「つらかった体験の共有は、時にあたたかく、優しいもの」クレッシェンド第1回@YMCA学院高等学校

今回は、2014年初の授業。
1月18日(土)に、YMCA学院高等学校にて、クレッシェンド第1回の授業を実施しました。
今日は8名の生徒が参加してくれました。 

「クレッシェンド」とは…
通信制高校の生徒のためのキャリア教育プログラムです。さまざまな仕事をしている社会人ボランティアや、大学生ボランティアとの交流を柱として、生徒の自己肯定感の向上と社会関係資本の獲得を目指しています。
クレッシェンドでは1クラス(最大10名の生徒)に対し、3ヶ月間で全4回の授業を行います。

第1回のクレッシェンドのテーマは、
「失敗なんて当たりまえ!」。

D×Pの社会人・大学生ボランティア「コンポーザー」による、過去の辛かった経験・苦しかった経験を高校生に語りかけるプレゼンテーションをとどけることが、この日の大事な授業内容でした。

生徒たちは、互いにまだ友人同士ではないようすで(クラスが同じで知り合い同士の子もいましたが!)緊張した面持ちで、それぞれ教室に入って来てくれました。
いつも教室にあるはずの椅子と机が端に寄せられ、空いたスペースに代わりに円形に座布団が引いてある様子を見て、一瞬驚いた様子で辺りを見回している子もいました。

 

授業が始まるまでの少し空いた時間(このなんでもない時間が、苦手な子もいたりしますね)も、ゆっくりとコンポーザーが生徒の横に座り、距離を丁寧に保ちながらも、生徒に話しかけていました。

この第1回の授業は、とにかく生徒も緊張してしまうので、まずはアイスブレイク。
クレッシェンドでは、毎回の授業でアイスブレイクの時間を設けています。ゲームなどを通して、お互いを知り、緊張をほぐすことが目的です。

今日は、「すごろくトーク」というアイスブレイクをやりました。
サイコロをふり、出た目にあわせてコマを進めるのですが、そのコマには様々なお題があります。

「最近、ハマっていることは?」
「実はやってみたいと思っていることは?」
「明日、世界が滅亡するとしたら、何をしたい?」
などのお題に、答えていきます。

自己紹介の時には「好きなことは何もない」と答えていた生徒も、すごろくトークで話していくと、

実は休日にはこんなことをしている。
こんなことをやってみたいと思っていた。

という話をポツリポツリとしてくれました。
(いや、実際のところ、何もなくてもいいんですよ^^)

 

アイスブレイクの後は、今回の授業のメインプログラムである、コンポーザーの失敗体験談のプレゼンテーションを行います。
小さなグループに分かれて、コンポーザーの過去の辛かったこと、苦しかったことの話を聞きます。

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小学6年生の時に突然転校し、友達ができないまま修学旅行を経験したこと。

周囲に外見のことでからかわれたこと。

中学時代に親友と思っていた友人から突然「もうお前のこと嫌いや!」と言われたこと。

不登校・引きこもりになり、先生も家族も信じられない日々を過ごしたこと。

それぞれのコンポーザーの話に、生徒は真剣に耳を傾けていました。

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もしかすると、「高校生に突然そんな重たい話をするなんて、大丈夫なの?」と思われるかもしれません。

しかし、不思議なものですが、「苦しい・悲しい体験の共有」は、時にあたたかく、優しいものです。

このプログラムの目的は“負の体験の相対化”。
高校生1人ひとりにも苦しい記憶があるのと同様に、目の前にいる(のん気そうに見える?)大人も、苦しい記憶を抱えて生きています。
その事実は、高校生の視点を広げ、自分の“負の体験”を相対化することにつながります。

第1回目の授業は生徒たちと初めての顔合わせになるため、通常はコンポーザーと生徒が打ち解ける様子はなかなか見られないものですが、この日の授業ではプレゼンテーションの後、コンポーザーと生徒が楽しそうに話す様子が見られました。

外見では笑顔こそ見せなかった生徒も、学びシートには心のうちを明かしてくれた生徒もいました。

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クレッシェンドは、計4回の授業。
あと3回の授業で、少しずつ生徒と関係性を創っていき、生徒の可能性をともに考えていく時間にしたいと思います。

 

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