—-団体概要—-
認定NPO法人D×P(ディーピー)は、通信・定時制高校の高校生に「つながる場」と卒業後の「いきるシゴト」を共につくるNPOです。通信・定時制高校で、社会人と高校生が対話しつながりをつくる授業「クレッシェンド」や、いごこちのよい場所を高校のなかにつくる居場所事業「いごこちかふぇ」、卒業後も高校生がいきるシゴトをつくってゆくための進路・就職相談や機会提供を行なっています。2018年は、894名の高校生と通信制・定時制高校・LINE@を用いた進路・就職相談で出会いました。2012年から開始した7年の活動で関わった生徒は約4,000人になります。
—-登壇者—-
今井 紀明(いまい のりあき)
認定NPO法人D×P(ディーピー)理事長。
1985年札幌生まれ。立命館アジア太平洋大学(APU)卒。高校生のとき、イラクの子どもたちのために医療支援NGOを設立。その活動のために、当時、紛争地域だったイラクへ渡航。その際、現地の武装勢力に人質として拘束され、帰国後「自己責任」の言葉のもと、日本社会から大きなバッシングを受ける。結果、対人恐怖症になるも、大学進学後、友人らに支えられ復帰。
偶然、通信制高校の先生から通信制高校の生徒が抱える課題を知る。親や先生から否定された経験を持つ生徒たちと自身のバッシングされた経験が重なり、大阪の専門商社勤務を経て、2012年にNPO法人D×Pを設立。「ひとりひとりの若者が自分の未来に希望がもてる社会」を目指している。通信・定時制高校に通う生きづらさを抱えた若者に、「つながる場」と「いきるシゴト」を届ける若者支援コミュニティをオフラインとオンラインで作っている。
小薗 明日香(こぞの あすか)
認定NPO法人D×P(ディーピー)生徒と社会をつなぐ事業部 職員
1984年鹿児島生まれ。関西外国語大学英米語学科卒。アメリカとマレーシアへの二度の交換留学経験を通して、価値観の多様性と、知らず知らずに見逃されている人の魅力・可能性の存在を知る。大学卒業後は家具・インテリアショップの販売を経て、途上国の可能性を伝えるアパレル企業の店長として6年勤務。その中で途上国よりも日本国内に対しての危機感が募り、当時の顧客であったD×P理事長今井との繋がりから、2016年よりD×Pに参画。現在は、夜間定時制高校にて食事提供を兼ねた居場所事業「いごこちかふぇ」の運営を担当。また卒業後の高校生の状況を見据え、地域とのつながり構築を模索中。