2015年6月、滋賀県立彦根東高校の定時制課程に通う3・4年生に対して、
全4回の授業を行いました。今回は、2回目の授業の様子をお届けします。
▷第1回 いろんなオトナの過去の失敗
▶第2回 「前回より少しだけ真剣に聞いてくれた!」
▷第3回 「ここにいる」というサイン
▷第4回 最後の授業。「ここから、かな」
2015年6月11日
彦根東高校2回目の授業です!
この日はあいにくの雨でしたが、ほとんどの生徒が出席しました!
授業のはじめに行うのは、「シゴトはっけんカルタ」!
一般的なカルタとはルールが違います。
カードにはさまざまな職業が描かれており、
ある職業の特徴(ヒント)をスタッフが3つ挙げ、高校生とコンポーザーが、その職業、すなわちカルタの絵札を当てるゲームです。
3つ全てのヒントを聞けば解るけれど、少ないヒントで答えたチームほど高得点がゲットできます!
簡単なゲームに思えるかもしれませんが、実はけっこう難しいんです!
たとえば「ディスパッチャー」というシゴトは、名前も聞いたことがないという人がほとんど。
だけどそこから、「こんなシゴトあるん?知ってる?」という風に、
高校生とコンポーザーの会話が生まれていました。
ゲームで盛り上がった後は、
この日のメインプログラム「現在(いま)のジブン」を行いました。
前回の授業で話した「過去」を経験して、
コンポーザーが「現在(いま)」、何をしているのかを話します。
「中学時代に経験した山村留学がきっかけとなり農業を学び、限界集落で地域おこし協力隊として活動している」
「子どもを育てながら会社を経営し、今は留学に向けて英語の勉強を頑張っている」
「人との出会いをきっかけにウェブ制作やライター、セミナー講師など、さまざまな職業をするようになった」
「大企業を辞めて、今はフリーランスとして働いている」
最初は全く興味なさそうにしていた生徒も、
話を聞いているうちに共感できることがあったのか、
コンポーザーの目を見ながら、小さく頷くようになりました。
「現在(いま)のジブン」はコンポーザーの話を
一方的に聞くだけではなく、
高校生の話を聞く時間でもあります。
「今やっているアルバイトが楽しい」と、いまの生活を話す生徒
「アパレル店員を経験して、将来は自分の服を作りたい」と、夢を教えてくれる生徒。
「就職したいけど、どうやって就活すればいいか分らない」と、いまの悩みを打ち明けてくれる生徒。
まだ2回目の授業でしたが、
高校生とコンポーザーの関係性が深まっているように見えました。
授業の様子を見ていた先生方からは
「ある生徒が心配だったんですが、ちゃんと授業に来ていて嬉しい」
「普段あまり話さない生徒も喋っているので、私たちも彼らの話を聞きたい」
という嬉しい言葉を頂きました!
授業終了後は、コンポーザーとD×Pスタッフでその日の授業を振り返ります。
「◯◯くんが前回より少しだけ真剣に話を聞いてくれるようになった!」
「生徒の話が自分にとっても勉強になった!」
など、嬉しい感想が沢山出てきました。
また、
「もっと同じ生徒と深く話したい」
「もっと色々な生徒と話したい」
「シゴトはっけんカルタにはもっと改良の余地があるのでは…」
などなど、授業改善のための様々な意見も飛び交いました。
授業をより良いものにしたいという気持ちは、
D×Pスタッフもコンポーザーも同じです。
そのためにコンポーザーは、終電ギリギリまで、
スタッフと一緒になって真剣に悩んでくれました。
第3回の授業の様子はこちらから
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