困窮する若者の多くは、虐待やその他家庭の事情から親を頼れません。既存の支援制度を頼ろうにも、窓口は対面のみで相談しづらかったり、生活保護の規定が複雑だったり、親の照会を求められたり、若者にとって縁遠いと感じられる傾向にあります。
こうした背景からさらに孤立を深めた若者は、明日を生きるためになんとかお金を確保しようとします。そこを狙うのが闇バイトです。
D×Pではオンライン相談「ユキサキチャット」を通じて、食糧支援や現金給付などの支援を提供しています。若者が闇バイトに辿り着く前に、頼れる場所を提供したい。
そのために現在、食糧支援や現金給付などのユキサキチャットの運営に必要な資金2,000万円を募るためのクラウドファンディングに挑戦しています。
今回のイベントでは、若者の貧困や孤立など若者が置かれている現状、若者の孤立を防ぐための取り組み、必要なことについてなどを、脳科学者の茂木健一郎さんをお招きして、語っていきます。
昨今話題になっている若者の貧困や孤立、その取り組み、必要なことについて知る機会になっていただければと思っています。
開催概要
開催日
5月30日(金)12:00〜13:00
タイムテーブル
- 12:00:スタート
- 12:00:挨拶・自己紹介
- 12:10:トークセッション
- 12:40:質疑応答
- 12:55:クロージング
- 13:00:終了
参加費
無料
開催場所
YouTube(どなたでも視聴できます)
下記URLより、どなたでも視聴いただけます
参加に必要なもの
- PCまたはスマホ(資料・映像を共有しながら進行するためPCを推奨します)
- 通信回線が安定したネット環境
スピーカー

茂木健一郎
脳科学者
脳科学者。1962年10月20日、東京生まれ。ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員。屋久島おおぞら高校校長。東京大学大学院特任教授(共創研究室、Collective Intelligence Research Laboratory )。東京大学大学院客員教授(広域科学専攻)。岐阜大学客員教授。Kyutech ARISE顧問。イマジン大学学長。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了、理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、現職。
脳活動からの意識の起源の究明に取り組む。2005年、『脳と仮想』(新潮社)で第4回小林秀雄賞を受賞。2009年、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞。近著に『クオリアと人工意識』(講談社)。IKIGAIに関する英語の著作が、世界35カ国、29以上の言語で翻訳出版される。2022年4月には、二冊目の英語の著作The Way of Nagomi(「和みの道」)が出版された。IKIGAIのドイツ語版は、2024年、ドイツのノンフィクション部門で累計38週ベストセラー1位を記録し、年間でもベストセラー1位、社会現象となる。2025年、累計43週ベストセラー1位を継続中。2025年9月、三冊目の英語の著作、Stoicismをテーマにした本、Think like a stoicがイギリスの出版社から刊行予定。

今井紀明
認定NPO法人D×P(ディーピー)理事長
1985年札幌生まれ。立命館アジア太平洋大学(APU)卒。神戸在住、ステップファザー。
高校生のとき、イラクの子どもたちのために医療支援NGOを設立。
その活動のために、当時、紛争地域だったイラクへ渡航。
その際、現地の武装勢力に人質として拘束され、帰国後「自己責任」の言葉のもと日本社会から大きなバッシングを受ける。
結果、対人恐怖症になるも、大学進学後友人らに支えられ復帰。
偶然、中退・不登校を経験した10代と出会う。
親や先生から否定された経験を持つ彼らと自身のバッシングされた経験が重なり、2012年にNPO法人D×Pを設立。
経済困窮、家庭事情などで孤立しやすい10代が頼れる先をつくるべく、登録者17,000名を超えるLINE相談「ユキサキチャット」で全国から相談に応じる。10代の声を聴いて伝えることを使命に、SNSなどで発信を続けている。