「他人から見た、自分を知る」クレッシェンド第4回@ECC学園高校京都学習センター

7月12日(土)ECC学園高校京都学習センターにて、第4回クレッシェンドが開催されました。

「クレッシェンド」とは…
通信制高校の生徒のためのキャリア教育プログラムです。
社会人・大学生ボランティア(コンポーザー)との交流を柱として、生徒の自己肯定感の向上と社会関係資本の獲得をめざしています。
クレッシェンドでは1クラス(最大10名の生徒)に対して3ヶ月間で全4回の授業を行います。

4回続いたプログラムも、今日が最後。

始めの頃は緊張したり、おとなに話しかけることを怖がっていた高校生も、今日は楽しそうに教室に入ってきました !

3回目のプログラムで「編みぐるみを作るのが好き」と話していた高校生は、最近作った編みぐるみを持ってきて、見せてくれました。

 

4回目、最後のプログラムのテーマは「今まで知らなかった自分を知ろう ! 」。

自分のこと、自分が1番分かっているような気もするけれど、他の人から見ると、実は自分では分からなかったような「良いトコロ」があったり… !

「自分の知らなかった自分を知る」ことで、「自分のことを客観的に見つめ直す」ことが今回のプログラムの目的です♪

 

今回も、プログラムの最初はアイスブレイク。
このクラスでは「マトリクス自己紹介」を行いました !

「最後のプログラムで、自己紹介?」
…と思われる方も、いらっしゃると思います。

高校生も大人たちも、4回一緒にプログラムを行ったので仲間たちのことはみんな、少しずつわかってきました。

でも、

まだみんなには話してない、自分のコトが、誰しもにあるはずだ…!みんなのことをもっと知りたいし、知ってほしい。

 

そう思ったスタッフは、「最後だからこそ、自己紹介をし合おう ! 」と考えました。

 

マトリクス自己紹介は、9つのマスにいろんなお題が書いてあるシートを使います。
まず、1人ひとりそのお題に答える形でマスを埋めます。その後、クラスの全員とシートを見せ合い、自己紹介をしていきます。

お題の中には、「小さい頃どんな子だった?」というものから、「コンビニにいて、強盗が入ってきたらどうする?」というものまで !

高校生もおとなたちも、迷いながら、ちょっと照れながら、自己紹介をし合います。

 

「将来は料理人になりたい ! 」と教えてくれた高校生もいれば、
「小学生の頃、カブトムシを取りたくて、進入禁止の所に入ったことがある」と話してくれた高校生も… !

クラスの仲間、お互いの「ちょっと意外な一面」が知れて、とても有意義な時間でした。

 

自己紹介の後は、クラスの全員の印象をそれぞれカードに書く時間です。

これまでいろんな話をしてきたコンポーザーへ
実は今日はじめて話した高校生へ

それぞれ、印象やメッセージを書いていきます。

このクラスは、高校生が9人とコンポーザーが5人いるので、1人が13枚、カードを書くことになります。

はじめは「多いな…」と言っていた高校生も、
それぞれの顔を思い浮かべながら、丁寧に書いていました。

 

カードが書けたら、お互いに交換します。

ちょっと照れながら、お互いの印象を伝え合います。

これまで、プログラム中はあまり話さなかった高校生同士も先ほどの自己紹介を通して思ったことなどを、伝え合っていました。

中には「笑顔がいい、と言われて嬉しい ! 」と教えてくれた高校生や、
前回の「ユメブレスト」で話した内容を覚えていて、「そのユメ叶えて下さいね」とおとなのことを励ましてくれる高校生もいました*

 

普段は恥ずかしくて口にしないようなこと、
気づいていても素通りしてしまうようなことを、改めて伝えることで「自分が知らない自分」に気づく。

それは、良いことばかりではないかも知れないけれど、ちょっと自分のことを好きになれたり、認められたりするきっかけになる。

「お互いの印象」を伝え合うことって、難しいけど、素敵なことだな。

 

高校生の嬉しそうな顔を見ながら、そんなことを思いました。

 

今回も、プログラムでの学びや気づきを「学びシート」にまとめます。

みんな、カードを見ながら、今までのプログラムを振り返りながらしっかりと書いていました。

最後にコンポーザーとスタッフから、今までの感謝をこめて高校生に色紙をわたします。

 

高校生にとって、学校という場は、もしかすると「大人」から学ぶことの方が多い場だと思っているかもしれません。

でも、おとなたちだって、この4回のプログラムを通していろんなことを高校生から教えてもらいました。

1人の人間として、一緒にプログラムに参加してきた仲間として「ありがとう」の気持ちをこめた、プレゼントです。

 

全4回のクレッシェンドは、今日でおわり。
ある高校生は帰り際に

もし、またクレッシェンドがあるなら、絶対参加します。

 

と伝えてくれました。

 

いろんなことがあった、この4回のプログラム。

想像通りにはいかないことばかりだったけれど、
クレッシェンドが1人ひとりにとって、「楽しい」「ほっとする」「自分に自信がつく」そんな場であれるように、これからも頑張ろう。そう思いました。

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15時からスタートの、午後のクラス。

このクラスは、3回目のプログラムに全員が参加してくれましたがなんと今回も、欠席した高校生はおらず、全員が揃いました★

日々、いろんなことがある中で、決められた日に、決められた場所に行くこと。
簡単なようで、これは本当に難しいことだと思います。

そんな中、今回こうして全員が1つの場に集まったことがうれしくてスタッフもハイテンションでした♪

 

午後クラスは、午前クラスとは違うアイスブレイク「ジョハリの窓」を行いました*

まず、チームに分かれて、1人1人「A , B , C , D , E」と書かれたカードを持ちます。
そのカードを使いながら、いろんなお題に沿って、チームの人の「印象」を伝え合います。

ちょっと複雑なゲームなので、簡単に説明します*

まず、スタッフがチームに分かれている皆に、お題を提供します。

例えば…

「小学生の時(子どもの頃)どんな子だったと思う?」というお題。

コンポーザーと高校生は、これを聞いて、まずチームの1人の印象を考えます。
そして、自分の考えと当てはまるカードを用意します。

このお題で用意された、選択肢はこんな感じです。

A. やんちゃ
B. おとなしい
C. いじられ役
D. 大人っぽい
E. その他

全員のカードのアルファベットがバラバラだったり、
ほとんどの人が同じものを出していたり… !

どのグループからも、笑い声が聞こえました !

 

中には、こんなお題も… !

「恋人は性格が大事だ ! 」と、力説する高校生がいたり、ズバッと答えを当てられて恥ずかしくなったおとなもいたり…

1人ひとりの「実は…」を知ることができて、とても盛り上がりました !

 

ジョハリの窓が終わった後は、1人ひとりの印象をカードに記入します。

 

伝え方は、人それぞれ。

はじめは周りのことが気になるのか、なかなか記入しようとしなかった高校生も、文字だけではなく、絵を描いたりして、表現しようとしていました。

 

カードが記入できたら、交換し合います。

 

ある高校生とコンポーザーは、こんなやり取りをしていました。

 

コンポーザー
◯◯くん、自分の思い、考えを言葉にするのが上手いよね?
高校生
いやいや、そんなことない。◯◯だし、××だし、△△なところもあるし…
コンポーザー
今のそれは上手く言葉にできてるんじゃないの?
高校生
…あっ!

 

「自分では意識していない、自分の姿」を教えてもらった高校生やおとなたちはちょっと恥ずかしそうな、嬉しそうな顔をしていました。

 

カードの交換が終わった後は、今日の学びを「学びシート」にまとめます。

自分は根暗だと思っていたけど、少しは明るいぜ!

 

自分の価値は10円だと思っていたけれど、今は100円だと思う!

 

と書いてくれた高校生もいました。

 

自分のことを認められない、「自分なんて」と思うことは、おとなにもあることです。
そんな時、今日仲間から教えてもらった「自分」を、1人ひとりがそれぞれ、少しでも思い出せたらいいな。
そんなふうに思いました。

 

最後に色紙を渡すと、嬉しそうに受け取ってくれました !

 

秋からは、また新しいクラスでクレッシェンドがはじまります。

どんな高校生に出会えるのか、今からとても楽しみです。

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