食費を削ってしまう10代100名に #ひとまずごはん を届ける月額寄付サポーター募集!

さらに100名の10代に #ひとまずごはん を。
あなたも月額寄付サポーターになって一緒にごはんを届けてください!

毎月1,000円の月額寄付サポーターが3名集まると、1名の10代に「ごはん」を届けることができます。
目標は達成しましたが、引き続き月額寄付サポーターを募集しています!

「今月のバイト、43,620円だ……」
このメッセージは、D×Pのユキサキチャットでやりとりするある10代から届きました。(掲載許可をいただいています。) 10代の子のバイト代で4万円なら十分では?と思う方もいるかもしれません。でも、このメッセージを書いた10代は、ひとり暮らし。頼ることができる親がいない状態です。一ヶ月の生活費すべてを43,620円でまかなうことになります。 

アルバイトをかけ持ちして生活費を稼ぎ、高校に通っています。コロナの影響でもともと減っていたアルバイトのシフトは、2回目の緊急事態宣言をうけてさらに減ってしまったと言います。ふたつのアルバイトの給料を合わせても、コロナ以前の収入の3分の1だそうです。

 「親と同居している子は『バイト減ってラッキー』って話していたけど、俺にとってはきつい」と話していました。求人も減っている状況でアルバイト先を変えることや新しく始めることも難しく、ひとりで乗り切れる状況ではありません。両親がいない、保護者に経済的に頼れずひとり暮らしをしている10代にとって、数時間のシフト削減でも大きく生活がひっ迫します。

2020年4月。初めての緊急事態宣言がだされました。これまでは、不登校や中退などの悩みが寄せられていましたが、すこしずつ経済的な悩みが届くようになりました。ある相談者は、「アルバイトがなくなってしまい、親も頼れないので困っています。」とのこと。食糧支援や現金給付を行ない、生活保護の申請も視野にいれてサポートを開始しました。

2021年1月には、2度目の緊急事態宣言が出されました。急いで、保護者に頼れずひとり暮らしをする若者に追加で4万円の追加給付を決定。困っている若者に向けてお知らせをだしました。

このお知らせを出してから、約1週間で食糧支援や現金給付を希望する声が59件届きました。過去最多のペースで相談が寄せられています。

保護者に頼れない若者の状況はさまざまです。

児童養護施設で暮らしていました。18歳で出てからは、1人で暮らしています。バイトをかけ持ちして、生活費を稼いでて。
親とは昔から折り合いが悪かったですね。お金をせびられるのが嫌でひとり暮らしをしていました。
親と一緒に暮らしているんですが、よくガスとか止まるから困ってて。ご飯はつくってもらったことがないし、食材も家にありません。

15歳〜24歳は、50.9%がアルバイト、契約社員など非正規雇用で働いています。(労働力調査(詳細集計)2019年(令和元年))新型コロナウイルス感染症が広がった3月以降、15~24歳の非正規雇用者は7ヶ月にわたり減少を続け、10月時点では、正規雇用も減少しました。

2020年12月25日、厚生労働省が発表した新型コロナウイルス感染症に起因する雇用への影響に関する情報によると、同日までの累積で解雇等見込み労働者数は79,522 人。そのうち非正規雇用労働者数 は、38,009 人となりました。 これまでギリギリのところでなんとか生活してきた若者も限界を迎える可能性があります。 

新型コロナによって仕事を失ったある若者は「ずっと、この部屋で天井を見上げていました」と話していました。働けない状況や経済困窮は、なにかをしようという気力を蝕んでしまいます。

前年同月比で20歳未満の自殺者数は、2020年6月から増加傾向にあります。経済が悪化すると自殺者が増加するといわれています。家庭・学校などのつながりが少ない若者は、仕事がなくなると、一気に“人とのつながり”が途絶えてしまうことがあります。人とのつながりがなくなると公的サポートへのアクセスも難しくなることから、さらなる若者の孤立が危惧されます

人に頼れず自分で自分を追い込んでしまう前に、安心して生活できる環境を整えることが大切です。

コロナで仕事を失ったという若者に食糧支援と現金給付を行ないながら相談でのサポートを続けました。その後、若者は仕事を見つけ、生活が安定してきています。直近の生活を送る見通しができると、次への気力も生まれてくるのではないでしょうか。

毎月の寄付で、「ごはん」を届け
その先も続く10代の生活を支えませんか?
D×P理事長 今井紀明

ひとりに対し30食をすぐに届けます。届ける食品は、日持ちし、温めるだけで食べられるレトルト食品や1日に必要な栄養素を補う完全栄養食など。食べる気力がなくても手軽に口にできることと、栄養の2点を考慮してひとりひとりに合わせた支援を行います。

月2回ほどの食糧支援を3ヶ月〜半年継続し、支援期間中に生活の安定にむけて公的補助をうける、仕事を探すなど次のステップを相談員と一緒に考えます。また、家賃や光熱費などを払う現金が手元にない場合は、毎月1万円の現金を給付します(原則3ヶ月間)。困っている10代にすぐに食糧を届け、まずはごはんを食べて安心できる状況をつくることが重要だと考えています。

  • すぐに送る、
    長期的につながる

    温めるだけで食べられるレトルト食品や、1日に必要な栄養素を補う完全栄養食など。手軽さと栄養を考慮し、ひとりひとりの事情に合わせた食糧を30食分、すぐに送ります。
    その後も3ヶ月〜半年ほど長期的に関わり、生活の安定にむけた次のステップ一緒に考えます。
  • ひとりひとりが
    受け取りやすく

    「ユキサキ便」と名付けた箱で送ります。食糧支援を受けることは、相談者が自分のユキサキに向かうこと。後ろめたく思わずに、受け取って欲しいと思っています。食糧の他にも必要なものがないかを選択式のアンケートで聞き、マスクや生理用品・シャンプー・歯ブラシなどの日用品も届けています。
  • 人とのつながりや
    文化的経験を得られる工夫

    ひとりひとりへの手紙を同封し、人とのつながりを感じられる体験をつくります。また。余裕のない生活をしていると文化的経験が得づらいことがあります。季節を感じられる食べ物や美術作品の印刷されたメッセージカードを同封するなど、文化に触れられる機会もつくります。

食糧支援をしたAさんのケース

食べるものに困っているという状況で相談がありました。アルバイト先が休業になってしまい困っているとのことでしたが、話を聞くと今後の働き方についても悩んでいるとのこと。食糧支援を続けながら、就職先についても一緒に考えていきました。いまは、無事に仕事も決まり働き始めています。
Aさん

食糧支援をしたBさんのケース

2020年の1度目の緊急事態宣言のときに、支払いを滞納してしまったこともあり生活がギリギリになっていると相談がありました。緊急小口資金などの制度の対象となることを伝え、ごはんと一緒に申請書を同封しました。その後、本人が申請に行くことができました。自分で他にも利用できる制度がないかを調べたそうで、次に困ることがあったら利用できそうな制度を見つけたと話していました。
Bさん

経済困窮家庭の10代や、在宅ワークで働きたい・いまの収入での生活が不安な10代にパソコンを提供します。スキルアップの機会提供や在宅ワークの案内を行ない『働く』のサポートを行います。また同時に、本人の状況や本人の周囲の環境をヒアリングし、D×Pの食糧支援や現金給付の実施や他にも必要なサポートがあればつないでいきます。

パソコンを提供したCさんのケース

コロナの影響でアルバイトの日数が減り、生活が苦しくなりました。相談を受けて、現在の仕事である接客以外の働き方も模索するため、パソコンを提供して在宅ワークを始めることになりました。いまは、月2万円を稼ぐことを目標に文字起こしやライティングの仕事を進めています。
Cさん

パソコンを提供したDさんのケース

NPO団体の無料学習支援を受けています。団体から、D×Pのパソコン寄贈プロジェクトを紹介されて、応募がありました。家にはパソコンがなく、学習支援を行なうNPO団体から古いパソコンを一時的に借りてプログラミングなどの勉強をしていたそうです。パソコンを提供すると、小学生にプログラミングを教えるバイトを新しく始めたと話していました。
Dさん

食糧支援を受け取る10代が、「お金の話って近い人ほどしにくいんですよね、話を聞いてもらえただけでありがたいです」と話していたことがありました。

困っていても言いづらい、なんて言えば良いのかもわからない、食事の習慣がもともとなく「1日2食、一応は食べられている」とサポートが受けられる可能性に気がつけない場合があります。SNSや友人間の情報で、危険な目に巻き込まれてしまうこともあります。家族や頼れる人が周囲にいない10代にとって、安全な情報にたどり着くことも難しいのです。

D×Pは、「ごはん」と「パソコン」をきっかけに困っている10代と出会います。継続して関わるなかで、本人の状況にあわせて様々な情報提供を行ない、自治体や社会福祉協議会・NPOなどの他団体とも連携し、相談者にとっての次の一歩が踏み出せるようにサポートしていきます。D×Pにつながった相談者が、他にも頼れる先を増やしていきます。

D×PのLINE相談「ユキサキチャット」でやりとりした2名の相談者からのメッセージ(掲載許可をいただいています)

D×Pの取り組み

D×Pは、オンライン(相談事業:ユキサキチャット)とオフライン(定時制高校)で10代に“つながり”をつくるNPOです。

10代はひとつの大きな選択をする時期です。進学する人、就職する人、子育てをする人、そして中途退学する人と、それぞれの道を歩みます。何か困ったことがあったとき、人とのつながりが得づらいと、社会にある様々なセーフティネットや人の助けも得づらくなります。

10代の時期に人とのつながりを醸成しこれからを一緒に考えていくことができれば、その後の生活にも長く続く「社会関係資本(つながり)」を得られるようになると考えます。

わたしたちは、既存のセーフティネットでは拾い上げられなかった10代と出会い、社会につなげていく役割を果たします。
生きづらさを抱えた10代が、この社会で生きて・活きることができる新しいセーフティネットをつくっていきたいと思っています。

あらゆる可能性を見つめ潰さずに、ひとりひとりの10代と対話するために「否定せず関わる」姿勢を創業当初の2012年から変わらずに大切にしています。

「否定せず関わる」とは、考え方、価値観、在り方を否定せずに、なぜそう思うのかと背景に思いを馳せながら関わることを意味します。関わる10代のどんな言葉であっても、まずは受け止めます。

人にはたくさんの可能性があります。可能性を発揮できずにいるときは、本人が置かれている環境や周囲の人との関係性に要因があることも多いです。

D×Pが目指したいのは、10代が自ら這い上がって立ち直ることではなく「周囲の人の手を借りて、自分なりの一歩を踏み出せる」状態。困りごとをつたえる、やりたかったことを始める、就職する、進学するなどさまざまな一歩があると思います。その一歩を踏み出せる環境をつくること必要だと考えています。

数字で見るD×P

D×Pと一緒に孤立する10代をサポートしませんか?
D×P理事長 今井紀明

さまざまな事情が折り重なって困っている10代の状況は、緊急事態宣言が解除され、ワクチン接種によってコロナにかかるリスクが減ったとしても、すぐに解決できる課題ではないと感じます。長期的に支えていく仕組みが必要です。

D×Pは食糧支援と現金給付をきっかけに、まずは安心できる環境をつくることを目指します。その後、就職やスキルアップ、福祉制度の利用など本人に希望や状況にあわせたサポートで生活の安定を目指します。

ひとりでも多くの孤立する10代に、「#ひとまずごはん を食べて」と声をかけていきたいです。ぜひ、月額寄付サポーターになって若者にごはんを届ける仲間になってください。

Share

Top