“勉強なんかつまらない”そんな思い込みをなくしたい。 レポート:D×P第17回公開型勉強会「ゲーム×学び合い」で教室に革命を

 

 

勉強なんかつまらない”そんな思い込みをなくしたい。

レポート:D×P第17回公開型勉強会「ゲーム×学び合い」で教室に革命を

 

2014年8月22日に開催されたD×P公開型勉強会。
第17回のこの日は、株式会社スターシャル教育研究所の林幸弘さんがゲストでした。
 
林さんが開発されたオリジナルの教育プログラム「モンスタークエスト」は、
勉強が出来ない子も、出来る子も共に「学びの楽しさ」を実感できる学習ツールです。
 
「モンスタークエスト」は、わからない問題をモンスターに例えて、
子ども同士で協力しながら解決して倒していくという
ロールプレイングゲームのような感覚で楽しむことができます。
 
 
この日の勉強会では、「モンスタークエスト」の紹介を中心に、
なぜこんな学習ツールを作ったのか、その背景なども含めてお話いただきました。
 
 
実は林さんは、モンスタークエストを作る以前はStudy*Cafe
というカフェ形式での学習塾を運営されていたそうです。
 
「僕が開いていた塾に来る中学生や高校生の生徒が、全然勉強を楽しんでいるように見えなかったんですね。そんな子たちが少しでも勉強への敷居を越えやすくなるよう、カフェで塾を開くことにしました。」
 
 

「けれどそもそも、勉強とは本当に面白くないものでしょうか?勉強自体の面白さに気づいてもらうにはどうすれば良いのか、何故この生徒たちは勉強を“面白くないもの”と思うようになってしまったのか?【テストがあるから勉強しなくちゃいけない】【○○高校に入るため、○○大学に入るために勉強をしなくちゃいけない】そうではなくて、勉強って本当はこんなに面白いんだ!と気づいてもらうためにはどうしたら良いのか考えました。」

そこで、考えたのが学習ツール「モンスタークエスト」だったそうです。
「学校の勉強は面白くない、自分にはできない」と思ってしまう前に、
勉強が始まる小学生の年代からアプローチできるツールとして開発されました。
 
 
その後、「説明を聞くよりとりあえず実際にモンスタークエストをやってみましょう!」
という林さんらしいお言葉から、参加者のみなさんと実際にモンスタークエストに挑戦しました。

 

 

モンスタークエストとは?

〜知性の森で新たな世界が広がる〜

 

 

「みなさんの頭の中には、“知性の森”が広がっています。しかし勉強しないと“わからんモンスター”が増えていき、知性の森を枯らしてしまいます。さらに、わからんモンスターは勉強しないと進化してしまうのです!」
 
学校の宿題をわからんモンスターを探すための地図に見立て、
生徒(今回は参加者の皆さま^^)は自分で問題を解いていきます。
そしてわからなかった問題にはモンスターのシールを貼っていきます。
 
 

 

 

林さんに配られた宿題に取りかかる参加者のみなさま。
実はこれ、オトナ用に少し問題が難しくしてあるので、
本気で問題に挑んでいらっしゃいました!

まるで兄弟で宿題をしているようにも見える方々も…^^

 

 

 

一通り問題を解いたところで、一度手を止め、

わからんモンスターを見つけた人に挙手していただきました。

 

 

 

 

なかなか難しい問題もあり、たくさんの手が挙がっていました。

その後はわからんモンスターを退治すべく、
林さんにモンスターの倒し方を説明していただきました。

「モンスターは絶対に1人では倒せません。わからなかった問題の解き方を他の人に聞いたり、自分がわかった問題は教えてあげてください。他のテーブルやグループのところに行ったり、歩き回ってもらっても構いません。ただし!絶対にただ答えを教えあうだけではいけません。それではまたすぐにわからんモンスターが出てきてしまいますからね。それでは、チームワークGO!」

最初はチームの中で遠慮がちに聞きあっていた参加者の方々も…

 

 

 

だんだんと歩き回ってみんなで協力されている様子が見られました。

 

7

 

時にはみんなで頭を悩ませている様子も…

 

8

 

でも問題がわかったらとても良い笑顔^^

 

9

 

問題が解けたら、みんなで仲間シールを交換し、

わからんモンスターを退治していきます。

 

 

 

モンスタークエストを体験した後は、参加者のみなさんにゲームの感想を共有していただきました。

“学校は勉強だけじゃなくて、コミュニケーションなど友だちも増えるということもあると思うので、素晴らしいと思います!”

“ゲーム形式なので「早くやりたい!」というふうになってしまって、取り残される子もいるんじゃないか?という意見も出ました。ただ、わからない子がいるから、このゲームが成り立っているんですよね。”

「そうですね。ただ、実際はわからんモンスターがたくさんいる子のところには、周りの子が寄ってたかっていくんですよね。そして問題を教えあって、仲間シールを交換する。わからんモンスターが多い子はヒーローになります。(笑)
反対に、学力の高い小学校に通う子たちに対しての方がアプローチが難しかったりします。なぜかというと、学力の高い小学校に通う子どもたちは、もう既に“わからないこと”イコール“悪いこと”になってしまっているんですよね。
そういう子どもたちには、逆転の発想で、“わからないところがどこかをしっかりわかっている方が、後からちゃんと勉強ができるようになるよ”と伝えています。」

モンスタークエストを実際に体験し、理解を深めた後は、モンスタークエストをした小学生がどんな様子だったかをご紹介いただきました。

「生徒たちは小学校の教室でモンスタークエストの説明が始まると、
“あれ、いつもの勉強と違うぞ?”
“何が始まるんだろう?”
という感じですぐに集中し、モンスタークエストの世界に足を踏み入れてくれます。」

小学校でモンスタークエストを実施すると、林さんが何も働きかけなくても、
1人の生徒のところにたくさんの生徒が集まって勉強を教えあってくれるそうです。

どんどんと問題が解ける子は「わからへん人いるー?」と教室を歩き回り、
あちこちから「わからん!」「わからん!」と手が挙がって
授業とは思えないほどにぎやかなようでした。
(ちなみにこの日の勉強会も小学生に負けないくらい、
参加者のみなさん同士で勉強を教えあってくださっていました^^)

また、子どもによって面白いと感じるところが異なるようで、
モンスタークエストの様々なアイテムを集める子、モンスターを全部集める子、
仲間シールを集めることに夢中になる生徒もいるようでした。

林さんがモンスタークエストを実施した小学校でアンケートを
取ってみた際には、“勉強が好き”と答える生徒が増え、
親御さんからも子どもが自分から勉強するようになったなど驚きの声をいただいたそうです。

先生の感想では、自分よりも生徒の方が、モンスタークエストの
ルールの理解が早いので教えてもらっているなどの声もあったようで、
小学生がモンスタークエストに意欲を持って
取り組んでいるということがとてもよく伝わってきました。

11 

大盛り上がりしたワークの後は、みなさま、真剣な表情で林さんの話に聞き入っていらっしゃいました。

 
参加者のみなさまからの感想には、
 
“こどもたちが積極的に楽しみながら学習できることや、周りと協力し、コミュニケーションをとりながら進められることがとても良いと思いました。”
 
“子どもの意欲をいかにおもしろく引き出すのか、とても参加になりました。”
 
“こどもたちに学習指導をする上で必要なことについて、新しい発見、改めて感じることがたくさんあり、大変勉強になりました。貴重な場を設けていただきありがとうございました。今後の勉強会も参加したいと思います。”
 
などなど、多くのお声をいただきました^^

 

毎回様々な年代、分野の方がご参加くださっているD×Pの公開型勉強会。
熱いお話を繰り広げてくださるゲストの皆さまや、
真剣なまなざしを向けてくださる参加者の方々のおかげで、
勉強会が充実したものになっています。

 

林さんが代表を務める株式会社スターシャル教育研究所について詳しく知りたい方はこちら
▶︎http://sturcial.info/ 
モンスタークエストについて詳しく知りたい方はこちら
▶︎︎ http://monsterquest.jimdo.com/

ゲストプロフィール:
林 幸弘(はやし ゆきひろ)
株式会社スターシャル教育研究所 代表取締役

1986年生まれ。2008年4月に近所の中高生を集めて学習塾を開講するも、生徒の学習に対する意欲が非常に低いことを痛感。塾でテストの点数だけを伸ばそうとすると、かえって子どもの「学びたい」という意欲を逆に減らしていることを感じた。そこで、『教育』で大切なことは、「勉強」を無理矢理やらせることでなく、「学びたい」と思わせることであると考え、ロールプレイングゲームのように楽しみながら学び合うことで、自ら「学びたい」と思わせる教育方法「モンスタークエスト」を2010年7月に考案した。現在、名古屋では新しい教育方法(エデュテイメント)として注目され、小学校の授業や塾など、様々な教育現場で取り入れられている。

ページトップへ