「自分はひとりじゃないんだな、と思った」クレッシェンド第1回@ECC学園高校京都学習センター

2015年5月16日(土) ECC学園高校京都学習センターにて、第1回クレッシェンドを開催しました。

「クレッシェンド」とは…?
通信制高校の生徒のためのキャリア教育プログラムです。

社会人・大学生ボランティア(コンポーザー)との交流を柱として、生徒の自己肯定感の向上と社会関係資本の獲得をめざしています。
クレッシェンドでは1クラス(最大10名の生徒)に対して3ヶ月間で全4回の授業を行います。

1回目の授業のテーマは「失敗なんて当たり前!」。
様々なバックグラウンドを持ったコンポーザー(社会人・学生ボランティア)が、過去のトラウマや辛かったことなどについて高校生に話しました。

「コンポーザー」とは…?
通信制高校生へ向けたキャリア教育プログラム「クレッシェンド」で、高校生と関わる社会人・学生たちのことを、「コンポーザー」と呼んでいます。
コンポーザーの皆様には、プログラムに臨む前に研修会に参加していただいています。

2015年度になって、はじめてのクレッシェンド。
準備をするスタッフにも気合いが入ります ! 

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クレッシェンドは、総合学習の「授業」という位置づけですが、なるべく、堅苦しくない空間づくりを目指しています。
そのため、机の配置を工夫したり、ホワイトボードに絵を描いたりしているのですが、はじめて教室に入って来た高校生のなかには、いつもの授業と異なる雰囲気に驚く人もいます。

 

10時半、午前のクラスがはじまりました。

高校生とオトナたちは、今日が初対面。
まずは、簡単に自己紹介♪

 

通信制高校は、人によって通学頻度や学習内容がさまざまなので、「なかなか学校で友達が出来ない」という悩みを持つ生徒も少なくありません。
しかし、午前のクラスの生徒たちは、もともと知り合い同士が多く、和気あいあいとした雰囲気で授業がスタートしました。

 

自己紹介のあとは、小グループに分かれて「すごろくトーク」というゲームをします。

「すごろくトーク」とは…?
5人前後の小グループに分かれ、サイコロをふり、自分のコマを進めて行きます。
マスには「いつか行ってみたいと思っている場所は?」などの質問が書かれており、そのマスに止まった人が、そのテーマに沿って話をします。マスのなかには「全員の共通点を1分以内に5つ探せ!」など、チーム全員で協力してチャレンジをするマスもあります。
この「チャレンジ」で得点を貯め、一番得点の多いチームが優勝です。

一生懸命に「チャレンジ」をこなし、得点を集めるチームもあれば、1人ひとりへの質問を更に掘り下げて、楽しそうにお喋りをするチームもありました。

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「興味のあることを教えてね ! 」というマスに止まったチームの高校生は「プログラマーになりたい」「接客ではないバイトをやってみたい」と話していました。

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「すごろくトーク」で盛り上がった後は、オトナたちの「過去の自分」についての話を聞き合いました。

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「中学のころ、友達同士のなかで〝親友〟という文化に馴染めず、クラス全員から無視をされた」という人。
「本当の自分をずっと表に出せずにいた」人。
「幼少時代のツライ経験を通して、自分と同じように苦しんでいる子のチカラになりたいと思い、大学で勉強している」という人。

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オトナたちの話を聞いた高校生のなかには、
「自分も中学のとき同じような経験をして辛かったから、共感できた」 と話す人もいれば、
「(辛かった過去の話をする大人が多かったけど)自分は〝自由だから〟という理由で通信制高校を選んだし、もっと友達を増やしたい」と話す人もいました。 

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話を聞いたあと、更にその話について深めたり、
好きなことを自由に話す時間を取りました。

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「たまに家のなかにいるのが辛い時もある」と話す高校生もいれば、「料理が好きなんです ! 」と、写真を見せてくれる高校生もいました。

なかには
「ここにいる人たちが有名人の誰に似ているか?」を一生懸命考える高校生もいれば、「オトナたちの恋愛事情」に興味津々に高校生もいました。
(すこし、大人たちと高校生の距離、縮まったかなぁ・・・?笑)

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この日の学びを振り返る「学びシート」を記入して、今回の授業は終わりました。

高校生の感想を一部、掲載します。

(オトナたちの話は)自分と似ていた、いじめられたということが一緒だった。

 

自分はひとりじゃないんだな、と思った。

 

この人たち(コンポーザーとD×Pスタッフ)に会えるのは嬉しいけど、進路のこととか考えたくないな〜

 

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15時からは、午後のクラスが始まりました ! 

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午後のクラスも、はじめは自己紹介からスタートしました。

最近「御朱印」を集め出したひと、「植物の世話」がすきなひと、「ディズニー映画」にハマっているひと・・・ 

みんなの「好きなこと、ハマっていること、趣味」の話を聞いて、共通点を見つけて嬉しそうな高校生もいました。

 

自己紹介のあとは、グループに分かれて「すごろくトーク」をしました ! 

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「お気に入りの場所はどこ?」という質問に、ちょっと悩んでから「・・・ここ !  ( 学校 ) 」と答えた高校生もいました。

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「すごろくトーク」でちょっと打ち解けた後は
コンポーザーたちが「過去の自分」について打ち明けました。

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「〝人と違うことが怖い、みんなと同じで在りたい〟と願うあまり友達に誘われて悪いことをしてしまった」人。
「高校生のとき、クラスに馴染めなかったけど、部活も自分の居場所になり得る ! 」と気づいた人。
「日本が嫌でしょうがなくて、家族に嫌気がさして海外に飛び出してきたけれど、離れてみると家族を思いやることが出来た」人・・・

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〝フツウ〟に働いたり、大学生活を送っているように見えるオトナたちですが、それぞれ過去につらい経験をしていて、そして、それぞれの方法で、過去の辛い経験との折り合いをつけてきたことを高校生に伝えました。

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「中学のころ、学校でのイジメが辛いと親に打ち明けたけれど、不登校になるのを許してもらえず
家にも学校にも居場所がなかった」というコンポーザーの話を聞きながら、「わたしも、全くおなじです ! 」と、頷きながら自分の経験を話す高校生もいました。

 

話を聞いた後はざっくばらんにお喋りする時間♪

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「いま高校3年生で、大学に行きたいけど受験が不安」と話す高校生の話を聴くオトナもいれば、「好きな映画」についての感想をシェアする人たちもいました。

 

授業の最後は「学びシート」を記入します。
高校生の感想を一部、掲載します。

 

自分の今いる場所が全てじゃないんだなぁと思った。

 

行き詰まったときは新しい趣味や新しい場所に行って、新しい道を見つけようと思った。

 

もっと自由でもいいんじゃないかと思った。

 

悩みを抱え込むんじゃなくて、逃げる事も大事なんだということを知った。

 

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授業に参加した大人たち ( コンポーザー ) の感想も、一部お伝えいたします。

とても楽しかった、高校生とどんな話をしようか、次回までにいろいろ考えたい。

 

自分の話のどんな部分が高校生に響いたのか分からなくて、ちょっと不安。

 

(男性コンポーザーの意見)やはり、女の子の話したいことを引き出すのは、ちょっと難しいなぁと思った。

 

実際に高校生と接するまでは、不安がいっぱいだったけど、全然大丈夫だった。

 

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高校生と大人たちが「はじめまして」だった、今回の授業。
高校生も、緊張したり不安だったりするかもしれないけど、大人たちも本当に緊張していました。

残り3回の授業を通して、少しずつ、信頼関係を築いていけたらなぁと思います。

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