「テレビでは知れないことを」プラスチックの製造工場で自分に合う仕事を知る

2020年2月25日(火)、大阪府内の定時制高校に通う高校1年生のKさん、Sさん、Jさん、Dさんとナガセテクノス様に仕事体験ツアーに行きました!

仕事体験ツアーは、高校生1人ひとりの希望や状態に合わせて「働く具体的なイメージをもてる機会」として、パートナー企業の方々と一緒につくる仕事体験やインターンシップ企画です。

Kさん、Sさん、Jさん、Dさんさんの仕事体験ツアー内容

訪問先:株式会社ナガセテクノス
事業内容:製造業(プラスチック加工)
実施内容:事業説明、職場見学、仕事体験、質疑応答

 「テレビでは知れないことを知りたいです」

同じクラスの4名で行くということで、訪問先に向かう道のりもずっと会話が弾んでいました。訪問先に到着すると、担当の方から簡単な説明を受けてから工場見学が始まりました。工場内に置かれている大きな機械について、担当の方が丁寧に説明してくださいました。

訪問前に、「プラスチックの作り方についてはテレビで見たことがある。だからテレビでは知れないことを知りたいです」と話していたDさん。見学の合間に話を聞くと、「どうやって機械が動いているのか、話を見たり聞いたりしなければ分からなかった。実際に機械を見られるのはとても貴重なことだと思う」と話していました。

Dさんは、事前学習で「働きたいと思う。でも接客は無理だから人と話さない仕事がいい」と考えを話していました。機械のことや製造のことだけでなく、担当者の方に「なぜ今の仕事を選んだのか」という質問もしていました。

 

Jさんは機械を見ているときに、「この機械っていくらぐらいするんですか?」と担当の方に質問していました。Jさんは事前学習で「何を質問したらいいか思いつかない」と話していました。しかし、実際に見学をしたり説明を聞いたりする中で、「色々聞いてみたいことがでてきたから質問してみようと思う」と話し、他にも2つ質問をしていました。

「できたてのプラスチックって温かいんやな」

その後、一つ目の仕事体験として、好きな色のプラスチックプレートをつくりました。まずはそれぞれがつくりたい色を選び、プラスチック原料に混ぜる顔料を計る作業から始めました。必要な顔料は0.05gというとても少ない量でしたが、担当の方のサポートもあり、何とか全員が必要な量を計ることができました。

計った顔料と混ぜたプラスチック原料を機械に入れ、熱と圧力を加えてプレートがつくられるところを見学しました。

Sさんは、黄色のプレートをつくりました。Sさんは訪問先に向かうバスの中で「プラスチックといわれてもよく分からない」と話していました。しかし、実際にプレートが機械で作られ、担当者の方から完成したプレートを渡されたときに「こうやって作るって初めて知った。すごいな」と興味深そうに見つめ「できたてのプラスチックって温かいんやな。色もこんな感じでつくなんて知らなかった」と気づきを話していました。

「25kgは重かった。ちょっと難しかったけれど、楽しかった。体験できてよかった」

二つ目の体験として、プラスチック原料を出荷用の袋に詰める作業に挑戦しました。1袋あたり25kgを袋に詰めて運ぶということで、先ほどのプレートづくりとは真逆で力と大胆さが必要でした。

Kさんは、25kgを計ったあとにその袋の口を専用の機械で閉じるという作業をしました。初めて触る機械だったのでコツをつかむのが難しく、最初はうまく袋の口を閉じられなかったのですが、担当の方のサポートを受けて閉じることができました。

「この仕事は合っていると思う。がんばれそう」

すべての体験が終了してから、職場見学の振り返りをおこないました。

「これまで工場への見学は行ったことがないから、どんなところか楽しみ」と話していたKさん。「米粒のような原料がプレートになるのがワクワクした。25kgは重かった。ちょっと難しかったけれど、楽しかった。力作業は苦手だけれど、この仕事は合っていると思う。がんばれそう」と話していました。

Jさんは0.05gの顔料を計った作業のことを思い出し、「色付けのための顔料を1グラムより細かい単位で計るのは難しかった。細かい作業はあまり得意ではないかもしれない。でもとても楽しかった」と話していました。別のツアーに参加した際は、「楽しかったことは何か」という質問に「よく分からない」と答えていたのですが、今回は「プラスチックの色付けが楽しかった」と答えていました。また、「仕事が自分に合っているかどうか」という質問に対しても前回は「よく分からない」と答えていましたが、今回は「合っていないと感じた」とはっきり答えていました。仕事内容について知るだけではなく自分の特性についても考えることができたようです。

Dさんは「初めて知れたことがたくさんあった。機械の音の大きさや機械から出る熱も、来なければ知れなかった」と話していました。「働くなら工場での作業がいいと思う。プラスチック製造は自分に合っているかは分からないけどおもしろそう」

Sさんは改めてプレートができたときのことを思い出し、「いい体験ができてよかった」と話していました。

体験先を出てからも、最寄りのバス停に着くまで職場見学の話題で持ちきりでした。

 

株式会社ナガセテクノス様にも話を聞いてみました!

今回は生徒の皆さんがいろいろな体験ができればと思い、準備しました。今回の体験を通じて、少しでも製造業について知ることができ、彼らが仕事を考える際の選択肢の一つとして製造業が選ばれたら、とても嬉しいです。


事前学習のとき、3名の生徒が「働きたくない」。また全員が「働くとしても、新しいことに挑戦するのではなく、自分のできることの範囲内で働くと思う」と話しており、働くことについて具体的にイメージすることが難しいようでした。今回の仕事体験ツアーでは、見学で見聞きするだけでなく手を動かして仕事体験ができるプログラムをナガセテクノス様に企画していただきました。4名それぞれが体験を通じて、学ぶことがあったようです。

高校生の受け入れをしてくださった株式会社ナガセテクノス様、当日引率をしてくださった先生、関係者のみなさまありがとうございました。

D×P(ディーピー)は、通信制・定時制高校に通う10代に「つながる場」と「いきるシゴト」を届けるNPOです。定期的にD×Pスタッフが高校へ出向き、授業や校内居場所事業で高校生一人ひとりと関わっています。そして、高校生の好きなことや興味・得意なことなどをきっかけに仕事体験につなぎ、進路を考えるきっかけやまだ見ぬ世界と出会う機会をつくっています。

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