「全部私として受け入れてくれて嬉しかった」 -12期クレッシェンド@ECC学園高等学校(京都学習センター)

人には、ネガティブな面もポジティブな面もあります。
そしてその2つに集約するのは難しいほど、ドロドロ・モヤモヤした感情を抱きながら生きています。

「全部私として受け入れてくれて嬉しかった」

これは、今回ご報告するD×Pのプログラム「クレッシェンド」に参加した高校生の言葉です。どんな背景からこの言葉を出してくれたのかはわからないけれど、もし、【自分の様々な面をすべて受け入れてくれる場だ】と感じたのなら、嬉しいことです。

2016年5月〜7月、私たち認定NPO法人D×P(ディーピー)は、通信制高校であるECC学園高等学校(京都学習センター)にてクレッシェンドを開催しました!

クレッシェンドとは、「過去を受け入れ、未来を描く」プログラム。
社会人・大学生ボランティア(コンポーザーとの対話を軸にしたD×P独自のあたらしい授業で、高校生の社会関係資本の醸成をめざしています。
 

第1回:失敗なんて、当たり前!

初回の授業は、簡単な自己紹介から始まります!高校生、コンポーザー、スタッフ全員で輪になって、名前(ニックネーム)と「昨日の晩御飯」について一人ずつ簡単に話しました。

初回の授業のテーマは「失敗なんて、当たり前!」。

オトナ(コンポーザー)たちが、過去のつらかった経験、悩んだ経験を高校生に話します。
午前クラスでは、かつてイジメにあっていたという話をしたコンポーザーに対して、自分から「俺もイジメられていたからめっちゃわかる」と過去の体験を話す高校生がいました。

午後クラスでは、父親からの暴力に悩んでストレスを周囲に発散していたコンポーザーの話に対して、「俺もストレスをどう解消してよいかわからなかった」という話を自ら打ち明け始める高校生もいました。

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初対面なのでまだぎこちない様子でしたが、コンポーザーの話から、部活の話で盛り上がったり、自分のやってみたいことについて話をしたりしている姿も見ることができました。

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第2回:みんなの生活、みてみよう!

この日のメインプログラムは「現在(いま)のジブン」。
コンポーザーがどんな進路を選び、いま何を学んでいるのか、どんな仕事をしているのかを話しました。

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午前クラスでは、高校生がコンポーザーの話にうなずきながら熱心に耳を傾けているようでした。また、授業の感想を記入する学びシートには、「コンポーザーさんの話を聞いて、少し海外に興味をもった」と記入していました。

午後クラスでは、疲れたようすを見せていた生徒も、話が進むにつれて、だんだん顔を上げ、しかも、自分が週何回働いているか、現在の職業を選んだ理由と働く仕事の職業について教えてくれました。「すぐにはやりたいことないけど、どうしよかなあ」と声に出す生徒もいます。高校生からコンポーザーに質問する回数も増えていました。

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オトナから一方的に話すだけでなく、高校生一人ひとりが抱く進路への希望や不安を少しだけ聞くことができた授業でした。

第3回:みんなでユメブレ♪

3回目の授業。この日は高校生同士のコミュニケーションが以前より増えているように感じました!

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通信制高校は全日制高校などと比べて登校日数が少ないため、どうしても生徒同士が接する時間も少なくなります。今回のクレッシェンドが、生徒同士が仲を深めるきっかけになっていたらいいな…。

3回目の授業では、いつものようにゲームを楽しんだ後、『ユメブレ』を行いました!

ユメブレこと「ユメブレスト」は、高校生とコンポーザーが一緒に“自分のこれから”を考える時間です。前段にあたる「ユメお絵描き」では自分がちょっとでもやってみたいこと(=ユメ)を考えて、画用紙にクレヨンで絵や文字を描きます。

D×Pでは「ユメ」の定義を、将来の目標や職業だけではなく、ちょっとやってみたいことも「ユメ」であるとしています。ユメブレストでは、全員が円になって、自分が描いたユメを見せながら順にそれぞれの言葉で話していきます。

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自分の言葉で自分の考えを話すこと。そしてそれを受け入れてもらえる環境があることで、「自分」を表現しても大丈夫と思えるような機会になることを目指しています。

午前クラスでは、何を書いていいのかわからず悩んでいる生徒がいました。クラスメイトが「なんでもいいんだよ。何か好きなこととか興味あるなぁっていうことないの?」と優しく質問をしながらフォローしていました。ユメブレストのときは、ある高校生がユメについて話そうとして声が出ずにいたときに「頑張れー!」と周りの高校生が声に出して応援していました。

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午後クラスでは、ユメお絵描きをしている最中にコンポーザーと生徒同士で会話が盛り上がっていました。高校生同士でも「どんくらい描いてるん?」という声をかけあっていました。ユメブレストでは、聞く姿勢で臨んでいる生徒が多くいました。高校生同士の共通の趣味が発覚してすぐに打ち解けあっていたり、普段は人前であまり話したがらない生徒たちもしっかり紙をみんなに見せていたりと、楽しんでいたように見えました。

生徒が授業後に書いた学びシートに、こんな言葉が残されていました。
「自分は話すことが苦手で、喋った後にいつも『あれは間違った言い方だな』と思ってしんどくなります。でも、全部私として受け入れてくれて嬉しかった。」

授業終了後も多くの生徒が教室に残っていました。
ゲームで獲得したお菓子をクラス全員に配り歩く高校生。
前回の授業で、次回までに観ると約束をした映画の感想を話すコンポーザー。(次は、生徒から「次までに聞いてくる音楽」を宿題として出されていました^^笑)

いよいよ次回は最後の授業です!

第4回:知らなかった自分を知ろう!

この日はクレッシェンドの最後の授業です。
まず「ジョハリの窓」というゲームを行いました!

ジョハリの窓とは?
”自分が周りからどう思われているのかを知るゲーム”です!
それぞれチームに分かれて、「A , B , C , D , E」と、アルファベットが書かれたカードが配られます。そのカードを使いながら、いろんなお題に沿って、チーム内の人の「印象」を伝え合います。

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「周りから見ての印象」と、本人が思う「自分の姿」が、違っていても、同じであっても、どちらでもとても盛り上がるゲームです!

午前クラスでは、想像力が豊かな生徒が多いなあと感じていたので、「もしも~したらどうなる?」、「将来どんな仕事してそう?」などといった、お互いについて考えてみる質問を出してみました。

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午後クラスでは、ケガから復帰した高校生をみんなで「おかえり~。」と拍手で温かく迎えるところから始まりました。ワークでは、「気遣いが出来て、正義感が強そう。」と言われるとやや照れながらも嬉しそうな表情を浮かべていたり、「恋人が出来たらデレデレしてそう。」という印象を伝えられて驚いていたりと、色んな生徒の表情を見ることができました!

ゲームの後は、最後のワーク「ジョハリの手紙」を行いました。今度はテーマなしでお互いの印象を伝え合います。全員が自分以外の人に対して4回の授業を通して抱いたイメージを、カードに記入していきます。その後は記入し終えたカードを、配っていきます。

 
午前クラスでは、最初こそ何を書いていいのか悩む生徒が多いようでしたが、結果的にはほぼ全員カードを記入してくれました。印象的だったのは、ある生徒からカードを渡してもらった生徒が慌てて返事のカードを書いて渡している姿でした。「もらえると思ってなかったら書かなやばい。」と少しはにかみながら返事を書いていました。

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午後クラスでは、ある高校生同士がカードを交換する際に、「俺に似ているところがあると思うんだよね。」と笑いあっていました。あまり話せなかった大人や高校生も、「もっと話したかったね。」というカードを渡していて、名残惜しいような温かい空気が教室を包んでいました。

余談ですが、ある高校生がスタッフのそばにやって来て、「もっとDxPの活動を広めてほしい。」と書かれたカードを渡してくれたことも…!(もっとがんばらねばです…(^_^; by D×P広報チーム)

最後に、この授業に参加したコンポーザーの声をご紹介します。
「(高校生の)頑張っている姿や、やりたいことを考えている姿を見て、自分が刺激をもらった気分だった」
「伝えたいことが伝わっているかどうか不安でした。でも、聞く姿勢にも色々なスタイルがあることにも気づけました。」
「興味なさそうに見えても、向こうも一生懸命聞いてくれてる。だから私も一生懸命伝えたい。」

 

そして、クレッシェンドの後も高校生とつながり続けていきたい。
そんな想いから、8月6日には「同窓会」を開催しました♪ たこ焼きパーティ!

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これからもゆるゆる会いましょうね!
>ECC学園高校京都学習センターの、生徒の皆様^^

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