「まだ夢は決めることはできない」第3回クレッシェンド@ECC学園高等学校大阪学習センター

2015年6月27日(土)に、ECC学園高等学校大阪学習センターで、第3回クレッシェンドを開催しました!
 
「クレッシェンド」とは…?
通信制高校の生徒のためのキャリア教育プログラムです。

社会人・大学生ボランティア(コンポーザー)との交流を柱として、生徒の自己肯定感の向上と社会関係資本の獲得をめざしています。
クレッシェンドでは1クラス(最大10名の生徒)に対して3ヶ月間で全4回の授業を行います。

1回目の授業のテーマは「失敗なんて当たり前 ! 」。
様々なバックグラウンドを持ったコンポーザー(社会人・学生ボランティア)が、過去のトラウマや辛かったことなどについて高校生に話しました。

2回目の授業のテーマは「みんなの生活みてみよう ! 」。
大人たちから、今までどんなふうに進路を決めてきたのか?
また、今はどんな生活をしているのか?進路選択の悩みなども含めて、話を聞きました。

今回、3回目の授業のテーマは「みんなでユメブレ♪」。
「いまちょっと興味のあること」から「将来こんな風に生活してみたいなぁ」ということまで、1人ひとりの想いを聴き合います。

今回のクレッシェンドも、まずはゲームから始まります。
 
この日のゲームは「フィンガーファイト」!
チーム内で0〜5までの数字を出しあい、出た数の合計に割り当てられた様々なミニゲームに挑戦します!
 
「最近一番楽しかったこと」、「一番行きたいところ」など、高校生とコンポーザーの近況報告を兼ねた簡単なゲームもあれば、アイディアを出し合ってパスタを制限時間内に積み上げる「パスタタワー」、他のチームの高校生やコンポーザーへの「突撃インタビュー」など、みんなで盛り上がれるゲームが満載です!
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「突撃インタビュー」に挑戦したチームでは、
「あのスタッフにインタビューしたい!」と、
自分から積極的にコミュニケーションを取ろうとする生徒の姿もありました。
 
チームで協力してゲームを進めていく中で高校生たちの表情がみるみる変わっていくのを見ることができました!
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ゲームを楽しんだ後は「ユメお絵かき」の時間です。それぞれの「ユメ」をクレヨンを使って自由に描いてもらいます。
 
D×Pが考える「ユメ」とは、将来やりたい仕事などの遠い未来の大きな「夢」だけではありません。
 
「こんな風に生きたい」、「あの本を読みたい」など、一人ひとりが持っている様々な想いを全てひっくるめて、「夢」ではなく、「ユメ」と呼んでいます。
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突然「ユメを描こう」と言われても、いきなり描くのはやっぱり難しい。だからクレヨンを持つ手が止まってしまう生徒もいます。
 
それでも、コンポーザーとおしゃべりしながら考えているうちに、多くの生徒がそれぞれの「ユメ」を思い思いに描いてくれました!
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画用紙にユメを描いてもらった後は、グループ内で自分のユメを話す、「ユメブレスト」を行いました。
(普段はクラスのみんなで行うユメブレストですが、
このクラスでは高校生一人ひとりがより話しやすい雰囲気をつくるために少人数のグループに分かれて行いました)
 
 
ある生徒は「田舎でゆっくり暮らしたい」と話してくれたり、
 
またある生徒はネコとヤギを描いた絵を見せながら、「動物に囲まれて生活したい」というユメをみんなに教えてくれました。
 
クラスの全員が自分の想いを形にして、発表できたわけではありません。なかにはユメを描くこと、話すことができなかった生徒もいました。
 
それでもその生徒がこの場所に来て、同じ輪のなかでみんなのユメを聞いていてくれたことを、コンポーザーもスタッフも、素直に嬉しく思っています!
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授業終了後はこの日の感想や気づきを学びシートに記入してもらいました。
 
学びシートを書いている間も、生徒とコンポーザーの会話は止まりません…!ある生徒はLGBT(性的マイノリティー)の問題に関心があるようで、事情に詳しいコンポーザーの話を興味深そうに聞いていました。
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生徒たちの学びシートの内容を一部紹介します。
 
シドニーマラソンに挑戦する話が面白くてマラソンに興味がでた。

 

ユメブレで私が描いた絵をすごく褒めてくれて嬉しかったです。

 

新しいことに挑戦してみたいと思った。趣味を探したい。

 

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15時からは午後のクラスが始まります。
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こっちのクラスでもフィンガーファイトは大盛り上がり!
 
なかでもいちばん盛り上がるのは「インディアン・ポーカー」です!
このゲームは全チーム参加して駆け引きを楽しむ心理戦…。生徒とコンポーザーが楽しそうに相談してゲームに望む姿が印象的でした。
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ゲームの後は、「ユメお絵かき」の時間です。
コンポーザーと話をしながら、たくさんの「ユメ」が描かれていきます!
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午後クラスの「ユメブレスト」はクラス全員で円になって行いました。
 
「看護師になりたい」
「ハワイでスカイダイビングをやりたい」
「髪を染めてギターをかっこよく弾きたい」
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前回の授業まで「プログラマーになりたい」と言っていた生徒がこの日、
本当はプログラマーになりたいわけじゃなくて『プログラミングしてみたい』だけだと気づいた。
ということを話してくれました。
 
もしかしたら、これまで「夢を持たなくちゃいけない」という考えから、「興味があること、やってみたいこと」を無意識に夢に結びつけていたのかもしれません。
彼にとってそれはとても大切な気づきだったんじゃないかと思います。
 
 
今回のクレッシェンドの目的は生徒に夢を持たせることではありません。
大事なのは生徒たちが自分の考えや想いを、自分自身の言葉で表現し、周囲に認められる経験をすることだと考えています。
 
それが10年後のことでも明日のことでも、大きなことでも小さなことでも、「プログラマーになりたい」でも、「プログラミングしてみたい」でもいい。
 
どんなユメでもそれを認めてくれる人が周りにいるんだということを生徒たちに知ってもらうために、「ユメブレ」を行っています。
一人ひとりのユメをみんなで認め、受け入れる温かい空間を作れていたんじゃないかなぁと思います。
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授業後に高校生に記入してもらった学びシートの内容を一部紹介します。
自分のしてないこともまだまだあるだろうし、かじるぐらいでもいろんなことをしてみたいと思った。

 

まだ夢が決まってない人もいて良かった(笑)

 

夢が決まっている人はすごいと思うしかっこいいので、将来なりたい夢を早くみつけたいと思いました。

 

既に仕事に就いている人でも将来やりたい夢があったりして、人それぞれに他にやりたいことがあるのだなと思った。

 

本当の夢はプログラマーになることではなく、『プログラムしてみたい』ということで、まだ夢は決めることはできない。

 

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最後にコンポーザーの感想を紹介します。
 
みんなの大切なステキな夢のお話・・・興味しんしんでした!

 

今回は学ぶことに重点を置いて参加した。自身の話は短めにして、話を聞くことに注力できたとおもう。

 

今日は自分も楽しむことに主眼をおいて関わることで自然に接することができたかなと思います。

 

 
10期目のクレッシェンドも次回で4回目、最後の授業です。
4回目の様子も近日中にこちらのブログで報告させていただきます!

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