「小さなユメでも、自信持って言えるようになりたい」 – 塔南高校授業レポート(後編)

全9回にわたる塔南高校での授業レポート、後編です。(前編はこちら
6回目までは、コンポーザーの話を聞く、インプットの時間。
そして、7回目からはいよいよ高校生自身のアウトプットの時間です!
 
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● 7日目—『自分史』
 
2015年10月13日、第7回の授業が行われました。今回の授業では『自分史』というワークに取り組みます。
 
「自分史」とは
自分の過去に起きた「嬉しかった出来事」、「悲しかった出来事」を振り返り、未来に起きそうな出来事を思い浮かべるワークです。それぞれの出来事を付箋紙に書きだし、それを一枚の大きな紙にみんなで貼っていきます。
 
 
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グループに分かれて、つなぎ合わせた机の上に大きな紙を広げます。
まずは過去に起きた出来事から。
 
「好きな子にお手紙をもらった」
「部活の大会で優勝した!」
「引っ越しで友達と離ればなれになった」
「両親が離婚した」
 
ずっと昔に忘れていたちょっと嬉しかった出来事、
今も忘れられない悲しかった出来事。
みんなでたくさん書き出して、真ん中に集めていきます。
 
 
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過去を振り返ったあとは、これから先の未来を考えます!
グループの友達や、コンポーザーとワイワイ話しながら、
たくさんの素敵な未来を思い浮かべていました。
 
 
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なかには、こんな未来を思い描いた高校生も。
 
 
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● 8日目—『ユメお絵描き』
 
2015年10月27日、8回目の授業日です。
汗ばみながら歩いていた駅から学校までの道のりも、
すっかり肌寒く感じるようになりました。
 
塔南高校での授業は残り2回。
この日のワークは『ユメお絵描き』です。
それぞれが持つ「ユメ」をクレヨンで自由に描きます。
 
 
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D×Pが考える「ユメ」とは、将来やりたい仕事などの遠い未来の大きな「夢」だけではありません。
「こんな風に生きたい」、「あの本を読みたい」など、
一人ひとりが持っている様々な想いを全てひっくるめて、
「夢」ではなく、「ユメ」と呼んでいます。
 
いきなり「ユメを絵に描こう!」と言われても、やっぱり少しむずかしい。
最初は手が止まっている高校生も多かったのですが、
コンポーザーやスタッフ、友だちと話しながら、
みんなだんだんとイメージが湧いてきていたようです。
 
 
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自分の気持ちを絵に描くという機会は、高校生にもなるとあまりないのかもしれません。
最初は戸惑っていても、一度描き始めると、
生徒たちは夢中になってそれぞれのユメを絵にしていました。
 
 
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ユメお絵描きのルールも、「否定しない」です。
友だちのユメを否定しない、自分のユメも否定しない。
そんな空気が教室にあることで、自分のユメを素直に、自由に描けるのかなと思います。
 
 
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● 9回目—『ユメブレ』
 
11月17日、最後の授業です。
この日行ったのは、『ユメブレ』。みんなの前で自分のユメを話し、人のユメを聴く時間です。
前回クレヨンで描いてもらったそれぞれの「ユメ」をグループの中で発表します。
 
 
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授業の最初に「この授業のルールはなんでしょう?」と問いかけると、
ほぼ同時に、「否定しない」という答えが教室じゅうから返ってきました。
最初の授業から今日まで大切にしてきた「否定しない」という姿勢は、
塔南高校の生徒たちにしっかりと伝わっていました。
 
 
 
「ユメ」を友だちの前で発表するのは、やっぱりすこし恥ずかしかったりもします。
「これ公開すんのイヤや〜」と笑っていた生徒もいましたが、
ちょっと照れながらも自分のユメを話してくれました。
 
 
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グループ内で発表を終えた後は、自分のユメを机に置いて、『ユメ展示会』を行います。
教室内を自由に歩き回り、クラスメイトが描いたユメを見て回りました。
 
 
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友だちの絵を見て回りながら、そのユメにメッセージを書きました。
 
「〇〇ちゃんなら、きっと叶えられるよ」
「めっちゃいいね!応援してる!」
 
暖かいコメントが書かれたカードが、それぞれの絵の周りに集まっていきます。
 
自分の机に戻って、みんなからもらったメッセージを何度も何度も読み返す生徒の姿が印象的でした。
 
 
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ユメブレ後の生徒たちの感想を一部紹介します。
 
「社会に出て何がしたいとかはまだまだ決まりそうにないけど、目の前の目標にむかって頑張りたいと思った」
「みんなに描いてもらったコメントがすごく将来力になりそう。僕の素晴らしい宝物です」
「かっこいいと言ってくれる人がたくさんいた」
「みんなはっきりしたユメがあっていいなーって思ってたけど、小さなユメでも自信持って言えるようになりたい。みんなからいろいろなコメントをもらって、なんかうれしかったし、ほっこりした」
 
 
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授業終了後、先生たちとコンポーザー、D×Pスタッフで最後の反省会を行いました。9回の授業を終えたコンポーザーたちが抱いた感想は「自分のことも振り返ることができた」「高校生からも沢山のことを学んだ」「もっともっと生徒たちと深く関わりたかった」など、様々でした。
 
最後に先生から、ここ数ヶ月間で大きく様子が変わり始めているという
ある生徒の話を聞かせてもらいました。
 
自分の気持ちを心の奥底にずっと押さえ込んでいた生徒が、
授業でのオトナとの出会いを境に、
押さえ込んでいた気持ちを自分から掘り起こして、
先生に「聞いてほしい」と言ってきたそうです。
 
生徒のことを思い、涙をながしながら紡がれた先生からの感謝の言葉は、とても温かいものでした。
 
 
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全9回におよぶ塔南高校での授業は、終わってみるとあっという間でした。
 
帰り際に、「俺、D×Pめっちゃ好きやー!」「また絶対来てな!」と生徒たちから声をかけてもらいました。
半年間、ほんとうにありがとう。また来るよ。
 

 
今回の京都市立塔南高校での授業実施にあたり、
下記の企業様がコンポーザーとして社員の方々を派遣してくださりました。 
心より感謝申し上げます!

株式会社 LITALICO
有限会社 起福
PaKT

 

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