「悩んでいるのは自分だけだと思っていたのが吹っ飛びました」クレッシェンド第1回@ECC学園高等学校大阪学習センター

2015年5月23日(土) ECC学園高校大阪学習センターにて、第1回クレッシェンドを開催しました。
「クレッシェンド」とは…?
通信制高校の生徒のためのキャリア教育プログラムです。

社会人・大学生ボランティア(コンポーザー)との交流を柱として、生徒の自己肯定感の向上と社会関係資本の獲得をめざしています。
クレッシェンドでは1クラス(最大10名の生徒)に対して3ヶ月間で全4回の授業を行います。

1回目の授業のテーマは「失敗なんて当たり前!」。
様々なバックグラウンドを持ったコンポーザー(社会人・学生ボランティア)が、過去のトラウマや辛かったことなどについて高校生に話しました。

「コンポーザー」とは…?
通信制高校生へ向けたキャリア教育プログラム「クレッシェンド」で、高校生と関わる社会人・学生たちのことを、「コンポーザー」と呼んでいます。
コンポーザーの皆様には、プログラムに臨む前に研修会に参加していただいています。

 
今回のクレッシェンドは、午前と午後、2つのクラスで授業を行います。
 
午前クラスの授業開始は10時半。その少し前からスタッフとコンポーザーで事前の打ち合わせを行います。
コンポーザーは事前に2度の研修会を経ており、今回が3度目の顔合わせになります。打ち合わせの時点からすでに打ち解けている雰囲気でした。
 
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10時半には午前クラスに参加する高校生たちも集まり、いよいよクレッシェンドが始まります!
初対面の大人たちを前に、高校生たちも少し緊張しているように見えました。
 
なのでその緊張を少しでもほぐすため、まずは自己紹介から!
生徒、コンポーザー、スタッフが円になり「名前」「ニックネーム」に加えて「昨日の夜ご飯」について話してもらいました。
 
それぞれがちょっとした自己紹介をみんなの前で話し、聞くことでクラスの雰囲気が少しだけ柔らかくなったように感じました。
 
自己紹介の後は4グループに分かれて、みんなの緊張をもうちょっとだけほぐすために「すごろくトーク」を行います。

「すごろくトーク」とは…?
5人前後の小グループに分かれ、サイコロをふり、自分のコマを進めて行きます。
マスには「いつか行ってみたいと思っている場所は?」などの質問が書かれており、そのマスに止まった人が、そのテーマに沿って話をします。マスのなかには「全員の共通点を1分以内に5つ探せ!」など、チーム全員で協力してチャレンジをするマスもあります。
この「チャレンジ」で得点を貯め、一番得点の多いチームが優勝です。

会話が盛り上がりすぎて時間内にゴールできないグループもあれば、「チャレンジ」に成功してみんなで大喜びするグループもありました!
生徒との距離もより近づいたように感じました。
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アイスブレイクの「すごろくトーク」が終わると、次はいよいよ、この日のメインプログラムである「過去のジブン」。
 
コンポーザーが過去にどんな経験をして、そこから何を学んできたのかを話してもらう時間です。
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「家庭に居場所を感じられなかった」
「本当はやりたくない仕事に就いてしまった」
「友人たちのグループから外されたと悩んだ」
「教師に個性を否定されて希望を失った」
コンポーザーはそれぞれの過去を、いろんな方法で高校生に伝えました。
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生徒たちはうなずいたりメモをとりながら、しっかりと話を聞いてくれました。
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コンポーザーさんの話を聞いた後は、自由に交流できる時間。
コンポーザーさんが話したことについてもっと知りたい質問する生徒もいれば、大好きなサッカーの話をする生徒もいました。
 
また、このクラスには女性のコンポーザーも多く、高校生と一緒に女子会のような雰囲気で楽しそうに会話するグループもありました!
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最後は高校生に、「学びシート」へ感想を記入してもらいました。
生徒たちの感想をいくつか紹介します。
 
私と似ているところがある。

 

世の中いろんな考え方があるんだなあと思った。

 

悩んでいるのは自分だけだと思っていたのが吹っ飛びました。

 

 
あとから生徒たちが書いてくれた「学びシート」を読み返して、「○○さん、こんなこと感じてくれてたんだぁ!」と驚くコンポーザーさんの姿も。
 
私たちオトナにとっても、新しい発見がいくつもありました。 
 
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15時からは、午後のクラスが始まりました!
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こちらのクラスの生徒も最初は少し緊張している様子。
だけど自己紹介では、みんなの前で「昨日の夜ご飯」までしっかりと話してくれました!
 
自己紹介の後はグループに分かれてすごろくトーク!
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「興味のある職業」のコマに止まると、「プログラマーに興味がある」と教えてくれた生徒もいて、コンポーザーとパソコンやゲームの話を楽しそうにしていました。
 
すごろくトークで打ち解けた後は、コンポーザーによる「過去のジブン」のお話です。
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「友達作りが苦手だった」
「嫌われるのが怖くて人の顔色ばかり伺っていた」
「親の会社の倒産で自分の夢をあきらめかけた」
「恋人とのトラブルで人間関係にトラウマを持った」
「浪人、大学中退、借金などを経験して、成長した」
 
コンポ―ザーの話を聞いて触発されたのか、自分の過去の経験を話しはじめた生徒もいました。
コンポーザーの過去に共感したのかな。
 
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その後のフリートークの時間になると、ある生徒が「人と話し続けることが苦手で…」と教えてくれたり、最初は緊張していた様子だった生徒たちも自らコンポーザーに話しかけるようになっていました。
 
最後に「学びシート」に感想を記入してもらいました。
 
すぐに書ける生徒もいれば、何を書いていいか分からずになかなか書けない生徒もいます。
感想を書くのが苦手な生徒にはコンポーザーが質問の仕方を変えて聞いてみるなど、学びシートを囲んで話し合っている様子も見られました。
 
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生徒たちの感想の中から、いくつか紹介します。
自分を偽らずに、個性を出していくのは難しいと思うけど少しずつ個性を出してけるようになったら良いな、と思った。

 

失敗してこそ学んだり見れたりすることもあると思った。

 

自分は、人に相談できるタイプなので逆の人もいるんだなと思った。

 

 
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クレッシェンド終了後には、毎回コンポーザーとスタッフで振り返りミーティングを行っています。
今回は初回ということもあり、生徒との接し方に少し不安を感じたコンポーザーもいました。
 
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この日の振り返りのなかで、
生徒のことを知るために色んなことを聞きたいけれど、触れちゃいけないこともあるような気がして…。何が良くて、何が駄目なのか分からない。

 

という想いを打ち明けてくれたコンポーザーがいました。
 
確かに、高校生の中には「答えたくないこと」がある生徒もいます。
その悩みに答えてくれたのは、別のコンポーザーでした。
答えたくないことはあるかもしれないけれど、それを決めるのは“生徒自身”だと、私は思っています。

 

その方の意見に、ストンと納得できたコンポーザーも多かったようです。
 
まだまだ生徒たちに関しては知らないことばかりだけれど、残り3回の授業で少しずつ距離を縮めて、今回のクレッシェンドが生徒たちにとってより良い時間になるように、コンポーザーとスタッフで力を合わせて、一緒に考えながら、クレッシェンドをつくっていきたいと思います。

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