「今は少し、自分のことを好きになれそう」クレッシェンド第4回@ECC学園高校大阪学習センター

7月5日(土)ECC学園高校大阪学習センターにて、第4回クレッシェンドが開催されました。

「クレッシェンド」とは…
通信制高校の生徒のためのキャリア教育プログラムです。
社会人・大学生ボランティア(コンポーザー)との交流を柱として、生徒の自己肯定感の向上と社会関係資本の獲得をめざしています。
クレッシェンドでは1クラス(最大10名の生徒)に対して3ヶ月間で全4回の授業を行います。

全4回のクレッシェンド、今日がいよいよ最後のプログラムです。

出会った頃は言葉を交わす度に、表情がこわばっていた高校生たちも「おはようございます!」と元気に教室に入ってきてくれました。

 

今回のテーマは「今まで知らなかった自分を知ろう!」です。

自分が思う「自分」と、まわりの人から思われている「自分」って、一緒かな?ちがうとしたら、どうちがうのかな?

そんなことを知る日です。

 

もう十分打ち解けた、おとなたちと高校生。
最後のアイスブレイクは「ジョハリの窓」というゲームをしました。

 

まず、チームに分かれて、1人1人「A , B , C , D , E」と書かれたカードを持ちます。
そのカードを使いながら、いろんなお題に沿って、チームの人の「印象」を伝え合います。

ちょっと複雑なゲームなので、簡単に説明します*

 

まず、スタッフがチームに分かれている皆に、お題を提供します。

例えば…

「小学生の時(子どもの頃)どんな子だったと思う?」というお題。

コンポーザーと高校生は、これを聞いて、まずチームの1人の印象を考えます。
そして、自分の考えと当てはまるカードを用意します。

このお題で用意された、選択肢はこんな感じです。

A. やんちゃ
B. おとなしい
C. いじられ役
D. 大人っぽい
E. その他

 

そして一斉にカードを出します!

「せーの!」

 すると意外なことに、チーム全員のアルファベットが揃うことはなかなかありません。

自分は、本当は「やんちゃ」だったんだけど、
まわりの人からは「おとなしい」ように見えているんだ。

わたしは「いじられ役」だったけれど、
みんなは「大人っぽい子だった」って思ってるんだ。

 

もちろん、本人の知ってる自分と違う考えだけではなく、

ぼくは「やんちゃ」だったし、まわりの人たちも「やんちゃ」だったと思ってるんだ!

という発見もありました。

 

お題はその他にも、「将来の家族構成は?」「好きな人(恋人)に対してのふるまい方」など、いつもの授業ではあまり話さないようなことまでお話することができました♪

 

印象が違うからといって、「自分を変えなくてはいけない」というわけではありません。

「1人ひとり違う性格を持っていて、1人ひとりいろんな考え方があるんだ」ということを知ることが「ジョハリの窓」の目的です。

 

少し休憩をはさんで、今度は「ジョハリの手紙」にうつります。

名刺よりも少し小さいサイズの紙に、
一緒に授業をしてきた仲間への、印象を書いていきます。

コンポーザーさん同士も、印象を伝え合います !

 

このクラスの生徒たちは、1回目のプログラムの時から何かを書いたり、作ったりするときの集中力がすごいです !

高校生たちは、最初は何を書こうか迷っている様子でしたが、1人ひとりに向けて、丁寧に言葉を探していました。

 

「自分の気持ちを表現するのが苦手なんです。」
と、以前、教えてくれた生徒がいました。

「無理して書かなくていいよ」と伝えると
「ん~、ひとことだけでもいいなら」と心をこめて書いてくれました。

 

そして、「プレゼントトーク」。
さっき書いたお手紙を交換する時間です。

○○くんのお話、知らないことばかりでとても面白かったよ!

 

■■ちゃんのやわらかい雰囲気大好きやわ~。

 

と、高校生1人1人に声をかけていく、おとなたち。

高校生は、少し照れたような、でも嬉しそうな顔をしていました。

 

高校生同士で話すというよりも、おとなたちと話をすることが中心だった、クレッシェンド。

今日は、おとなたちとだけではなく、高校生同士でもカードを交換し、楽しそうにおしゃべりりする様子もありました ! 

 

ちょっとうつむきながらも、男の子にカードを渡し、即座にコンポーザーの後ろに隠れちゃう照れ屋な女の子。

みんなからもらった言葉が嬉しくて、涙ぐむ高校生。

今までにないような笑顔を見せてくれた、高校生…

 

学年はバラバラで、通学頻度もバラバラだけど、
この場で交流することが、クレッシェンド以外でも高校生同士がお話するきっかけになればいいな、と思います。

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました。
最後の学びシートを書いていく生徒たち。

 

高校生の素直な想いが綴られた、学びシート。
その一部をご紹介します。

自分のことをたいしたことないと思っていたけど、今はなかなかやるな、と思ってる。

 

すごい不幸なのは自分だけだと思っていたけど、今は少し自分のことを好きになれそう。

 

 

学びシートを書いた後、

「4回のプログラム、とっても早かったよね。」
なんて会話をしていたら・・・

ここで、なんとサプライズが!

 

今日のプログラムが始まる前に作っておいた色紙をコンポーザー、スタッフから、生徒ひとりひとりに手渡しました。

 

最後のあいさつを終えた後、教室からまだ出たくないのか、ホワイトボードに絵を描き続ける高校生。

「今度会った時は、何するの?」と、早くも再会を楽しみにしている高校生。

 

クレッシェンドはこれで終わりだけど、必ずまた会おうね。
高校生が帰って行く後ろ姿を見ながら、そう思いました。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――*.゜

 

15時から、午後のクラスが始まります。

今までずっと、顔の半分が隠れるぐらいの大きなマスクをしていた高校生が顔を見せてくれたり、最後の今日は、嬉しいことがたくさんありました* 

出会った当初は、知らない大人に壁を作っている高校生もいましたが、
4回目にもなると、友達に会うような感じで話しかけてくれます。

「あ、髪切ってるやん!」「昨日のワールドカップの試合みた?」などと、プログラムが始まるまで、談笑。

 

 午後も、「ジョハリの窓」をしました*

「昨日は何してたの?」とコンポーザーが聞いてみると「友達と夜遅くまで遊んでた~!眠い~!」とぐったりしていた生徒も、「ジョハリの窓」が始まるといきいきとしていました!

 

午前と同じように、それぞれのお題に対してカードを出していきます。

「好きな人(恋人)に対してのふるまい方」を聞いている時にしっかり者 ! と思われがちな高校生が「俺は甘えたいです!」と教えてくれたり…

甘えたさんなのかな?と思われていた高校生が
「私は甘えたくないし、甘やかしません。」と断言していてびっくり!

なんてことも。

これまで毎回、プログラムの最初はゲームをしていましたが、いつも以上に盛り上がっていました !

 

そして、「ジョハリの手紙」に移ります。

午前と同じく、高校生から高校生へのメッセージには、ちょっと苦戦している子もいましたが、真剣に取り組んでいました。

 

そして、「プレゼントトーク」。
メッセージを交換する時間です。

 

クレッシェンド以外の場でも、仲良くするようになった高校生同士も、いざ本人を目の前にして印象を伝えるとなると、少し恥ずかしかったようです。

私そんなしっかりしてないのに、芯がしっかりしてるって言われた!

 

みんなが、決断力あるねって言ってくれてん!

 

と嬉しそうに報告してくれた高校生たち。

4回の授業を通して話してくれたユメが明確になった ! と教えてくれた高校生もいました。

 

このクラスでも
寄せ書きを集めた色紙をプレゼントしました。

 

クレッシェンドは、今日で最後。

でも、ここで出会った高校生が、どんな人になっていくのか。どんな悩みを抱え、どんなユメをもつのか。

私たちD×Pにできることは、まだまだあると信じています。

これからも、みんなとどこかで関わって行けたら、そう思いました。

D×Pサポーター、募集中!

D×Pが、通信制・定時制高校で開催するこの授業。『クレッシェンド』は、寄付によって運営されているんです。

2017年度、D×Pにご寄付をいただいた方は656名。わたしたちの価値観に共感し、一員になってくださったたくさんの方々に支えられています。

ぜひ、あなたも。D×Pの価値観を、一緒に大きく広げるサポーターとなってください。

D×Pを寄付で応援する

ページトップへ