「自分が好きなこと、出来ることが分かった。」―DxP広報インターン荒木雄大さんインタビュー

今回は、この9月まで広報インターンをしていた荒木雄大さん(以下あらちゃん)にインタビューしてみました。
あらちゃんは、熊本大学の4年生。
大学を休学して、2014年の春から1年半という長い間、DxPの広報でインターンをしていました。

(インタビュアー&文責:広報インターン 西村美穂

 

みほ:あらちゃんがDxPを知ったきっかけは何だったの?

 

あらき:大学4年生の夏に、SENSEI NOTE という小中高の先生向けSNSサービスをしている浅谷さんが、大学の授業に来られて、その後の飲み会に行ったんだよね。その時、地方と都市の教育格差に興味があって、「成功体験と、もっと多様な人と繋がることが大事なんじゃないかって考えてる」という話を浅谷さんに話したら、「D×Pってとこがあるよ」って言われて、その場でのりさん(DxP代表 今井紀明)に電話をしてくれて、直接のりさんと電話で話して。そのあと、DxPのWEBサイトを見たら「成功体験の蓄積と社会関係資本の醸成」と書いてあった。まさに、僕のぼんやりした問題意識が言語化された感覚があって、「ああ、自分が考えていることと同じことを、今まさに実践しているNPOがここにあるんや!」っていうふうに思って、行きたいと思うようになりました。

 

みほ:なるほど。でも、「人との繋がりの現場」となると、広報インターンじゃなくて、直接高校生に関わる企画運営スタッフになってもよかったと思うのだけど、なんで広報インターンにしたの?

 

あらき:大学でマーケティングを勉強していたこともあって、NPOのマーケティングができるところが面白いなと思ったから。当時の広報インターンの募集要項に、「NPOでは企業よりもマーケティングが重要。少ない経営資源で、より大きい効果を出すためにマーケティングが必要です」と書いてあった。それまでのNPOのイメージは、自分たちの情熱や気持ちだけでやってるようなイメージがあったから、そういう戦略的な面もあるんやな、面白いなと思った。

それから、広告関係にも興味を持ってたから。あとはさちさん(広報インターンの上司 入谷)と面談した時の印象かな。最初に、広報やってみたいですって話をしてから、さちさんとずっと連絡を取ってたんだけど、この人と一緒に働いてみたいなって思ったんだよね。


(この日は、企画運営スタッフのさくちゃん(櫻木良憲)も一緒に話を聞いてくれました。)

 

みほ:あらちゃんがインターンを終える時にどんな風になっていたいとかあった?

 

あらき:D×Pを辞める時に、「D×Pにとって惜しい存在をなくしたな」みたいに思わせたいってことを思ってたのは1番覚えてる。それはもう今もっていうか、今、より強く思ってるかも。

 

みほ:それはどうして?

 

あらき:たぶん、自分に価値があるのかが分かんなかった、っていうのが一番大きい気がする。今まで大学生で、就活をちょっとやってみたけど、どこにも入れなくて止めちゃって。今まではテスト勉強とか受験勉強は出来てたけど、いざ社会に出て仕事をするってなったときに、自分に何が出来るのかが分かんなかったんだよね。だから、とにかくD×Pに来て、自分に価値があるかどうかを試したかったというのがあるかもしれない。

(インターンを始めたばかりの2015年5月頃のあらちゃん。今と別人や…!)

 

みほ:そうなんだね。他に何か考えてたこと覚えてる?

  
あらき:なんだろうな。魅力をちゃんと伝えられる人になりたいっていうふうには思ってたかな。自分が良いと思ったものを、「良くない?」って言える人になりたかった。でもしゃべるのも苦手やし、文章にも苦手意識があったから、自分に伝える力がないって思ってたんだよね。

みほ:なんで苦手意識があったのに、挑戦する気になったのかな?

 

あらき:書くことは苦手だったけど、好きなのか、嫌いなのかは分かってなかったから、「とりあえずやってみよう」って思って.さちさんと面談した時に、さちさんが「やりたいことをやって、やりたくないことはやらなくていい」っていうポリシーっていうか、そういうことを言ってたんだよね。でも、自分は最初、何がやりたくて、何がやりたくないのかが分かんなかった。だから、「色々やらせてください」って言ってた気がする。で、やっていく中で、書くの、結構好きやなっていうふうに思うようになったかな。

 

みほ:なるほど。じゃあ実際仕事をやってみて、印象に残ってることって書くことの他にはある?

 

あらき:なんだろうなぁ。書くこともやけど、デザインすることがけっこう自分の中では大きかったかな。それまでデザインは、特に興味もなくてやったことなかったんだけど、自分がこんなに好きやとは思わなかったんだよね。最初、チラシづくりとかは全部みちるちゃん(広報インターン卒業生)に任せてたんだけど、みちるちゃんの卒業後は作る人がいなくて。その時にさちさんから「チラシのデザインとか興味ある?」って聞かれて、「一回やってみたいです」って、そこから作り始めた。それで、チラシを作ったりとか、画像作ったりとかすることが増えて、デザインって面白いなって思うようになったんだよね。

 

みほ:じゃあ逆にしんどいことはあった?

 

あらき:あるよ、実際しんどかったよね。
最初、みちるちゃんと一緒の時期に広報インターンとして入ったんやけど、みちるちゃんは文章もうまいし、デザインもできるし、とにかく仕事ができる人やったんよ。考え方とかもすごく面白くて。たった3人の広報チームだったけど、同僚はみちるちゃんだし、上司はバケモノ…

 

みほ:バケモノ!?

 

あらき:さちさんのこと。(笑)
とにかく、毎日こなしてる仕事の量とクオリティが半端じゃなくて、バケモノ並みなんだよね。そしてそれを自分でも認めているし、そこが本当にかっこいいって思ってる。
だから、その2人と自分をどうしても比べてしまって、最初しんどかったかな。

 

みほ:そうだったんだね。
みちるちゃんはあらちゃんが入って半年くらいでインターンを卒業したよね?

 

あらき:そう。去年(2015年)、9月末で1人になって、それからもしんどかったなぁ。僕1人で、授業で写真撮って、ブログ記事書いて、TwitterとFacebook更新して,チラシ作って、みたいな。それで回らなくなって、大変だった(笑)。あとはやっぱり、みちるちゃんの喪失感というか。ライバル的な存在がいなくなったっていうのも大きくて、逆にしんどかったな。企画運営スタッフは大人数なのに、広報は僕1人で単純にさびしいっていうのもあったし。でも今は、広報インターン生も4人になって賑やかになったよね。

 

みほ:今はだいぶ変わったんだね。じゃあ、この長いインターン期間を経て、自分が変わったなって思う?

 

あらき:変わったと思うなぁ。変わったと思うことは、大きく2つあって、1つ目は、自分のやりたいこと、できることが分かるようになってきたこと。Webサイト弄ったり、文章書いたり、写真撮ったり、Webのバナーやチラシ作ったり、そういう仕事は好きだし、自分でもまぁまぁできるなということに気づいた。逆にイベントの準備や運営なんかはあまり得意じゃない。これは、D×Pの広報をするなかで幅広くいろんな業務をやってこれたことで分かるようになったかな。

みほ:あらちゃんは本当にいろんな仕事してたもんね。じゃあ2つ目は?

 

あらき:2つ目は、広報の仕事で成果を出したいと本気で思うようになったこと。これは熊本地震の後、D×Pの仕事を3週間休んで、熊本に帰っていた時に起きた変化で。もちろんインターンを始めた当初から成果を出したいと思ってはいたけど、そのレベル?というか本気度が上がったというか…。熊本でボランティアをしたりしてる間、D×Pの業務はしてなかったけど、その分D×Pのことを考える時間が増えた。自分はD×Pの広報としてこれまでどんな成果を上げてきたのかなって考えてみたんだけど、「分かんないな」って思ったんだ。それで、じゃあ,どうすればいいんだろうって考えて、とにかく今できるのは、自分の仕事を自分が納得できるレベルでアウトプットすることだなって結論に至った。自分の仕事にもっと真摯に向き合おうと思ったんだよね。

 

みほ:そうだったんだね。そこまでDxPのことを考えてくれていたあらちゃんにとって、DxPってどんな場所だったのかな?

 

あらき:ん~、DxPは原点みたいな場所になる気がするなぁ。自分に何が出来るのか分かんない状態でインターンに来て、色々やらせてもらって、自分が好きなこと、出来ることがようやく分かってきた。D×Pの広報として働いたことで、自分の進みたい方向が分かってきた。だから、原点。
あと、D×Pの三姿勢が自分の中では大きいんだよね。「否定しない」「年上・年下から学ぶ」「様々なバックグラウンドから学ぶ」って姿勢は、これからも大事にしていきたい。人とのつきあい方という意味で、きっとこの三姿勢が原点になっていくんだろうなっていうふうに思う。

 

みほ:じゃあ最後に、どんな人が広報インターンに向いてると思う?

 

あらき:D×Pの基本3姿勢を守る気がある、D×Pの授業の現場を信用できるってことはもちろん大事。だけど、「こんなことを実現したい!」みたいな明確なビジョンとかは、今持ってなくてもいいんじゃないかな。ただただ、「D×Pの広報をやってみたい」みたいに、もっとぼんやりした理由でも良いと思うよ、僕は。

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これから就活をして、DxPの業務を通して好きになったというライティング、デザイン、写真やWEBを活かせる仕事に就きたいと話してくれたあらちゃん。
仕事に就いて、今度はコンポーザー(DxPの授業に入るボランティア)として授業に参加してみたいそう♪
いつか、また一緒にDxPを盛り上げていけたらいいね!
あらちゃん、1年半インターンお疲れさまでした!!!

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《荒木さんが執筆した記事の一部》
悩みながらも今を楽しそうに生きてる。高校生にとって、僕がそんなふうに見えたらいい – コンポーザーインタビュー第7弾 北川琢也さん
・コンポーザーやってると、救われるねん。 -コンポーザーインタビュー第6弾 中川沙登美さん
・“同情”じゃなくて“共感”。高校生に寄り添える大人になれたのかな。-コンポーザーインタビュー第5弾 東唯さん
自分の広報によって”一人ひとりの高校生”を傷つけているように思えて、辛かった。— D×P広報インターン 中西みちるさんインタビュー

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