「先生でも保護者でもなく、ひとりの人間として」クレッシェンド第4回@YMCA学院高等学校

 

2014年3月1日(土)YMCA学院高等学校にて、クレッシェンド第4回の授業が開催されました。
今回は9名の高校生が参加してくれました。
(なんと、これまで授業に来てくれた生徒全員が揃いました!> <)


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「クレッシェンド」とは…
通信制高校の生徒のためのキャリア教育プログラムです。社会人・大学生ボランティア(コンポーザー)との交流を柱として、生徒の自己肯定感の向上と社会関係資本の獲得をめざしています。
クレッシェンドでは1クラス(最大10名の生徒)に対し、3ヶ月間で全4回の授業を行います。

 

今日は最後の授業。
最初の授業のときは、教室にオトナたちがぞろぞろといるのを見て(?!)こわばった表情をしていた生徒たちでしたが、この日は、ちょっとニヤニヤしながら教室の扉を開けてくれました。

「おー髪切った?」「おやすみ何してた?」
「ちょっと、服かぶってるやん!?」
(生徒のコンポーザーさんの服が似てました笑。)
と、会話が生まれ、なごやかモードで始まった最後の授業。

 

最後の授業のテーマは「知らない自分を見つけよう!」。
この授業は、今まで気づくことのなかった「自分」を友人やオトナたちから教えてもらい、新たな「自分」の可能性を発見することが目的です。

 

今日のアイスブレイクは「共通点探しゲーム」。
2人組や3人組になって、相手との共通点を探します。

「学年」「性別」「きょうだいがいる」・・・という簡単なものから、「好きな食べ物は王将の餃子」などレアな共通点まで。

 

これまで、コンポーザー(社会人ボランティア)との関係は作ってきましたが、生徒同士での交流の機会はなかなか持てませんでした。
(それは、生徒同士で交流するまでに生徒たちが成長したとも言えるのです!)

今回は、生徒同士で組んで、今まで話したことのなかった相手との意外な共通点を見つけ、戸惑いと嬉しさを同時に味わっているような表情を見せてくれました。

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次は、「ジョハリの手紙」と「プレゼントトーク」です。
これは小さなカードに、一緒に授業に参加した生徒やコンポーザーに対して持った印象を書き、そのカードを本人に手渡す時間です。

名刺よりも小さなカードですが、生徒は何を書くか非常に迷っていました。でも、少しずつ、一人ひとりに向けて言葉を書いていました。

前回授業のときも感じましたが、このクラスの生徒は、言葉をとても丁寧に選ぶ生徒が多いと感じます。他の人への感謝の気持ちが人一倍強い生徒もいます。
言葉を受け取った相手がどう思うかに思いを馳せられるからこそ、カードに書き込む言葉を悩むのだろうか、と、見ていました。

なかにはカードにまったく文字が書けない子もいましたが、友達から自分へのカードを渡されて、その中身を読んで感化され、あわててカードに筆を走らせる生徒もいました。

全員分書けなかったら、書けるだけでもいいよ

と声をかけたら、いままで聞いたことのないような意志をもった声で

でも、書く。

と一言。
真剣にカードに向かうその姿に、力強さを感じました。

カードを友人に手渡すときは、渡したら逃げるように退散してしまったり、プリントを配るように事務的に渡したり、照れている生徒の様子を見て、コンポーザー(社会人ボランティア)もニヤニヤしていました。

もちろん、コンポーザーから生徒たちに向けても、カードのプレゼントがあります。

 

前回のユメブレストで話してくれたことが、印象に残ってるよ。すごいいいなと思った。

積極的に場を盛り上げているような感じがあって、こいついーなーと思ってたよ。

授業に来てくれて本当にありがとうね。

オトナからカードを渡されながら声をかけられ、満面の笑みで応える生徒もいれば、照れてうつむいている生徒もいましたが、みんなそれぞれに嬉しそうにしていました。

過去に引きこもりを経験したことがあるコンポーザーにカードを渡しながら、

自分も同じような経験をしていた。

と一生懸命声をかけてくれた生徒もいました。

 

いよいよ、授業の終わり。

最後に、オトナたちから生徒に、色紙のプレゼントをしました。授業前に、生徒ひとりひとりに向けてメッセージを寄せ書きしたものです。

生徒たちは嬉しそうに色紙をうけとっていました。

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 (撮って撮って〜〜〜♪と言われました。笑)

 

来てくれてありがとう。

本当に、心からそう思いました。
生徒たちのなかには、外に出ることすらなかなか難しい生徒もいます。
人と話すこと自体が非常に苦手な生徒もいます。

それなのに、(こんなコミュニケーションしかしないような汗)授業に足を運んでくれました。

最後の授業を終えるとき、実はスタッフにはいつも、心残りが生まれます。

「もっと何かできたのではないか・・・」
「やっと最後の授業で心を開いてきてくれたから、もっと何か内面的な深い部分に踏み込んでいけるのではないか」
「あともう少し何か機会があれば、時間があれば、スキルがあれば・・・」

高校生と関わることは、常に「これでよかったのか?」の連続です。

でも、最後の授業アンケートや学びシートなどを集計して測定すると、生徒は、たくさんのオトナたちに囲まれて、たくさんの生き方を見ることで、こちらが思うよりもずっと、大きな影響を受けていることがわかります。

※なお、アンケートの結果の一部は、生徒や学校名を伏せますが、D×Pにご寄付いただいている方やご支援くださっている方にご共有しています。
(ご寄付・ご支援くださっている皆様、しばらくお待ち下さいね^^)

先生でも保護者でもない一人の人間として、それぞれ苦しい経験をして、それぞれ生き方を迷い、模索している等身大のオトナたちと関わることのインパクトの大きさ。
そしてそれを最大限受け止めてくれる高校生たちの底力を、改めて実感しました。

2013年度のクレッシェンドは、この授業で終了です。
また春から、2014年度のクレッシェンドが始まります!! 

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