「違うことが面白い。私もいずれ、そう思い続けられるように」クレッシェンド第1回 @ ECC学園高校大阪学習センター

連休明け最初の週末、5月10日(土)にECC学園高校大阪学習センターにて1回目のクレッシェンドが行われました !

「クレッシェンド」とは…
クレッシェンドとは、通信制高校の生徒のためのキャリア教育プログラムです。
社会人・大学生ボランティア(コンポーザー)との交流を柱として、生徒の自己肯定感の向上と社会関係資本の獲得をめざしています。
クレッシェンドでは1クラス(最大10名の生徒)に対し、3ヶ月間で全4回の授業を行います。

「授業」という響きや空気が苦手な子、緊張してしまう子も、きっといますよね。
クレッシェンドでは、堅苦しい「授業」という雰囲気ではないよ、ということが伝わるよう様々な工夫をしています。

ホワイトボードをカラフルにしたり、音楽をかけてみたり、カーペットに座布団を敷いて輪になって座ってみたり。
高校生の中には、教室に入って来た瞬間、驚いた顔をする子もいます。

 

午前のクラスは、7人の高校生が参加してくれました ! 

午前は、10時半からプログラムが始まります。
少し眠そうに、目をこすりながら来てくれた生徒もいましたが、コンポーザーさんが「どこに住んでいるの?」「何て呼んだらいい?」と、優しく声を掛けていました。

第1回目のプログラムのテーマは「失敗なんて当たりまえ!」。
大人たちが、過去の失敗やトラウマについて語りかけることが今回のプログラムの1番の目的でした。

とは言え、初対面ということもあり、まだまだ緊張している様子のコンポーザーと高校生たち。
アイスブレイクで緊張をほぐします*

クレッシェンドでは、毎回のプログラムの最初にアイスブレイクを取り入れています。

今回のアイスブレイクは「すごろくトーク」 !
ただのすごろくではありません。止まったマスにはいろんなトークのお題が書いてあり、チームのみんなのことだんだんと知れるような仕組みになっています。

 

「好きな食べ物は?」「どうしても苦手なものやことは?」…中には「もし地球が滅亡するなら…?」といった、ちょっと重たい話題もあります。笑
高校生の中には、「…え ! 」と、答えに詰まる子もいましたが、ゆっくり考えて、言葉を紡いでる姿がとても印象的でした。

このすごろくトーク、マスによっては得点が入るチャレンジマスもあり、他のチームに負けじと、我を忘れて楽しむコンポーザーもいました(笑) 優勝チームには、景品をプレゼントしています☆

 

すごろくトークで盛り上がった後は、コンポーザーの話を聴きます。
グループに分かれて、輪になって座ります。

 

両親が離婚したことがきっかけで、家庭内の不仲に悩み、それを暫く、誰にも打ち明けられずに苦しい思いをしたこと。

仕事がうまくいかず、うつになり、2年間何もしなかったこと。

中学校から高校までの間、ずっと「なぜ学校に行かなくてはいけないのか」と疑問に思い続けたこと。

 

これらの経験から学んだことを、コンポーザーは、高校生1人ひとりに一言ずつ、丁寧にゆっくりと語りかけました。

「こんな重たい話、高校生にして大丈夫?」と思われる方もいらっしゃると思います。
しかし私たちは、「今、目の前にいる、元気そうな大人」にも過去にはつらい出来事があって、「今だって色々あるけど何とかやれている ! 」 ということを高校生が知ることは、意味があることだと考えています。

 

話を聞いた後、高校生が

自分の世界観を広げるのって大事やなって思った。

と話してくれました。

また、毎回学びを振り返るために「学びシート」というシートを書いてもらうのですが
こんなことを書いてくれた生徒もいました。

ぼくと同じで学校に行けなくなったことが心に残った。

違うことが面白い。私もいずれそう思い続けられるように頑張りたい。

 

 

その後、フリートークの時間を少しとりました。
コンポーザーのお話の内容に共感し、意気投合した生徒とコンポーザーがいたり、
ハングル語が好きな生徒が、ハングル語講座を開いていたり、

自分の気持ちを表現するのが苦手なんです。

と、そっと教えてくれる高校生もいました。

13時前、お腹が空いて来たところで、午前のプログラムは終わりです。

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15時から、午後のクラスが始まります。
午後も、7人の生徒が参加してくれました ! 

プログラムの内容は午前と同じですが、高校生もコンポーザーも、午前とは違うため、全く別のプログラムが行われているかのようです。

午後の高校生は、既に働いている高校生が多く、自己紹介やすごろくトークでも、どんな仕事をしているのか?という話をしてくれる子もいました!

 

 

午後も、コンポーザーさんのお話を聴きます。

家族の仲が悪く、家族のストレスを受け、どんどん自信がなくなっていったこと。

いじめに遇い、病院に入院することになったこと。

「一緒にいても面白くない」と言われたこと…

 

今はそれぞれ仕事に趣味に、いろいろ挑戦しているコンポーザーさんにも、いろんなことがありました。

うつむいたり、頷いたり、メモをとったり、
それぞれの姿勢で、それぞれの聴き方で、高校生はコンポーザーの話をしっかり心に刻んでくれているようでした。

 

 

フリートークでは、趣味の話をする子が多かったのですが、意外と多かったのが、仕事をしている子の、仕事に対する不満。
仕事の話をしているコンポーザーがいたからなのか、少し心を許してぽろりぽろりと話してくれる生徒がいました。

 

午前も午後も、それぞれプログラム終了後に、コンポーザーとスタッフでその日の振り返りを行います。

 

 

…なんだか、大人たちも高校生に戻ったような気分で楽しそうです。笑

まだまだ始まったばかりのクレッシェンド。
1人1人にとって、意味のある時間になるよう、コンポーザー、スタッフ協力し合い、頑張っていこうと思います。

 

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