを持ったコンポーザー(社会人・学生ボランティア)が、
過去にしてしまった失敗、トラウマ、辛かったことなどについて、高校生に話しました。
 
2回目の授業のテーマは「みんなの生活みてみよう !
大人たちから、今までどんなふうに進路を決めてきたのか?
また、今はどんな生活をしているのか?進路選択の悩みなども含めて、話を聞きました。
 
3回目の授業のテーマは「みんなでユメブレ♪
「いまちょっと興味のあること」から「将来こんな風に生活してみたいな」ということまで
ひとりひとりの想いを聴き合いました。
 
 
この日は4回目のクレッシェンド、最後の授業です。
最後の授業のテーマは、「今まで知らなかった自分を知ろう!」。
これまでの3回の授業で、コンポーザーやスタッフと生徒の距離はかなり近づきました。
そして新たに生徒同士のつながりも生まれています。
 
 
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10時30分、午前クラスの生徒たちが教室に集まりました。
今回は「ジョハリの窓」というゲームから授業が始まります!
 
ジョハリの窓とは?
 
一言でいうと、”自分が周りからどう思われているのかを知るゲーム”です!
それぞれチームに分かれて、「A , B , C , D , E」と、アルファベットが書かれたカードが配られます。
そのカードを使いながら、いろんなお題に沿って、チーム内の人の「印象」を伝え合います。
スタッフがお題を設定するので、そのお題に沿って進めていきます。
 
 
チーム内の一人を対象にして、ゲームが始まります。
たとえば、「小さい頃はどんな子だった?」というお題には、以下の様な選択肢があります。
A. やんちゃ
B. 真面目
C. いじられ役
D. ませてる/大人びてる
E. その他
 
周りの人は「その人がどんな子だったと思うか」を予想したカードを選び、
本人は「自分が実際にどんな子だったか」という正解のカードを選び、
みんなで一斉に出します。
「周りから見ての印象」と、本人がおもう「自分の姿」が、
違っていても、同じであっても、どちらでもとても盛り上がるゲームです!
 
 
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チームのみんなが、小さいころ「真面目」だったと予想した女の子が、
実は「やんちゃ」だったり、
その逆もあったりで、
いろんなチームから「えーーーー!!」という楽しそうな驚きの声が聞こえてきました!
 
嬉しかったのは、生徒たちがただ適当にカードを選んだのではなく、
そのカードを選んだ理由や自分の考えをしっかりと話してくれたことです。
チームの一人ひとりのことを考えて、想像して選んでくれたのかなと思います。
 
 
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「ジョハリの窓」のあとは、「ジョハリの手紙」というワークを行いました。
同じクラスの生徒、コンポーザー、スタッフの印象を自由に手紙に書いて、本人に贈ります。
 
 
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通信制高校は単位制の高校のため、全日制高校と比べると
生徒同士のコミュニケーションが希薄になってしまいます。
今回のクレッシェンドを通して、
最初はよそよそしかった生徒同士の新たな横のつながりが、クラスの中にいくつも生まれていました。
生徒たちは少し照れながらも、仲良くなった新しい友だちのことを想いながら手紙を書いているようでした。
 
 
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手紙を書いた後は、みんな教室中を歩きまわって本人に手紙を渡しに行きます!
やっぱり本人に面と向かって手紙を手渡すのは少し恥ずかしそうでしたが、
そんな中でもしっかりと相手の目を見て、自分の言葉を添えて手紙を贈る生徒の姿もありました。
 
 
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この日、サプライズでコンポーザーとスタッフから、
生徒一人ひとりへのメッセージを書いた色紙をプレゼントしました。
クラスのみんなからもらった手紙と色紙を読み返しながら、
最後の振り返りシートを書く生徒たちの姿が、とても印象的でした。
 
 
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午前クラスの生徒達の感想を一部掲載します。
 
「多くの人からやさしそうと思われていて嬉しかった」
「人とうまく関われるようになって、
少しずつ人として成長していけたらなあ、と思いました」
「自分は言動がヘラヘラしていると思っていたけど
今はすこしはしっかりしているのかなと思います!」
「コミュニケーションをとれて嬉しいといわれてびっくりした」
 
 
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15時からは午後クラスが始まりました。
午前と同じく、「ジョハリの窓」からのスタート!
 
 
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午前と同じく、午後クラスでもこのゲームは盛り上がりました!
オトナたちが驚いたのは、生徒たちがコンポーザーたちの本性を見透かしてしまうくらい、
その人の印象や、内面、これまでの会話の内容を考えてカードを選んでくれていたことです。
これまでの授業で、コンポーザーたちの話に反応があまりなかったように見えた生徒も、
実はしっかり相手を見て、話を聞いてくれていたんだなぁと実感しました。
 
 
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「ジョハリの手紙」では、手紙を書くのも渡すのも貰うのも、
やっぱり恥ずかしそうにしていた生徒たちですが、
それでも手紙をやりとりしながら
これまでの授業の思い出を振り返ったり、
楽しそうに雑談で盛り上がったりする姿を見ることができました。
 
 
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前回の授業で行った「ユメお絵かき」で自分の絵を描き終えることができなかった生徒が、
今回の授業に完成させた絵を持ってきてくれました。
これまでのクレッシェンドで「ニートになりたい」とよく口にしていたその生徒が、
「絵を描くのは好き。勉強してみたい気持ちもある。」と話してくれました。
 
 
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午後クラスの生徒の感想を一部紹介します。
「言われたことが思いのほかあたっていてたので面白かった。」
「自分の気づかない面を知れたので、
もっとたくさんの人の意見を聞いて将来の夢を見つけたいです。」
「高校生活では、この活動(クレッシェンド)のおかげで他の人と話しやすくなることができるかもです。」
「自分の軸がしっかりあると言われて実際にそうでありたいと思った。」
「『笑うと可愛い』(貰ったメッセージ)は、すごく照れるけど、すごく嬉しい。」
 
 
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最後に、コンポーザーの感想を紹介します。
 
「生徒が自分から言葉を発信してくれることがあった。
今までは話を振らないと何も言ってくれなかったので嬉しかったです。」
「4回の中で一番リラックスして参加できた。楽しかった!」
「この4回、3ヶ月弱とってもあたたかい素敵な時間を過ごせました。」
「これからの私を築く、貴重な経験だったと思います。」
「生徒の人数が多いので、グループ全体で話そうと思っていたが、なかなか難しかった。」
「今回のクレッシェンドでは生徒同士も楽しそうに絡んでて、とてもいいなと思いました。」
「1回目の空気と比べたら、今日の空気やみんなの表情はかなり柔らかくなったと思います。」
 
 

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