「自分が想像できないような、いろんな人がいるんだなぁ」クレッシェンド第2回@YMCA学院高等学校和歌山センター

2015年1月31日(土)YMCA学院高等学校和歌山センターにて、第2回クレッシェンドが開催されました。
※ご報告が大変遅くなってしまい、申し訳ございませんでした…!

「クレッシェンド」とは…
通信制高校の生徒のためのキャリア教育プログラムです。
社会人・大学生ボランティア(コンポーザー)との交流を柱として、生徒の自己肯定感の向上と社会関係資本の獲得をめざしています。
クレッシェンドでは1クラス(最大10名の生徒)に対して3ヶ月間で全4回の授業を行います。

第1回のテーマは「失敗なんて当たり前 ! 」
様々なバックグラウンドを持ったコンポーザー(社会人・学生ボランティア)が、過去にしてしまった失敗、トラウマ、辛かったことなどについて、高校生に話しました。 

そして今回、2回目の授業のテーマは「みんなの生活みてみよう ! 」。
大人たちから、今までどんなふうに進路を決めてきたのか?
また、今はどんな生活をしているのか?
進路選択の悩みなども含めて、話を聞きました。

いつも授業の前には、大人たちが集まって、打ち合わせをします。
「あの子はこれが好き」「この子は、進路に迷っている」 など、前回の授業を通してわかった、それぞれの高校生たちの様子や個性について共有したり、今回の授業について確認する時間です。

このクラスは、「コンポーザー」と呼ばれる、大学生・社会人ボランティアが4人と、D×Pのスタッフが3人。そして高校生9人の、合わせて16人で授業を行っています。
1回の授業で、全員が全員のことを深く知ることは難しいので、こうした時間を大切にしています。

 

打ち合わせをしている間にも、続々と高校生たちが集まってきました。
今日も授業の最初はゲームからスタートです。

今回は「シゴトはっけんカルタ」というアイスブレイクを行いました。
このカルタ、よーく見てみてください。
漁師、パティシエ、ネイリストなど、様々な職業が描かれています。

一般的なカルタとは、少しルールが違います。

スタッフの1人が、ある職業の人になりきり、もう1人が質問者になります。
質問側のスタッフは、ある職業になりきっているスタッフにいくつか質問をなげかけます。
この会話をヒントに高校生とコンポーザーが、その職業の人、すなわちカルタの絵札を選びます。

例えば、こんな会話。あなたはどの職業を思いつきますか?

 

質問者「どんな人に向いていますか?」
回答者「おいしいものを追及できる人が向いています。」

質問者「その職業に就くためには、どうしたらいいですか?」
回答者「専門店で5年以上勤務しているなどの条件を満たす人のみ、講座を受講できます。
一定の講座を受けると資格がもらえます。」

質問者「具体的には、どんなことをする仕事ですか?」
回答者「各家庭においしいご飯を届けるのが主な仕事です。小中学生に食べ物の大切さを教えたりもします。
ご飯に合う調理法などを勉強される方も多いみたいです。」

・・・わかりましたか?
正解は「お米マイスター」です!
※大人の間でもあまり知られていないような職業のカルタも、たくさんあります!

 

カルタを通して、高校生が興味のある職業について、話してくれることも。
ある生徒は、机の上にあった「スポーツトレーナー」というカルタを前に、

卒業後は鍼灸の専門学校に通う。そこでスポーツトレーナーとしての知識や技術も身につけたい。

 

と、自分の興味関心のある分野を話してくれました。

ほどよく緊張がほぐれたところで、次はコンポーザーのお話を聞きます。

 

 

やりたいことがわからないまま学校に入学し、そのあとの就職活動で困った。

 

と話す人。

大学時代は、将来就く仕事の選択肢が少ないと思っていたけど、人との出会いを通じて選択の幅が広がった。

 

と話す人。

ずっとなりたいもの、就きたい仕事が見つからなかったけど、働き始めてから自分のしたいことが見つかった。

 

と話す人…。

高校生たちは、普段はなかなか聞くことのない、大人たちの「リアル」を聞いて、 いろいろ気づきを得たようでした。 
以下、高校生たちの感想の一部です。

自分が想像できないような、いろんな人がいるんだなぁ。

 

卒業したら、挫折はすると思うけど、くじけずに勉強していきたい。

 

もっと深く悩み、自分の考えを表したいと思った。

 

また、具体的に自分の進路について、話してくれた高校生もいました。

発展途上国にて看護師として働きたい。そのために春から看護学校に入学して、必要となる力をつけたい。

 

大学に行って満足するまで勉強して、会社員になる!

 

また、「他の人に比べると私の夢は小さいけど…」と躊躇しながらも、

アパレル店員になりたい。

 

と話してくれた子もいました。

 

一方で、

ユメはあるけど、金銭的に厳しいから進学できない。本当は大学にいって自分の好きなことを学びたかったけど、無理だった。

 

と話す高校生もいました。

そんな時、周りの大人たちは「こんな方法もあるよ」と伝えたり、
時には「そうかぁ…」と、話を受けとめるだけの時もあります。

 

高校生と大人たち。出会ってまだ2回目の授業です。
正直なところ、大人たちもとても緊張しています。
授業が終わったあと「あの時こんなこと言えたら良かったのになぁ」と思わずつぶやいてしまうことだって、あります。

全4回のクレッシェンド、少しずつ、お互いを知って、お互いの話を聴き合っていきます。

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