通信制高校生向けに開催している、キャリア教育プログラム「クレッシェンド」。
2012年から始まったこの授業も、この10月で8期目を迎えます。
2014年10月から始まる「クレッシェンド」に向けて、前回に続き、第2回コンポーザー研修会を10月5日(日)に開催いたしました。
※1回目の研修会の様子はこちら。
「コンポーザー」とは…
通信制高校生へ向けたキャリア教育プログラム「クレッシェンド」で、高校生と関わる社会人・学生の方々のことを、私たちは「コンポーザー」と呼んでいます。
コンポーザーの皆様には、プログラムに臨む前に、この研修会に参加していただいています。
コンポーザーにご興味のある方、是非こちらのページをご覧ください !
今回は大阪・京橋にあるD×P(ディーピー)の事務所で開催!
前回、一度顔合わせをしているので、和やかな雰囲気でスタート♪
今回の研修会では、クレッシェンドの第1回目の授業で行われる、コンポーザーから高校生に向けたプレゼンテーションの、模擬練習を行いました。
プレゼンテーションの内容は、「成功体験談」ではなく、「失敗経験談」。
気楽そうに生きているように見えるオトナたちにも、実は誰にも言えない苦しい経験、辛かった経験を抱えています。
そんな誰にも伝えてこなかった経験を、そっと高校生にシェアすることで、高校生が自分の持つ「負の経験」を改めて見つめなおすことができる。
このプレゼンテーションには、そんな目的が隠れています。
研修会では、実際に高校生に話すことを想定して、当日行うプレゼンを他のコンポーザーの前で発表しました。
今回はたくさんの方に集まっていただいたので、2組に分かれてスタート!
プレゼンテーションは本番と同様に、
発表8分と、周囲からのフィードバックで12分、
計1人20分練習を行いました。
自分を無理に変えるのではなくて、いろいろな自分を受け入れることが大事だと思う。
コンポーザーさんの言葉に、思わず引き込まれます。
8分プレゼンを行った後に、全員でフィードバックを行います。
D×Pでは、「否定しない」という価値観を大切にしています。
コンポーザーさんへのフィードバックでも、プレゼン自体の内容を否定することはありません。
また、どんな方法で話をしてもOK。
PCでプレゼンする方、自分の写真を持って話す方、資料なしでプレゼンをされる方もいます。
「頭に入ってきやすい!」
「すごく良かったよ!」
「もしかしたら、この表現を少し変えると、もっと高校生に伝わりやすいかもしれない」
など、どうすれば高校生に上手く伝わるかを考えてフィードバックしてくださっています。
クレッシェンドでのプレゼンテーションは、ふつうのプレゼンとは少し違います。
「年長者であるコンポーザーが高校生に自分の経験を教訓的に伝えるもの」ではありません。
コンポーザー本人の弱さも含めて「ありのまま」を伝えること。
そして、高校生に「オトナたちも、自分と同じような感じなんだな」と共感してもらうこと。
このプレゼンでは、そんな役割がコンポーザーに求められています。
自分の失敗談を話すのは、つらいもの。
だけど、そんな「弱さのシェア」が、聞き手の力になります。
自分の経験を、心にスッと落ちてくるように語ってくれたコンポーザーさんへのフィードバックの場面では、そんな言葉も向けられました。
今回プレゼンをされた方の中には、
「自分の話にしっくりこなかった。もう1回資料を作りなおしてきます。」
という方も。
お仕事をされてとても忙しい日々を送っているはずなのに、時間を取り、プレゼン資料を作ってきてくださっているコンポーザーさん。
「よりよりものにしていこう」というその姿勢に、じんわりと感動してしまいました。
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いよいよ10月19日からはECC京都校で、
25日からはECC大阪校にて第8期クレッシェンドが始まります!
今回の研修会で練習したプレゼンテーションは、高校生にどう受け取ってもらえるでしょうか。
クレシェンドの実際の様子も当WEBサイトで配信していきます。ぜひご注目くださいね。
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コンポーザー募集説明会についてはこちら。
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