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毎月6,000円で、親に頼れず困窮する若者に30食のごはんを。

2025年10月3日(金)23:59までに、200人の若者を支え続けるだけの月額寄付サポーターを募集します。

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「…大学なんて贅沢品、もうやめて。働いてほしい」

大学1年の秋、裕子さん(仮名)のスマートフォンが鳴った。通話口の向こうで、母の声がかすれていた。

裕子さん(仮名)さんは地方の国立大に通う1年生。幼い頃に両親が離婚し、母子家庭で育った。高校の頃からの夢は、公認心理師になること。けれど家計はいつもギリギリで、母は「進学より働いてほしい」と繰り返していた。

それでも裕子さんは、大学で学ぶ理由と自分の計画を何度も伝えた。結果、「生活費は自分で工面すること」を条件に入学が認められた。実家からは通えないため、家賃を抑えられる駅遠のワンルームに決めた。

収入の柱は、夕方のスーパーの品出しと、休日のカフェ。授業の合間は図書館で課題を進め、帰宅後は簡単に自炊する。

物価の上がり方は容赦なく、節約しても足りない日がある。食事を少し減らしてやり過ごす夜もあった。お腹が満たされている日は珍しいくらいだ。

それでも成績は上位を保っている。学業は順調、そのはずだった。

秋のはじめ、母から「体調を崩して、しばらく仕事を休むことになった」とメッセージが届いた。裕子さんはすぐに「大丈夫?」と返信し、少し間をおいて電話をかけた。電話口の母は、少し掠れた声で言った。

「家に、少しでもお金を入れてほしい」

裕子さんは言葉を失う。自分の生活費と学費だけで手一杯だ。バイトを増やせば、出席も成績も揺らぐかもしれない。給付型は学修状況が落ちれば支給停止や打ち切りの可能性があると、入学時のオリエンで聞いたばかりだった。

「ちょっと考えさせてほしい」と答えると、母は声を震わせた。

「大学なんて贅沢品、もうやめて。元々言っていた通り、働いてほしい」

考えておくと言って通話を切る。夕方のバイトの時間が迫っている。急いで身支度をして、玄関を出た。

サドルにまたがろうとしたとき、ポケットの中でスマートフォンが震えた。画面には、母からの長いメッセージの通知。

とにかく、バイト先に行かないと。

アンケート調査から見えた「いま、生活苦の大学生はどんな状況なのか?」

2025年6月、給付型奨学金の受給者に向けて「ごはん30食を6ヶ月間、無料で届ける」支援プロジェクトを開始したところ、想定を超える申し込みが寄せられました。

支援を希望した学生の実態を知るため、アンケート調査を実施した結果、52.8%が「ひとり親家庭で育った」91%が「最近の物価上昇で家計が苦しくなった」と回答しています。

目の前の生活を成り立たせるために、大学で学び続けることを諦めざるを得ない学生がいるかもしれません。アンケート結果を掲載し、いま困窮する学生の暮らしを具体的に想像してもらえたらと願っています。

なお、本調査は「給付型奨学金を受給しており、かつ私たちの支援を希望した学生」という限定的な対象に行ったものです。結果をすべての大学生に一般化する意図はありません。それでも、支援を必要としている学生の現状を考えるための重要な手がかりとして、ご覧いただければ幸いです

取り巻く困難な事情:52.8%が「ひとり親家庭である / ひとり親家庭で育った」

ひとり親家庭で育った人が半数以上を占めた。また「どれもあてはまらない」と回答した人を除いた、応募者の4人に3人は1人あたり平均1.96個の背景事情を持っていた。

家計の苦しさ:91%が「最近の物価上昇で家計が苦しくなった」

「非常に苦しくなった」が19.8%、「苦しくなった」が71.2%で、計91%が苦しいと回答。

食事の満足具合:56.5%が「普段の食事に満足していない」

「満足している」が32.5%、「満足していない」が56.5%で半数を超えている。

生活費の収入源:55.1%がバイト代・給付型奨学金を組み合わせて生活費としている

バイト代・給付型奨学金を組み合わせて生活費としている学生が全体の55.1%であった。また家族からの仕送りや支援を受けているのは約4分の1であった。

私たちは、親を頼れず経済的に困難な状況にある若者に、ごはんを届ける活動を続けています。

D×Pは、親に頼れず困窮する若者に、ひと箱6,000円相当の食品(約30食分)を届けるサポートを行っています。

体調を崩していて調理をする気力がない、調理器具がないなど、ひとりひとりの事情に寄り添いレトルト食品や缶詰、パスタ、お米、フリーズドライの味噌汁などを送っています。

食糧支援で大事にしている3つのこと

  • 30食分をすぐに送る

    本人から申し込みを受けたあと、数日以内にZoomを使って面談します。その後、必要書類の提出をいただいたのち、2,3日で届くように食糧を発送します。相談者が「相談してよかった」と思えるように、素早く送ることを大切にしています。
  • ひとりひとりが
    受け取りやすく

    体調や苦手な食べ物、調理器具の有無などを聞き、ひとりひとりに合わせて内容をカスタマイズしています。食糧のほかにも必要なものがないかを選択式のアンケートで尋ね、マスクや生理用品・シャンプー・歯ブラシなどの日用品も届けています。
  • 長期でつながる
    支援につなぐ

    食糧を届けながら、LINE相談「ユキサキチャット」で、生活改善に向けてやりとりを行います。本人の望む状態を聞きながら、福祉制度の利用サポートや地域でサポートしてくれる団体等につなぎ、本人の生活の安定まで支援します。

若者の未来を守るために、支援が必要です

進学、就職など次のステップが目の前に見えているのに、明日の生活費に苦しむ若者がいます。彼らは分岐点に立たされています。

明日の生活費のために未来を諦めることになるかもしれません。食糧支援は、彼らの生活をつなぎます。

この活動は賛同してくださるみなさまのご寄付によって届けられています。

どうか、この記事をお読みいただいているあなたも、親に頼れずひとりで苦しむ若者が温かいごはんを食べられるようにご支援いただけないでしょうか。

あなたの毎月のご寄付で、明日の暮らしに不安を抱える若者にごはんを届けることができます。

若者の学びを支えるために、必要なご寄付。

  • 月額1,000円のご寄付で

    月額1,000円の寄付をしてくださる方が6人集まると、親に頼れず困窮する学生1人に30食分のごはんを届け続けることができます。
  • 月額3,000円のご寄付で

    月額3,000円の寄付をしてくださる方が2人集まると、親に頼れず困窮する学生1人に30食分のごはんを届け続けることができます。
  • 月額6,000円のご寄付で

    月額6,000円のご寄付で、親に頼れず困窮する学生1人に30食分のごはんを届け続けることができます。

「いますぐ寄付する」を押して、学生のごはんを今日から支えてください。

食糧支援は33万食。合計1.05億円の現金給付。D×Pの食糧支援・現金給付

全国の13~25歳の若者が、進路や中退、生活相談ができる窓口である「ユキサキチャット」。

ユキサキチャットでは食糧支援・現金給付を組み合わせて関係性を構築し、ひとりひとりに応じたサポートの提案を行ない、生活の安定と孤立を抜け出す手助けをしています。

食糧支援は、ユキサキチャットでの相談を通じて、所持金がほとんどない、1日1食で過ごしているなど、生活が厳しい状況の若者に食糧支援・現金給付を実施してきました。

  • 約30食をすぐに届ける

    食糧支援

    約30食をすぐに届けます。届ける食品は、パスタやパスタソース、レトルトのカレー、缶詰、お米など。食糧支援を実施する相談者の多くは日用品も我慢していることが多いため、生理用品、ボディーソープなど必要なものがないかを選択式のフォームで尋ね、回答があったものを一緒にお届けします。
  • 相談者のニーズに合わせて利用可能

    現金給付

    給付の目的は、生活費、家賃、学費など。ライフラインの滞納の解消・引越し・医療費など一度に大きな出費がある場合は緊急支援パックで8万円を給付します。

ユキサキチャットの登録者数は14,000人を超えて、右肩上がりで増加しています。

ユキサキチャットの食糧支援:ユキサキパック

3つの支援パックのなかから、相談者の状況に合わせて柔軟に対応するための枠組みです。

組み合わせることで最大の支援期間は15ヶ月となり、長期支援が可能となります。

食糧支援では、体調や苦手な食べ物、調理器具の有無などを聞いています。調理器具を持っていない、ガスや電気が止められている場合などもあるので、ひとりひとりに合わせてカスタマイズし、食糧を提供しています。

ユキサキチャットでは、多いときは週3,000食程度の食糧支援を行なっています。

  • 保護者など経済的頼り先があるか
  • 貯金や借金があるかなど本人の経済状況はどうか
  • 仕事をしているか、働ける状態にあるかなど収入見込みがあるか
  • 公的なサポートを既に受けているか、今後受けられそうか

などを総合的に判断し、よりひっ迫した状況にある方に対して食糧支援・現金給付を実施しています。

支援を決定する場合も見送る場合も、利用できる公的支援、奨学金に関する情報提供を行なったり、状況のヒアリングや雑談などで相談者と日々のやりとりをしたりしつつ、今後の生活について一緒に考えていきます。

サポートを届けたうち、約9割の方が、給付開始後に生活状況がよくなったと回答

給付後のアンケートでも約9割の方が、給付支援を通して生活状況がよくなったと回答しています。

ごはんを届けた若者からのメッセージ

働き出してから少しずつ余裕ができて、最近また病院にも行けるようになりました。

食糧支援が届いて、「ごはんだ〜!」って思いました。届くまで1週間ぐらいかかるかと思ってたので、すっごい早くてびっくりしました。箱いっぱいにレトルトとか缶詰とか入ってて、久々にお米を炊いてカレーを食べました。あと、野菜ジュースが入ってたのが嬉しかった。好きだけど買えなかったから。もともとジュースやお菓子を買わないほうなんですが、お金があってしないのと、お金がなくてできないのは全然違うから嬉しくて。余裕が無かったときは、全然ごはんは食べられないし、料理もできなくて。最近は、ごはんを作ったりできるようになりました。働き出してから少しずつ余裕ができて、最近また病院にも行けるようになりました。
20代

誰かに相談するってすごく怖くて。(ユキサキチャットは)返事してくれるのはとてもありがたい。

(ユキサキチャットに)関わらなかったら、おそらく死んでたかもしれないし。誰かに相談するってすごく怖くて。地域の相談室にも、学費のこととか相談したけどなかなか返事が返ってこなかったりとか…。(ユキサキチャットは)返事してくれるのはとてもありがたい。病院に行くのにも、お金を給付してくれたりとか、食糧とか送ってくれて。生理用品とか助かったし。あと服とかもね。ほとんど売ってたので、こういうふうに何かしらの援助をしてくれるのは、ありがたいです。
10代(当時)

他にもたくさんの声が届いています

若者の貧困を「自己責任」と、切り捨てない。

僕はこれまで大学や高校に入学して、あと少しというところで経済的な理由のもと、卒業が叶わない方を何人も見てきました。

高校や大学は必ずしも行かないといけないものではありません。退学し、働いてから学び直して活躍されている方も多くいらっしゃいます。

「親からの学費や仕送りなしでも、がんばればできる」という言葉も聞かれますが、ひとりひとりに話を聞くと正しい選択をするために支えてくれる人が周囲にいない場合や、意を決して頼った先で「自己責任」と切り捨てられた経験などが見えてきます。

政府のサポートも少なく、家庭がセーフティネットになり得ない若者がいます。彼らの貧困は、彼ら本人の責任ではないと感じています

少子高齢化が進むなか、若者の学びを止めることは社会的にも大きな損失になるのではないでしょうか。

僕は、若者の貧困を「自己責任」と切り捨てたくはありません。国が素早く動けないのなら、民間から彼らを支える仕組みをつくりたい。この考えに共感していただけるのであれば、ぜひあなたも寄付で若者を支える仲間になってください。

寄付に関するよくある質問

決算報告を見せてもらえませんか?

年次報告書・活動計算書ページよりご覧ください。

寄付はどのような方法がありますか?

クレジットカード、口座振替、銀行振込にて対応しております。その他にも様々な寄付の方法がございます。

使用できるクレジットカードは以下の通りです。

  • VISA
  • MASTER
  • JCB
  • AMEX
  • DINERS

食糧品(日用品・マスクを含む)の寄贈は受け付けておりません。詳細は、「Q.10代に食糧を直接届けたいです。D×Pへお送りしてもいいですか?」をご覧ください。

法人としての寄付を検討しています。相談はできますか?

ご検討いただきありがとうございます。具体的なご相談については担当の熊井がご対応しますので、お問い合わせフォームよりご連絡くださいませ。

月額寄付ではなく、1回のみの寄付はできますか?

はい、可能です。ご都合のいい時に、ご自由な金額でご寄付いただける「今回のみのご寄付」を承っております。今回のみの寄付をするからお手続きください。

月額寄付の引き落としはいつですか?

決済方法によって異なります。

▼クレジットカード決済の場合
クレジットカード決済の場合、初回の決済は登録時に行われます。
次回以降の決済日は、選択されたプランに応じて以下の通りです。

<月払いの場合>
次回以降の決済は毎月1日に行われます。
たとえば、4月7日に初回決済を行った場合でも、次回は5月1日に決済されます。
なお、実際の引き落とし日はご利用のカード会社によって異なります。

<年払いの場合>
次回以降の決済は、翌年の同じ月の1日に行われます。
たとえば、2025年3月3日に初回決済を行った場合、次回の決済は2026年3月1日に行われます。
なお、実際の引き落とし日はご利用のカード会社によって異なります。

▼毎月の銀行引落の場合
毎月の銀行引落の場合には、毎月10日(土日祝日の場合は翌営業日)が引き落とし日となります。

寄付の領収書はもらえますか?

はい、郵送にてお送りいたします。個人名義の寄付か法人名義の寄付で、お送りするタイミングが異なります。(海外在住の方はこの限りではありません。詳しくは「Q.海外在住ですが、領収書をいただくことはできますか?」をご覧ください。

個人名義の寄付の場合:原則として年に1度(12月31日で締め、翌2月上旬頃に発行)お手元にお送りします。なお、領収書の宛名は、ご寄付の際にお知らせいただいたお名前でお送りします。

法人名義の寄付の場合:原則として年に1度御社の決算月に合わせてお送りします。寄付完了後、領収書に関するアンケートをお送りさせて頂きますのでご回答ください。

※領収書についてのご注意事項
領収書にはD×Pの口座に「着金」された日付が記載されます。クレジットカードや口座振替でのご寄付の場合、決済から当団体の口座に着金するまでに時間差がございますのでご了承くださいませ。

税制優遇は受けられますか?

はい、受けられます。個人名義でご寄付の場合、最大約40%のお金が戻ってきます。法人名義でご寄付の場合、損金算入が可能です。2015年6月8日付で、D×Pは大阪市の認定を受け「認定NPO法人」になりました。認定NPO法人へのご寄付は、税控除・損金算入の対象となります。認定NPO法人とは、活動内容が適正であるとして各自治体から認定をうけた団体のことを指します。
税制優遇に関する詳細はこちらをご覧ください。

どのくらいの税制優遇を受けることができますか?

最寄りの税務署でおたずねになるか、国税庁のサイトをご確認ください。個人の方は「税額控除」か「所得控除」のどちらか有利なほうを選ぶことができます。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1263.htm
また、お住まいの地域によっては個人住民税の控除対象になる場合がございます。自治体によって異なるため、当団体ではお答えしかねますのでお手数ですが各自治体へお問い合わせくださいませ。

月額寄付は、退会手続き後いつから停止されますか?

お引き落としの変更 / 停止時期については、お手続きしてから時間差がある可能性がございます。毎月のご寄付の方法がクレジットカードの場合は最大1ヶ月、銀行引落の場合は最大2ヶ月かかる可能性がございます。

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