「難波のグリ下付近に若者が集まっててトラブルにも遭ってるみたい」
そんな話をきいて、ひとまず現地に足を運んで若者と話をしはじめました。それが繁華街のユースセンターにつながるきっかけでした。
今回は、そんなユースセンターの「現場で学び、成果と問いを育てる実践スタッフ」を募集します。
これは一般的なアルバイトでも、いわゆるインターンでもありません。
若者と出会い、関わりながら、現場実践をし続けるポジションです。
わかりやすい正解があるわけではありません。
代わりにあるのは、
・繁華街に集まる若者のリアルな一次情報
・答えの出ない問い
・うまくいかない日の振り返り
そして、ほんのすこしの手応え。
悩む日も、どうしたらよかったのかわからない日もあります。
それでも現場に立ち続けることで、他のどこでも得られない実感と学びがあります。
・学びのために働くのではなく、働くなかで学んでいきたい人
・ただ稼ぐために時間を使うのではなく、自分なりの軸をつくるために時間を使いたい人
そんな人を歓迎しています!
こんにちは、認定NPO法人D×P(ディーピー)です!
わたしたちは2023年6月から繁華街(大阪・ミナミ)に「ユースセンター」を新設しました。グリ下(グリコの看板のある高架下の名称)から徒歩5分圏内の場所に、若者が安心して利用できる・主体的に活動できる居場所を運営しています。あたたかい食事の提供や、個別相談できる部屋を完備しており、ユースセンターの開設からこれまでの利用人数は延べ10,274人、センターでの食事提供数は延べ8,379食となりました。※2025年10月24日時点 繁華街にたどり着く若者は、これまでの大人との関わりを通して傷つき、不信感を持っているため、福祉的な支援に対してあきらめにも近い気持ちを抱いています。そして、犯罪などのさまざまなトラブルにも遭遇しています。
現在、ユースセンターに集まった若者からはさまざまな相談を受けています。ひとりひとりの若者の希望する状態を聞きながら、生活保護などの福祉支援、住居や居場所、妊娠や性被害相談などを専門とする他のNPOや病院など、さまざまな機関との連携し若者をサポートしています。
グリ下に集まる若者の口コミにより、日に日にユースセンターの利用者が増えています。 そこでこの度、ユースセンターを運営する学生スタッフ/社会人スタッフを募集します! ともにこの事業をつくりながら、社会課題に取り組みたい方からのご応募をおまちしています。
D×Pが取り組む社会課題
わたしたちが取り組む社会課題は、ユース世代の孤立です。若者の孤立は、不登校・中退・家庭内不和・経済困窮・いじめ・虐待・進路未定・無業などによって、いくつかの安心できる場や所属先を失ったときに起こります。D×Pは繁華街での取り組み(オフライン)とLINE相談(オンライン)で、全国のユース世代と出会いサポートをしています。
代表メッセージ
2023年6月にオープンしたミナミのユースセンター。オープンして約3ヶ月でのべ1157名(実数325名)の若者が訪れる場になりました。D×Pは創業期より、困難を抱えた10代を「待ちかまえる」のではなく、かれらにとって馴染みやすいかたちで「会いに行く」よう取り組んできました。定時制高校や通信制高校の学内での取り組みも、LINEを使った相談事業「ユキサキチャット」も同じ発想から生まれています。そして、ミナミのユースセンターを、若者たちとともにより良い場所へ育てていく仲間をお待ちしています。

今井 紀明
認定NPO法人D×P(ディーピー)理事長
1985年札幌生まれ。立命館アジア太平洋大学(APU)卒。神戸在住、ステップファザー。高校生のとき、イラクの子どもたちのために医療支援NGOを設立。その活動のために、当時、紛争地域だったイラクへ渡航。その際、現地の武装勢力に人質として拘束され、帰国後「自己責任」の言葉のもと日本社会から大きなバッシングを受ける。結果、対人恐怖症になるも、大学進学後友人らに支えられ復帰。偶然、中退・不登校を経験した10代と出会う。親や先生から否定された経験を持つ彼らと自身のバッシングされた経験が重なり、2012年にNPO法人D×Pを設立。
経済困窮、家庭事情などで孤立しやすい10代が頼れる先をつくるべく、LINE相談「ユキサキチャット」や定時制高校での授業や居場所事業を行なう。10代の声を聴いて伝えることを使命に、SNSなどで発信を続けている。

想定している仕事
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若者が「エネルギーをためられる」時間をつくる
ユースセンターでの利用者対応
ひとりひとりと共にユースセンターで過ごします。会話をしたり、ゲームや楽器などを一緒に楽しんだり、ひとつひとつの関わりから抱えるニーズをすくいとります。会話や行動から発せられる不安や困り、楽しみなど様々な声を逃さないように関わります。 -
若者が“やってみたい”を形にし、居場所を自分たちでつくる。
ユースセンターの企画運営
若者が安心して過ごせるようにどうしたらいいかスタッフも考えるし、若者たちと一緒に考える方法も考えて若者と一緒に実行します。また、若者がやってみたいと思う機会の実現や、新しい文化や選択肢との出会いの機会をつくります。これまでカメラでミナミの好きな場所を撮影する企画、季節に応じた企画などを行っています。 -
「頼っていい」という経験を一緒につくる。
同行支援、面談の補助
職員と共に同行と面談に入ります。面談はひとりひとりの声をなかったことにせず、気持ちを受け止め、D×Pができることや活用できる社会資源を提案します。同行では社会資源につながる不安の軽減と頼ってよかったと思える経験になるようにサポートします。
どんな仕事?
入社すると一緒に働くことになるスタッフに聞いてみました。
Q. ユースセンターはどういうところ?
・安心できてエネルギーをためられる場
・自分の意見が尊重され、主体的に活動できる場
・自分の未来について一緒に考える人と出会える場
この3つのコンセプトで運営しています。食事をつくって一緒に食べたり、絵を描いたり、寝転がったりできるような場になっています。医療・宿泊・お金・仕事など、本人にとって必要な支援につなげ、「温かいご飯を一緒に食べられた」「安心して寝れた」など、人として尊重される経験を得られる場にしています。
Q. 若者との関わりで大切にしていることは?
Q. 学生スタッフや社会人スタッフにはどういったスキルが必要ですか?
Q. どういった相談が多いですか?
D×Pスタッフが大切にする4つの姿勢
全ての姿勢に共感し、体現しようとする人が働いています。
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否定せず関わる
相手や自分の価値観やあり方を否定せず、背景に思いを馳せて関わろう。「否定しない」と「関わる」の両方を大切にし続けたとき、だれかの可能性がひろがる環境が生まれる。 -
ひとりひとりと向き合い、学ぶ
「◯◯の人たち」とまとめることなく、ひとりひとりに向き合おう。年齢や性別、社会的な肩書で決めつけず、それぞれのバックグラウンドを持つ人から学ぶ姿勢を持ち続けよう。 -
オーナーシップを持つ
実現するのは、どこかのだれかではなく自分自身。自分の中に湧いた違和感に素通りせず、納得いくまで仕事をしよう。アイディアもいいけど、実現に向けて自ら一歩を踏み出そう。 -
翻訳者になる
世の中の多数の人に届かない、声なき声に気づいてすくいとろう。わかった気にならず、「現場」に足を運び肌で感じよう。そしてだれかに伝わる言葉に変える翻訳者になろう。
一緒に働く職員からのメッセージ

新規事業部 マネジャー
野津 岳史
これまで関わってきた若者の中には、確かに生きづらさを抱えている人もいますが、それはほんの一面にしか過ぎません。 ひとりひとりには、さまざまな面があります。面白い趣味をもっていたり、周りに気を配っていたりと「すごいな」「素敵だな」と感じることがたくさんあります。繁華街に集う若者の事件やニュースを目にすることが増えました。彼らの背景にもさまざまな生きづらさがあるように思えます。若者が本来の自分を発揮できず、周囲の環境によって生きづらさを抱えてしまうことは、とても残念なことです。『人とのつながり』を得られる環境をつくることを通して、ひとりひとりが自分の未来に希望を持てる社会を一緒につくりませんか?
学生・若手社会人スタッフ募集関連イベント
ご応募を検討している方はご参加ください。
応募にはイベント参加、あるいはアーカイブ視聴を必須としています。
アーカイブは2025年12月11日に開催したイベントの一部を期間限定で公開予定です。

募集要項
| 業務内容 | ・ユースセンターでの利用者対応(雑談、相談の初期対応等) ・ユースセンターの企画運営 ・ユースセンター運営のための会議や振り返り ・職員同席の元、地域ステークホルダーとのコミュニケーション ・同行支援、面談の補助 ※相談は職員に報告・相談しながら対応していきます。 |
|---|---|
| 対象人物像 | ・D×Pが掲げる理念や「4つの姿勢」、アウトリーチ事業のミッションに共感できる方で、かつ自分ごととして実現に強くコミットしていきたいと思う方 ・みずから積極的に繁華街などで出会うユース世代(13~25歳)と関わることができる方。 ・関わるユース世代(13~25歳)の気持ちを第一に、粘り強く本人のタイミングを待ちながら伴走し続けたい気持ちのある方 ・若者支援、福祉関係の仕事に興味がある方 |
| 応募資格 | ・ユースセンター実施場所への出勤が可能な方 ・週2~3回以上の出勤が可能な方(センター実施日:水曜、土曜) |
| 勤務場所 | ユースセンター 大阪市中央区難波(最寄り駅:なんば駅/大阪日本橋駅)※ユースセンターの住所は別途お知らせします。 |
| 雇用形態 | パート・アルバイト |
| 雇用期間 | 2026年4月〜2027年3月(それ以降は要相談) |
| 勤務時間 | シフト制です。(週2〜3回以上の勤務) <ユースセンター実施日>※水曜日と土曜日に開館しています。 13:30~22:00(うち休憩60分)
<面談・同行支援の補助> 適宜1~3時間 ※職員の指示の元、面談の立ち合いや、連携機関へ職員と一緒に同行、対応の記録作成をします。
<準備日> 13:00-20:00 企画づくりや食事準備、対応の相談などユースセンター実施に向けての準備を行います ※運営状況や担当業務により勤務時間が前後する場合があります。 |
| 給与 | 時給1350円 |
| 募集人数 | 1〜2名 |
| 福利厚生 | ■労災保険(全員加入)、雇用保険(週20時間以上の場合) ■交通費:実費支給(基本的に全額支給としておりますが、新幹線・飛行機・特急列車等を利用しての遠方からの通勤を希望される場合は上限を設けることがあります。) |
| 応募締め切り | 2026年1月12日(月・祝)まで |

採用フロー
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エントリーフォームとPCスキルチェックシートのご送付
エントリーフォームをご送信ください。 -
書類選考
メールにて書類選考の結果をお知らせします。 -
1次面接(オンライン)
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現場同行(ユースセンターに実際に入り、利用者と関わる)
ユースセンターは水曜日と土曜日に開館しています -
2次面接
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採用
※D×Pにおける面談は、「一方的に審査する場」ではありません。D×Pと応募者の方がお互いのことを知って、ともに働いていけるかを模索する場です。
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