孤立する10代に出会う。街中アウトリーチを行なう新規事業の相談対応スタッフ募集

こんにちは、認定NPO法人D×P(ディーピー)です!D×Pは、9000人の登録者がいるLINE相談「ユキサキチャット」を運営しており、リアルの場でも2012年から通信制高校や定時制高校で10代と関わってきた団体です。

わたしたちは2022年8月から新たな取り組みを始めました。繁華街(大阪・ミナミ)にテントをたて、週1回程度の頻度で、食べ物・飲み物・スマホの充電スペース、避妊具などを無料提供しながら、そこに集まる10代と相談にのれる関係性をつくれるよう、関わっています。

はじまったばかりの取り組みで、日々試行錯誤しながら運営しています。ともにこの事業をつくりながら、繁華街で関わった10代の相談に応じることができる方を募集します。

D×Pが取り組む社会課題

わたしたちが取り組む社会課題は、10代の孤立です。10代の孤立は、不登校・中退・家庭内不和・経済困窮・いじめ・虐待・進路未定・無業などによって、いくつかの安心できる場や所属先を失ったときに起こります。D×Pは定時制高校での取り組み(オフライン)とLINE相談(オンライン)で、全国の10代と出会いサポートをしています。

代表メッセージ

D×Pは創業期より、困難を抱えた10代を「待ちかまえる」のではなく、かれらにとって馴染みやすいかたちで「会いに行く」よう取り組んできました。定時制高校や通信制高校の学内での取り組みも、LINEを使った相談事業「ユキサキチャット」も同じ発想から生まれています。そして、D×Pにとって新たな挑戦となる新事業・街中でのアウトリーチ活動に取り組んでくださる方を募集します。ともに挑戦してくださる方、お待ちしています!

今井 紀明
認定NPO法人D×P(ディーピー)理事長

1985年札幌生まれ。立命館アジア太平洋大学(APU)卒。神戸在住、ステップファザー。高校生のとき、イラクの子どもたちのために医療支援NGOを設立。その活動のために、当時、紛争地域だったイラクへ渡航。その際、現地の武装勢力に人質として拘束され、帰国後「自己責任」の言葉のもと日本社会から大きなバッシングを受ける。結果、対人恐怖症になるも、大学進学後友人らに支えられ復帰。偶然、中退・不登校を経験した10代と出会う。親や先生から否定された経験を持つ彼らと自身のバッシングされた経験が重なり、2012年にNPO法人D×Pを設立。
経済困窮、家庭事情などで孤立しやすい10代が頼れる先をつくるべく、LINE相談「ユキサキチャット」や定時制高校での授業や居場所事業を行なう。10代の声を聴いて伝えることを使命に、SNSなどで発信を続けている。

採用説明会を実施しました!

アウトリーチ事業ってどんな仕事?

入社すると一緒に働くことになるスタッフに聞いてみました。

Q.アウトリーチ事業の目的は?具体的にどんなことをする予定?

繁華街ではいろいろな人が若者に声をかけています。その声かけに埋もれてしまわないように、10代が必要そうなもの(食べ物や充電など)を用意して、声をかけやすい方法を考えながら運営しています。D×Pの居場所事業では、定時制高校の中でごはんやお菓子を用意し生徒が自由に訪れることができる場をつくっています。最初はごはんやお菓子を目当てに来ていた生徒がスタッフと関わり、スタッフに会いに来るようになることも多いです。日々の雑談の中で困りごとを聞き、必要なサポートにつなげていくということをしています。このような関わりを街中でも実施することで、つながりを持てる10代が増えるのではないかと考えています。
スタッフ野津

いまは、どんな段階ですか?

2022年8月からおよそ週1回、グリ下にテントを立ててそこに集まる10代と関わっています。1回の実施あたり15〜40人程度が集まります。取り組み内容は試行錯誤しながら行っており、都度話し合いながら形を変えていっています。また、地元の商店街の方や、警察・自治体の方、土地を貸してくださっている企業の方など様々な方とやりとりをしながら調整を重ねています。最近はスタッフに話をしにテントに来る方も徐々に増えています。これからは、声を聴きながらひとりひとりの今後を一緒に考えていくことや、今後のことを考えられる環境づくりにも取り組んでいきます。
スタッフ野津

10代との関わりで大切にしていることは?

D×Pでは、「ひとりひとりと向き合い、学ぶ」「否定せず関わる」姿勢を大切に10代と関わります。いろいろな背景から大人に対しての不信感がある10代もいます。実際にミナミを歩いていた時に出会った若者に「誰?、おまわりさん?」と言われたこともあります。支援するされる関係ではなく、ひとりの人として関わっていくことと10代が安心して自分らしく自己表現できる環境をつくることを大切にしています。ちょっとした愚痴や悩みも話せる関係性を築きながら、10代の困りごとや抱える課題をすくいとり必要な機会をつくっていきたいと思います。
スタッフ野津

どういったスキルが必要だと思いますか?

関わる10代と社会資源をつなげることも必要になってくると思います。10代の希望する状態を聞きながら、生活保護などの福祉支援、住居や居場所、妊娠や性被害相談などを専門とする他のNPO、就職やアルバイトなどの案内などさまざまな社会資源との連携・調整が考えられます。また、繁華街で活動するにあたっては、警察や地域団体とのやりとりも必要になると思います。10代はもちろん、さまざまな人との調整を丁寧にできる人と一緒に働きたいと考えています。家出しているなど帰る場所がなく、緊急対応が必要な場合は深夜に動くこともありうるかもしれません。そういった面では、体力や精神面でタフな人が向いていると思います。
スタッフ野津

D×Pスタッフが大切にする4つの姿勢

全ての姿勢に共感し、体現しようとする人が働いています。

  • 否定せず関わる

    相手や自分の価値観やあり方を否定せず、背景に思いを馳せて関わろう。「否定しない」と「関わる」の両方を大切にし続けたとき、だれかの可能性がひろがる環境が生まれる。
  • ひとりひとりと向き合い、学ぶ

    「◯◯の人たち」とまとめることなく、ひとりひとりに向き合おう。年齢や性別、社会的な肩書で決めつけず、それぞれのバックグラウンドを持つ人から学ぶ姿勢を持ち続けよう。
  • オーナーシップを持つ

    実現するのは、どこかのだれかではなく自分自身。自分の中に湧いた違和感に素通りせず、納得いくまで仕事をしよう。アイディアもいいけど、実現に向けて自ら一歩を踏み出そう。
  • 翻訳者になる

    世の中の多数の人に届かない、声なき声に気づいてすくいとろう。わかった気にならず、「現場」に足を運び肌で感じよう。そしてだれかに伝わる言葉に変える翻訳者になろう。

一緒に働く職員からのメッセージ

生徒と社会をつなぐ事業部 部長
野津 岳史

これまで関わってきた10代の中には、確かに生きづらさを抱えている人もいますが、それはほんの一面にしか過ぎません。 ひとりひとりには、さまざまな面があります。面白い趣味をもっていたり、周りに気を配っていたりと「すごいな」「素敵だな」と感じることがたくさんあります。繁華街に集う若者の事件やニュースを目にすることが増えました。彼らの背景にもさまざまな生きづらさがあるのではないかと考えることがあります。10代が本来の自分を発揮できず、周囲の環境によって生きづらさを抱えてしまうことは、とても残念なことです。『人とのつながり』を得られる環境をつくることを通して、ひとりひとりが自分の未来に希望を持てる社会を一緒につくりませんか?

募集要項

業務内容

・アウトリーチで出会った10代との関わり/相談対応

・アウトリーチから今後について一緒に相談しやすい環境整備

・相談者への同行支援

・相談者に必要な連携先の開拓や連携

・アウトリーチ事業実施に必要な行政や地域団体との交渉

※夜間や週末の緊急対応が発生する可能性があります。

対象人物像

D×Pが掲げる理念や「4つの姿勢」に共感できる方で、かつ自分ごととして実現に強くコミットしていきたいと思う方。

・関わるユース世代(13~25歳)の気持ちを第一に、粘り強く本人のタイミングを待ちながら伴走し続けたい気持ちのある方

・相談しやすい環境整備や社会資源の開拓、連携のためのコミュニケーションなど関わるユース世代(13~25歳)に対して必要なソーシャルワークの経験がある方

・新規事業の立ち上げに携わったことがあり、ユース世代(13~25歳)の声を聴き企画案を打ち出していける方

・地域の中で地域団体や行政、警察等とコミュニケーションを取りながら仕事をするため、多様なセクターと交渉しながら仕事をしてきた経験のある方。また、そういった多様な方々との利害関係を踏まえてプロジェクトを進められる方

応募資格

・社会人経験が3年以上ある方(新卒採用はしていません)

・大阪・天満橋事務所への出勤が可能な方

・社会人マナー・PCの基本的操作の理解や、基本的なビジネス文章を作成できる方

・週1~2回程度、夜間(~23時ごろまで)の勤務が可能な方

・緊急時の深夜、週末対応が可能な方(他のスタッフと分担しながら行うため、頻度などはご相談に応じます)

推奨経験・資格(必須ではありません)

・経験:ソーシャルワーカー、スクールソーシャルワーカーとして10代と関わってお仕事をされたことがある方、その他10代と関わってお仕事をされたことがある方

・資格:社会福祉士、精神保健福祉士

活動場所

D×P事務所 540-0032 大阪市中央区天満橋京町1-27ファラン天満橋33号室(京阪線・大阪市営地下鉄 天満橋駅から徒歩2分)

および、各アウトリーチ先

※緊急事態宣言その他同等の要請が出た場合、感染予防のため事務所出勤頻度を抑え、在宅勤務に切り替えることがあります。部署異動や社会情勢次第で出勤頻度は変わることがあります。

※在宅勤務の場合、個人情報が守られる環境づくりをお願いしています。会議などでの話し声が同居人の方に聞かれないようなスペースが確保できることが条件となります。

雇用形態

契約社員(2024年3月までを想定、契約更新相談可能)

※週4日や業務委託スタッフからのスタートなど、雇用形態はご相談可能です。

勤務時間

週5フルタイムの場合、フレックスタイム制度にて、9:00〜22:00の間で実働1日平均8時間。夜間の取り組みを行うため、週1,2回は23時頃までの勤務となります。

(たとえば夜間の現場がある場合は13時ごろから出勤するなど、フレックスタイム制度の枠組みのなかで時間をスライドさせることができます)

給与

契約社員で週5フルタイムの場合、年収336〜426万円程度(賞与等込、相談可)

※月給換算した場合28万円以上を想定。スキル・経験・勤務可能時間に応じて相談の上、決定します。

※業績に応じて年3回(8月・12月・4月)賞与等があります

福利厚生

■社会保険:

健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険

 

■交通費:

実費支給(基本的に全額支給としておりますが、新幹線・飛行機・特急列車等を利用しての遠方からの通勤を希望される場合は上限を設けることがあります。)

 

■福利厚生(職員の場合):

・在宅勤務の場合はリモートワーク手当 月1万円(フルタイムの場合)

・書籍購入/研修参加費補助制度 月2500円

・「つながり休暇」制度 ※スタッフが、家族・友人・知人とつながる機会をつくるための休暇を年2回(有休)取得できる仕組みです。スタッフの社会関係資本構築のために利用してもらっています。

・発達障害サポーターズスクールの研修受講、および資格取得補助

・PCの貸与

・必要に応じて、ポケットWi-Fi、携帯電話の貸与

・健康診断・インフルエンザ予防接種の補助

・育児・介護・産前産後休業制度

・国内出張経費補助

休暇・休日

ひと月のなかで最低週休2日分相当の時間数分が取得可能です。

年間126日相当分の休日あり

※年次有給休暇は6ヶ月勤続後に取得となりますが、入職から半年間は「新入スタッフ休暇制度」で5日間の有給休暇が付与されます。

※日曜日は原則勤務不可(もし勤務する場合は月内に振替休を取得)

募集人数

1名

応募締め切り

2023年3月5日(日)24:00までに、エントリーフォームをご送信ください。

2023年3月8日(水)までにメールにて書類選考の結果をお知らせします。

採用フロー

  1. エントリーフォームとPCスキルチェックシートのご送付

    エントリーフォームをご送信ください。
  2. 書類選考

    メールにて書類選考の結果をお知らせします。
  3. 1次面接

  4. 2次面接

  5. アウトリーチ事業の現場に同行

  6. 3次面接

※D×Pにおける面談は、「一方的に審査する場」ではありません。D×Pと応募者の方がお互いのことを知って、ともに働いていけるかを模索する場です。

D×Pでの働き方や仕事について、聞いてみたいという皆様へ

D×Pの採用募集にご興味をお持ちいただき、誠にありがとうございます!

D×Pでの働き方や仕事について、選考ではなくオンラインでカジュアルにお話しする場をご用意しています。
ぜひ一度ざっくばらんにお話しませんか?

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お問い合わせ

当求人に関するご質問や不明点はdp.saiyo@dreampossibility.com(担当:黒瀬)までご連絡ください。

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