「少しずつ関係性を培っていくこと」クレッシェンド第2回@ECC学園高校大阪学習センター

2014年11月5日(土)ECC学園大阪学習センターにて第2回クレッシェンドが行われました !

「クレッシェンド」とは…
通信制高校の生徒のためのキャリア教育プログラムです。
社会人・大学生ボランティア(コンポーザー)との交流を柱として、生徒の自己肯定感の向上と社会関係資本の獲得をめざしています。
クレッシェンドでは1クラス(最大10名の生徒)に対して3ヶ月間で全4回の授業を行います。

前回、10月18日(土)ECC京都で第1回クレッシェンドを実施しました。

前回の第1回目の授業のテーマは「失敗なんて当たり前 ! 」。
コンポーザー(社会人・学生ボランティア)が
過去に苦しかったこと、トラウマとなったこと、
そしてそれにどう折り合いをつけていったのか…を高校生に語りかけました。
※1回目のプログラムの様子は、こちらから!

 

そして、2回目の今回のテーマは「みんなの生活、見てみよう ! 」。
大人たちが今、どんな学校生活や仕事生活を送っているのか、その進路にいたるまでの経緯について聞きながら、自分の進路について考えるプログラムです。

(秋なので、ホワイトボードにはドングリやキノコの絵が…!)

1回目の授業でお互いに打ち解けてきたので、和やかな雰囲気でスタート。
最初は「シゴトはっけんカルタ」というプログラムを行いました。

このカルタ。ただのカルタではありません!よ~く見てみると、いろんな職業が書かれています。

これは、ある人が特定の職業になりきり、次々にヒントを出しながら、その人がなりきっている職業を当てる・・・というゲームです。
本当にいろんな職業が書かれているので、そこから多種多様なシゴトの形に気づくことも。

 

例えば、こんな形で進めていきます。

「どんな人に向いていますか?」
→責任感が強く、体力がある人に向いています。

「なるためにはどうしたらいいですか?」
→各自治体の採用試験に合格する必要があります。

「どんなお仕事ですか?」
→火を消すだけではなく、災害時に救急隊として被災地に向かうこともあります。

 

さて、この職業はなんだと思いますか?
正解は・・・誰でも知っている、消防士!

という感じで、ゲームが進みます。これをチーム対抗で行って、ヒントが少ない状態でより多くの質問に答えられたチームが勝ち!

「ディスパッチャーってなんの職業?」
「ケアマネージャーって何?」
という会話をしながら、世の中にある「職業」に出会います。

いろんな職業が書いてあるカルタを見て、将来の仕事に興味を持つ生徒もいる一方、やりたいことが見つからないと感じてしまう生徒ももちろんいます。
(それはそうですよね。職業を自分のことと結びつけることは、大人でも難しいことです)

そんな生徒を見て、コンポーザーの1人が、

◯◯はゲームが好きって言ってたけど、こんな仕事どう?

 

と生徒の興味を話題に出しながら、対話を続けていました。

 

場の空気がさらに温まったところで、「みんなの生活、見てみよう!」というプログラムを行いました。
コンポーザー1人ひとりが、今の仕事や学校生活、その進路に至るまでの経緯について高校生に語っていく時間です。

 

コンポーザーの話に共感してくれる高校生の姿、
自分の興味関心とコンポーザーの今の生活がマッチし、興味津々で話を聞いている高校生の姿が見られました。

その一方で、

自分はいま漠然と大学に行きたいって思っているだけで、オトナたちとは違うと考えてしまう。

 

と伝えてくれた生徒もいました。
「そうなんだね」と頷いて、高校生の言葉を受け止めました。

具体的なオトナたちの進路の話を聞くことで、現在の自分と対比してしんどさや焦燥感のようなものを感じる高校生ももちろんいます。
高校生の一人ひとりの想いを受け止めながら、3回目・4回目の授業につなげていきたいと思います。

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15時からは、午後のクラスが始まりました!

このクラスは午前のクラスとは違い、ちょっと緊張した様子でスタート。
少し固い空気のなか、クラスが始まりました。

午前と同じく、「オシゴト発見カルタ」を行います。最初は固い雰囲気だったもの、カルタを続けるにつれ、緊張がほぐれていったように見えました。
あるグループでは、「ディスパッチャーとは何か」について、熱心に語る姿も。笑

 

お互いに打ち解けたところで、コンポーザーの話を聞いていきます!

「就職活動で内定は得られたけど、友人と話している時に、自分にとって働く時に大事にしたいことは福利厚生とか休日じゃなくて、『楽しさ』だということに気づき、大学時代のバイト先に就職した。

思った通り楽しさを見出しながら働くことができていたけど、飲食店だったので勤務時間と年齢を気にしてお昼に働ける仕事に転職した。

今は前ほどの楽しさを見出すことはできていないけど、自分が決めた選択は間違っていなかったと思う。

これからも『やらなければならないこと』が出てくると思うけど、私は、周囲の価値観に合わせなくても、自分が良いと思うほうに進むと、しんどさも気にならなくなるなと思っている」

 

「英語の先生になりたくて大学受験を頑張っていたけど、結局、社会の先生の資格をとる学部に入った。始めたころは、英語に未練があったけど、苦手だったはずの社会が勉強していくうちに好きになった。

大学を卒業したら先生になりたいけど、やっぱり英語を教えたいから、通信で資格を取ろうと思っている。

今やりたいことができなくて残念な気持ちになることがあっても、いずれ自分が知らなかった方法でそれをすることができるかもしれないから、私は、好きなことは好きなまま持っていていいかなと思っている」

 

前回の授業ではあまり反応を見せなかった生徒もいたけれど、今回はその子と話している時に目が合った!と、授業の終わりにコンポーザーさんが伝えてくれました。

そんなちょっとした変化も垣間見ることができました。
クレッシェンドは、こんな見逃してしまいそうな
些細な変化の積み重ねで成り立っているのだなと感じます。

 

学びシートに書き込みながら、今日の授業の振り返りを行い、午後のクラスも終了しました。

だんだんと培いつつある信頼関係を土台にして、
次の授業につなげていきたいと思います。

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